2014年4月11日金曜日

モンサント・カンパニー、FORTUNE誌の選ぶ「2014年度世界で最も賞賛される企業」に選ばれる

モンサント・カンパニーは、FORTUNE 誌が選ぶ「2014年世界で最も賞賛される企業」に選ばれました。FORTUNE 誌が選ぶ「世界で最も賞賛される企業」のリストは、企業調査と、上級執行役員、取締役、アナリストによる専門家評価に基づいています。リストにある企業は、革新性と良質な製品に始まり、才能のある人材の保有や社会と環境に対する責任も含めた分野の項目が評価されたものです。

さらに詳しくは、下記のURLをご参照下さい。

日本モンサント株式会社ウェブサイト
モンサント・カンパニー、FORTUNE誌の選ぶ「2014年度世界で最も賞賛される企業」に選ばれる 

日本モンサント株式会社:「よくある質問Q/A」内容追加のお知らせ

弊社ウェブサイトの「よくある質問Q/A」において、以下の2点の質問と回答を追加しました。

 Q. 遺伝子組み換え作物(トウモロコシ)を長期にわたって動物(ラット)に食べさせたら、発がん性や死亡率の上昇などの毒性が認められたと聞きましたが、本当ですか?
A. 2012年9月、フランスのセラリーニ教授らは、学術誌Food and Chemical Toxicology上において、「除草剤耐性遺伝子組み換えトウモロコシをラットに2年間与えたところ、がんの発生や死亡率の上昇など毒性が確認された」と発表しました。しかし、この研究結果を世界各国の食品安全評価機関が科学的に精査したところ、実験計画の不備など多数の問題点が指摘されたため、世界各国の食品安全評価機関は、セラリーニ教授らが実験に用いた遺伝子組み換えトウモロコシの安全性について、これを再評価する必要性はないと結論付けています。
また、セラリーニ教授らの発表を掲載した学術誌は、世界中の多くの科学者から同誌に疑義が寄せられたことを受けてセラリーニ教授らの発表内容を再度精査し、その結果、セラリーニ教授らの論文を削除しました。 
さらに詳しくは、以下をご覧下さい。
http://www.monsanto.co.jp/question/02/08/

Q. 遺伝子組み換え作物の食品安全性評価では、動物を用いた長期毒性試験は行われていないのですか?
A. 国際基準に基づいた安全性審査では、決められた安全性評価項目のデータで明確に安全性を示すことが出来る場合には動物を用いた毒性試験のデータは要求されませんが、明確な安全性を示すことが出来ない場合には、動物を用いた毒性試験(急性毒性、亜急性毒性、慢性毒性、生殖に及ぼす影響、変異原性、がん原性、及び腸管毒性などに関する試験)などのデータが要求され、これらのデータに基づいて安全性評価が行われます。 
さらに詳しくは、以下をご覧下さい。
http://www.monsanto.co.jp/question/02/09/

GM作物に関する質問窓口、“GMO answers” のご案内

モンサント・カンパニーなど、植物バイオテクノロジーに携わる企業が協力して、遺伝子組み換え作物に関する質問の受付窓口ウェブサイト「GMO Answers」を開設して運用を始めました。GMO answers では、遺伝子組み換え作物に関するあらゆる質問を世界中からWeb上で受け付けており、100名を越える科学者や専門家による分かりやすく回答を提供しています。

 GMO answers (英語)

GMO answers では、2014年4月8日時点で、591の質問に対する返答が個別に掲載されていますが、これまでに寄せられた件数が多い上位10件(下記をご参照下さい)については、近日中に整理されて、再度回答が掲載される予定です。

 GMO Answer に寄せられた質問、上位10件(Top 10 GMO Answers That Consumers Want) 

  1. 遺伝子組み換え作物はガンの原因となるのですか?
  2. 遺伝子組み換え作物は、アレルギーの増加の原因となっているのですか?
  3. 遺伝子組み換え作物は、大企業が農業生産者に強制して栽培させているのですか?
  4. 遺伝子組み換え作物は、食品の価格上昇の原因となっているのですか?
  5. 遺伝子組み換え作物は、オーガニック作物なのですか?
  6. 遺伝子組み換え作物は、なぜ長期にわたり食べた際の健康への影響試験が行われていないのですか?
  7. 遺伝子組み換え作物は、農薬使用量の増加の原因となっているのですか?
  8. 遺伝子組み換え作物の開発に携わる企業は、遺伝子組み換え食品の表示に対してなぜ反対しているのですか?
  9. 遺伝子組み換え作物は、ミツバチやチョウが死んでいる原因なのですか?
  10. 家畜が遺伝子組み換え作物を食べた場合、畜産品に残留するのですか?

Top 10 GMO Answers That Consumers Want 

上記質問への回答が掲載された際には、再度ご案内させていただきます。

国際アグリバイオ事業団(ISAAA):2013年遺伝子組換え作物の商業栽培に関する年次報告についてプレスリリース

ISAAA(国際アグリバイオ事業団)は2月23日、「2013年遺伝子組換え作物の商業栽培に関する年次報告」についてプレスリリースしました。同年次報告書では、2013年の主な点として、
  1. 世界の遺伝子組み換え作物の栽培面積が前年比3%増の1億7,520万ヘクタールに達したこと、
  2. うち54%が開発途上国における栽培で(2012年は52%)、開発途上国での増加傾向が継続していること、
  3. 複数の形質をあわせもつスタック品種の普及が持続していること、
  4. 世界で遺伝子組み換え作物を栽培する農業生産者は前年に比べ70万人増加して1,800万人に達し、このうちの90%以上、約1,650万人が開発途上国の資源に乏しい小規模生産者であること、
などが報告されています。

 ISAAA Brief 46-2013: Press Release 

なお、このISAAAの年次報告のに基づいて、日本モンサント株式会社ウェブサイト(国別栽培状況、世界の作付面積)を更新しましたので、下記URLをご参照下さい。

米国:ゼネラルミルズ社、「遺伝子組み換え不使用」に原料を切り替えても、商品の売上に変化はなし

【記事要約】
2014年1月に米国の食品メーカーであるGeneral Mills社は、朝食用シリアルの「Cheerios」の原料として、今後は遺伝子組換え由来の成分を利用しないことと発表しました。しかし同社の最高経営責任者の Ken Powell(ケン・パウエル氏)は3月19日のAP通信社との電話インタビューにおいて「予想していた通りではあるが(訳注:遺伝子組み換え原料の利用をやめた事により)売り上げが増加することはなかった。遺伝子組み換えはほとんどの顧客にとって本当は懸念事項ではない」と説明しています。

 2014年3月19日 / The buffalo news (AP)Cheerios Get No Lift from GMO Switch 

米国:ゴールデンライスに反対するなら、ビタミンA欠乏による健康問題に責任を持つべき

【記事要約】
世界では、ビタミンAの欠乏によって数百万人が命を失い、数千万人が失明などの疾病に苦しんでいます。これを解決するために(訳注:フィリピンの国際イネ研究所により)開発されたゴールデンライスは、規制認可プロセスの完了を除いて、直ぐにでも実用化できる段階にあります。しかし遺伝子組み換え技術への反対活動が影響しているため、いまだに実用化されていません。
ドイツミュンヘン工科大学、米国カリフォルニア大学の2人の農業経済学者が、ゴールデンライスへの反対活動によって失われた「価値(=健康な生活)」ついて試算したところ、2002年以降、インド一国だけで「障害調整生命年」が142万4,000、失われているとの結果になりました(訳注:障害調整生命年=障害、病気による早死によって失われた一人あたりの健康な生活年数×該当人数)。この数字にはビタミンA欠乏による死亡者だけでなく失明などの健康障害も含んでおり、この犠牲者の大多数は子供です。

 2014年3月15日 / Scientific American (英語)
Golden Rice Opponents Should Be Held Accountable for Health Problems Linked to Vitamin A Deficiency

アフリカ:16品種の乾燥耐性トウモロコシが利用可能に

【記事要約】
ケニヤなどのアフリカ諸国では、乾燥条件化でも収量を維持できるトウモロコシ 16 品種(訳注:遺伝子組み 換えではなく、DNA マーカー育種と従来品種で作られた品種)が、農業生産者が利用できるようになりました。 モンサント・カンパニーも技術協力している官民共同プロジェクト WEMA(アフリカ向け水有効利用トウモロコ シ)は、2013 年以降、DroughtTEGO というブランド名で乾燥耐性のトウモロコシハイブリッド品種を商品化して います。
DroughtTEGO ブランドのひとつであるWE1101 品種は、2013 年にケニヤで試験的に栽培され、通常品種で 1 ヘクタール当たり 1.8 トンの収量しかない雨不足の状況下で 4.5 トンの収量を記録しました。WE1101 の種子 72 トンが、既にケニヤの種子メーカーから農業生産者に販売されています(注)。

2014年3月19日 /Soyatech.com 
(注) WEMAでは、遺伝子組み換え技術を用いた乾燥耐性トウモロコシも開発中しており、現在はケニヤ、 ウガンダ、南アフリカなどで栽培試験が実施され、2017 年に商業利用される見通しです。
ISAAA Brief 46-2013: Press Release 

海外各国に見る、遺伝子組み換え作物の栽培の動向(第12回 スペイン)

スペインは、ヨーロッパにおいて先駆的な遺伝子組み換え作物栽培国です。1998 年に害虫抵抗性 Bt トウモ ロコシの栽培利用を開始して以降、16 年の間に次第に普及して、2013 年には、国内の全トウモロコシ栽培 面積の 44 万ヘクタールのうち、過去最高となる約 31%、13 万 7,000 ヘクタールで遺伝子組み換えトウモロコ シが栽培されました。害虫抵抗性トウモロコシの栽培がもたらした農業生産者のベネフィットは 2012 年一年 で 3,720 万ドル(1 ドル 100 円計算で約 37 億円)、利用が開始された 1998 年から 2012 年までの累計で 1 億 7,600 万ドル(176 億円)と推定されています。
現在では、害虫抵抗性の遺伝子組み換え種子について、10 の種子会社から 200 以上のハイブリッド品種 が商業栽培用に提供されています。今後については、害虫抵抗性トウモロコシのさらなる普及、除草剤耐性 など新形質の認可、そして、遺伝子組み換え作物の栽培農業生産者とその他の農業生産者の、「共存」な どに対する政府の積極的、かつ粘り強い取り組みにかかっていると報告されています。

出典:ISAAA Briefs, No.46 p.175-179 (2013)