2011年8月1日月曜日

モンサント・カンパニーが、米国の有名経済誌Forbesにおいて「世界で最も革新的(innovative)な企業100社」の第10位に選出されました

モンサント・カンパニーが、米国の有名経済誌Forbesにおいて

「世界で最も革新的(innovative)な企業100社」の第10位に選出されました

詳しくは以下のウェブサイトよりご覧いただけます。

Forbes “The Most Innovative Companies Today–And Tomorrow”
http://blogs.forbes.com/tompost/2011/07/20/the-most-innovative-companies-today-and-tomorrow/

「世界で最も革新的な企業100社」全リスト
http://www.forbes.com/special-features/innovative-companies-list.html

2011年度、遺伝子組み換え作物圃場見学会のご案内

日本モンサント株式会社では、7月下旬から9月上旬にかけて毎年恒例の遺伝子組み換え作物(大豆、トウモロコシ)の見学会を研究農場(茨城県稲敷郡河内町)で実施しています。現在、見学者を募集しておりますので、ご興味のおありの方は是非お申込みください。

※詳細は添付ファイルもしくは弊社webサイトをご覧下さい。 
http://www.monsanto.co.jp/

第4回:「単位面積あたりのトウモロコシ収量の比較-米国とEU諸国」

United in growth P.9
http://www.monsanto.com/SiteCollectionDocuments/2010-csr-report.pdf

世界の4大穀物の一つであるトウモロコシ、家畜飼料やコーンスターチの原料として、南北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジアなど世界中で栽培されています。しかし栽培方法や用いられる品種、技術普及の差から、単位面積あたりの収穫量(単収)には各国で大きな開きがあります。今回は単収の増加を数字で比較、確認しながら、その背景を見てみます。

  • 世界全体の収量増加の傾向(2000年~2008年)(1)
  • 世界全体の平均ではトウモロコシの収量は1ha当たり673kg増加
  • 米国平均では1ha当たり1,225kg増加
  • EU諸国(27カ国)の平均では1ha当たり367kg増加
  • 高品質な種子の優位性と、今後の世界の農業

なぜ上記の様な差が生じたのでしょうか?米国やEU域内の農業生産者は共に、播種や収穫に用いる近代的な農業機械を利用し、効果的な農場管理手法、最新の肥料を利用出来る程度の規模の優位性を持っています。しかし米国の生産者が雑草防除、害虫防除のために遺伝子組み換え品種を利用してきたのに対し、EUでは規制によってこれらの遺伝子組み換え作物を利用する機会は限られてきました。 米国には「自国の農業生産者に最新の農業技術を利用してもらいたい」という、確固とした政策立案方針があります。この結果、米国にはトウモロコシ栽培に用いられている世界の農地の面積的には20%しかないのにも関わらず、世界のトウモロコシ生産量の40%を生産するようになりました(2)。
私達は、米国で為し遂げられた様な新しい技術の利用が、農業の生産性や持続可能性を向上させると考えています。


参考情報:各国の優良農業生産者におけるトウモロコシ単収の増加量(1)   (2000年~2008年)

遺伝子組み換え品種が広く利用されている国々
  • 南アフリカ : 1.44 トン/ヘクタール
  • 米国 : 1.27 トン/ヘクタール
  • アルゼンチン : 1.26 トン/ヘクタール
  • カナダ : 1.16 トン/ヘクタール
  • ブラジル : 0.97 トン/ヘクタール

遺伝子組み換え品種があまり利用されていない国
  • メキシコ : 0.72 トン/ヘクタール
  • 中国 : 0.55 トン/ヘクタール
  • インド : 0.46 トン/ヘクタール
  • EU27ヶ国 : 0.97 トン/ヘクタール

(1). United States Department of Agriculture Foreign Agriculture Service. Production, supply and distribution online.
http://www.fas.usda.gov/psdonline/psdQuery.aspx(2). National Corn Growers Association. 2010 World of Corn.
http://www.ncga.com/files/pdf/WOC2010.pdf

EU:輸入飼料原料への未承認遺伝子組み換え作物微量混入を容認


【記事要約】
EU(欧州連合)は、EU域内に輸入される家畜飼料原料について、未承認の遺伝子組み換え作物の混入を0.1%まで認める事を決定しました。
EUでは、未承認の遺伝子組み換え作物混入が原因で米国産大豆の輸入が出来ず、飼料原料の供給が混乱した2009年の事態の再発を防止するために、産業界の支援の下で未承認作物の混入上限(混入閾値)設定の必要性が議論されてきました。
今回、未承認の遺伝子組み換え作物として混入が許容されるのは、当該遺伝子組み換え作物の生産国で既に安全性認可が終了しており、なおかつEFSA(欧州食品安全機関)への安全性審査の申請が行なわれて3ヶ月以上経過している作物に限定されます。
またEFSAは当該作物について0.1%以下の混入が、健康や環境に対してリスクを有さない事をEFSAの意見として表明する必要があります。今回設定された0.1%の閾値は家畜飼料原料に限定され、食品には適用されていません。
EU加盟国の多くは、食品用としての輸入に関しても今回と同様の未承認遺伝子組み換え作物の混入閾値設定に前向きであると報道されていますが、欧州委員会では、現在のところその様な提案を審議する予定はないと述べています。
2011年6月24日/Reuters
EU Allows Unapproved GM Material In Feed Imports
http://www.reuters.com/article/2011/06/24/eu-gmo-imports-idUSLDE75M1EA20110624

EU:欧州議会、遺伝子組み換え作物の栽培禁止に道を開く


【記事要約】
欧州連合(EU)議会は7月5日、EUレベルでの安全性認可が終了している遺伝子組み換え作物について、栽培を規制もしくは禁止する権限を加盟各国に委ねる欧州委員会(EC)の修正提案を、投票の上で可決しました。この修正提案によって、EU加盟各国は各国の域内における遺伝子組み換え作物の栽培禁止に明確な法的根拠を与えられ、貿易相手国からの異議申し立てに対して法的保護を得る事が出来ます。これには環境要因、社会経済的要因、また各国の国土利用や農業事情の背景も含まれます。
この修正提案には、今後新たな遺伝子組み換え品種の栽培認可を行う場合は、EFSA(欧州安全機関)が行っているEUレベルの安全性審査をさらに改善する事や、非標的生物への影響など長期的な環境影響を考慮する事、遺伝子組み換え作物が従来農法や有機農法の作物に混入しない体制を構築する事、また混入が発生した場合には、金銭的な補償の責任を負う事などが盛り込まれています。
2011年7月8日/ISAAA Crop Biotech Update
EU PARLIAMENT PAVES WAY FOR GMO CROP BANS
http://www.isaaa.org/kc/cropbiotechupdate/article/default.asp?ID=8090

ケニア:遺伝子組み換え作物を許可する法案が成立

【記事要約】

ケニアでは遺伝子組み換え作物の栽培と輸入を許可する法案が成立し、同国はアフリカで4番目となる(訳註:南アフリカ、エジプト、ブルキナファソに続く)、遺伝子組み換え作物の利用国となります。

6月22日の法定公告において、この法案は7月1日より公布される事が発表されました。これにより遺伝子組み換えトウモロコシなどの製品に対する規制が解除されます。

同法案の成立によって、穀物不足に直面するケニアへは、これまで規制のため輸入できなかった南アフリカ共和国などの主要な生産国から、トウモロコシを輸入する事が出来るようになります。ケニア政府は、干ばつの影響から2011年-2012作付年度において1,480万袋(訳註:1袋90kg、計133万トン)のトウモロコシが不足すると予測しています。

2011年7月4日/Reuter
Kenya approves law to allow GM crops
http://af.reuters.com/article/kenyaNews/idAFLDE7630C720110704

米国:湿潤な天候がラウンドアップ・レディー・テンサイの効果を試す

【記事要約】

今年2月にUSDA(アメリカ農務省)によってラウンドアップ・レディー(RR)品種のテンサイ(訳註:砂糖生産ため栽培されている大根の一種)の無規制栽培が再び許可されて、今年も多くの米国のテンサイ生産者が、RR品種のテンサイを作付けています。

アイダホ州の生産者であるJeff Henry of Jerome氏は、5月25日にラウンドアップ除草剤をRRテンサイの畑に散布しました。同氏は「(訳註:今年の湿潤な気候から)もし従来品種のテンサイを栽培していたら、播種した多くのテンサイは雑草に負けていただろう」と述べています。アイダホ州テンサイ生産者組合の代表である同氏は、RRテンサイの栽培では、ラウンドアップ除草剤を1~2回散布する事で、高品質のテンサイが収穫できると期待しています。従来のテンサイ品種を栽培する時には、3~5回の(訳註:ラウンドアップ除草剤以外の)除草剤を散布する必要がありました。

製糖会社であるAmalgamated Sugar Co. の農業部長であるStacey Camp氏は「RRテンサイの栽培体系では、除草剤をそれほど多く散布する必要性がありません。今年を含めてここ数年、雑草が生育し易い湿度の高い気候が続いていることから、RRテンサイを利用できるのは喜ばしい事です」と述べています。

2011年6月2日/Capital Press
Damp weather puts Roundup Ready crops to test
http://www.capitalpress.com/content/dw-biotech-crop-weather-w-art-060311

4.遺伝子組み換えの安全性評価  ①国際的な安全性評価 ②日本での安全性評価


弊社ホームページでは、知っているようで実はよく理解していない、「だけど、今さら人に聞くのも・・・」といった遺伝子組み換えの基礎知識をご案内しています。このコーナーでは、下記リンク先(弊社ホームページ内「資料室」)から、毎回トピックを紹介していきます。
○遺伝子組み換え作物基礎知識○
http://www.monsanto.co.jp/data/knowledge/index.html
4.遺伝子組み換えの安全性評価
新しい遺伝子組み換え作物が出来た場合でも、それがすぐに市場に流通されるわけではありません。市場流通までには、国際的な基準に基づく評価や、国内の法に従った安全性審査と認可を受ける必要があります。
また一言で安全性と言っても、日本の場合は、その評価には大きく分けて3つ、食品としての安全性、飼料としての安全性、環境への影響に分けられます。さて、国際的な評価基準、国内での評価には、どんな基準や法律があり、遺伝子組み換え作物が認可されるまでにはどのような機関が関わっているのでしょうか? 今回から、遺伝子組み換え作物の安全性評価に関して、2回に渡って見て行きます。
① 国際的な安全性評価
遺伝子組み換え作物の食品としての安全性については、国際的な基準に基づいて評価されています。OECD(経済協力開発機構)で合意された「実質的同等性」という共通概念を前提に、2003年には食品の国際規格を定めるコーデックス委員会(FAO/WHO合同国際食品規格委員会)で安全性評価の国際基準が策定され、これに基づいて各国が審査を行っています。(続きをご覧になるには下記のサイトをご覧ください)
http://www.monsanto.co.jp/data/knowledge/knowledge4.html