今号では、健康増進効果を持つ脂肪酸(ステアリドン酸:SDA)を含有するダイズをご紹介いたします。この遺伝子組み換えダイズは消費者の健康増進メリットを目的として開発されました。(United in Growth P.18)
http://www.monsanto.com/SiteCollectionDocuments/2010-csr-report.pdf
魚油等に含まれるオメガ-3脂肪酸(EPAやDHAなど)の摂取は、心血管系への健康増進効果が知られており、アメリカ心臓協会では、一日に500mgのオメガ-3脂肪酸を摂取する事を推奨しています。しかし世界の人口が増加する中、水産資源供給は減少しつつあり、世界的にオメガ-3を十分に摂取できない状況になりつつあります。
モンサント・カンパニーでは、人の体内でEPAやDHAに変換されるステアリドン酸(SDA)という脂肪酸を含有するダイズ品種を、遺伝子組み換え技術によって開発しています。このダイズを栽培する事で、オメガ-3脂肪酸を魚だけではなく畑(ダイズ)からも供給する事が可能となります。このダイズの栽培と利用は、消費者へ健康メリットを提供すると同時に、水産資源の枯渇を緩和できると、モンサント・カンパニーは考えています。