イスラエルで農業バイオテクノロジーを手がけるRosetta Green社は、より長期間の、より厳しい干ばつに耐える植物を作る技術を開発しました。同社は、厳しい気候条件に耐えて収量を維持できる新しい作物の開発を目標としています。
イスラエルに本拠地を置くRosetta Green社はモデル植物(タバコ)に、淡水ではなく海水で潅水して生育調査を行いました。同社が開発した遺伝子組み換え品種のタバコは、従来品種とは対照的に、海水で潅水する条件下でも生育しました。同社CEO(最高経営責任者)のAmir Avniel氏は「昨今、頻繁に発生する干ばつは世界を悩ませています。乾燥地帯は土中水分の塩分濃度が高く、乾燥地帯で農地を拡大するには、干ばつや塩水灌漑下でも生育する作物の開発が必要です」と述べています。同社のCTO (最高技術責任者)であるRudy Maor氏も「現在、世界中の農地を集めても陸地全体の10%に過ぎません。砂漠などの条件の良くない地域で生育する植物の開発は、人口が増加し続ける世界に食糧を供給するために不可欠です」と説明しています。
Amir Avniel氏は今回の研究成果について、乾燥条件下でも収量を維持し、さらに現在は農業に適さない広大な地域においても農業生産が可能になる技術を提供する第一歩として大きな前進であると説明しています。
1月17日 Islaeli Innovation News No Camel
Genetically Modified Plants To Resist Intense Drought
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