2012年6月21日木曜日

遺伝子組み換え作物見学会のお知らせ

日本モンサント株式会社では、7月下旬から8月下旬にかけて、毎年恒例の遺伝子組み換え作物の見学会を弊社研究農場(茨城県稲敷郡河内町)で実施いたします。
遺伝子組み換え作物は日本の食生活に欠かせないものになっていますが、日本国内での商業栽培は行われていないため、実際に栽培されている作物を見る機会は殆どない状態です。
見学会では、世界各地で広く栽培され、国内でも安全性の認可を取得し、穀物として輸入・利用されている遺伝子組み換え大豆とトウモロコシが実際に栽培されている様子をご覧いただけます。この機会に是非、遺伝子組み換え作物の利点を目で見て、肌で感じていただければと思います。
お申込み方法、詳細は、弊社ホームページをご覧ください。
2012年度 遺伝子組み換え作物圃場見学会のご案内 http://www.monsanto.co.jp/biotech/info/experiment/120613.html

モンサント・カンパニーと遺伝子組み換え作物について「よくある質問QA」を新設

モンサント・カンパニーや遺伝子組み換え作物について、よくあるご質問、また報道やネット上などで誤解に基づく情報が多いものについて、分かりやすく解説する新コーナー「よくある質問QA」をこのたたび開設しました。遺伝子組み換え技術の基礎知識、安全性、メリット、利用・普及状況、モンサントのビジネスなどについて、項目別にコンパクトにまとまった解説がご覧いただけます。ぜひご利用ください。

【例】

こちらからご覧いただけます。
http://www.monsanto.co.jp/question/

「遺伝子組み換え作物:1996年から2010年における世界の社会経済および環境に対する影響」

英国PGエコノミクス社(PG Economics)の経済学者グラハム・ブルックス氏とピーター・バーフット氏は、遺伝子組み換え作物が過去15年間(1996~2010年)に経済・環境に及ぼした影響を累積的に定量化した、最新の研究を発表しました。
研究によると、1996年以降、世界の遺伝子組み換え作物の導入により、農薬使用量は重量ベースで43万8,000トンの大幅な削減が見られ、CO2排出量は年間860万台の自動車のCO2排出量に相当する1,930万トンの削減となりました。この他、収量増加に伴う世界の穀物生産量の増加や生産コストの減少に伴う農業生産者のベネフィットなどが報告されています。
この研究結果のサマリーの日本語訳を弊社ホームページに掲載をいたしました。
http://www.monsanto.co.jp/data/benefit/120604.html

PGエコノミクス社 原文リリースページ
http://www.pgeconomics.co.uk/page/33/global-impact-2012

モンサント・カンパニー、2012年会計年度の業績予測を上方修正

モンサント・カンパニーのニュースリリース(2012年5月30日)から

モンサント・カンパニーは北米での種子販売シーズンを終え、好調な第3四半期の売上げに伴い、2012年会計年度の業績予測を再び上方修正しました。
南米では、ブラジルで、予想を上回るトウモロコシの栽培面積と売上げの好調が続いています。北半球では、東ヨーロッパでのモンサント・カンパニーの主力事業におけるエリア拡大と成長が、予想を上回りました。
基幹市場の米国では、早春からの大豆とトウモロコシの総栽培面積の増加が推進力となりました。モンサント・カンパニーの代表取締役会長、社長兼CEO(最高経営責任者)のヒュー・グラントは米国での堅調な例として、緩衝区を削減できるジェニュイティ®ブランドのトウモロコシ製品群の当初予測を超える作付け面積と、収量が高い第2世代の除草剤耐性大豆、ジェニュイティ®ラウンドアップ・レディ2イールド®大豆の作付面積が予想範囲の上限を達成したことを挙げています。
詳しくは以下のニュースリリースをご覧ください。

Monsanto Increases Fiscal Year 2012 Earnings Guidance, Projecting Up To 25 Percent Ongoing Earnings Growth; Free Cash Flow Guidance At High End Of Previous Outlook
Strong Wrap Up of Global Seed-Selling Seasons Highlights Additional Business Strength, Drives Full-Year Upside
http://monsanto.mediaroom.com/2012-05-30-Monsanto-Increases-Fiscal-Year-2012-Earnings-Guidance-Projecting-Up-To-25-Percent-Ongoing-Earnings-Growth-Free-Cash-Flow-Guidance-At-High-End-Of-Previous-Outlook

モンサント・カンパニー、アフリカの農業の発展のために5,000万ドルを拠出

モンサント・カンパニーのニュースリリース(2012年5月18日)から

モンサント・カンパニー代表取締役会長、社長兼CEO(最高経営責任者)のヒュー・グラントは5月18日、農業戦略の新たなビジョンとG8の「食料安全保障及び栄養摂取のための新同盟」の取り組みとして、アフリカ農業の持続的な発展の支援のため、今後10年間で5,000万ドル(約40億円)拠出すると発表しました。世界経済フォーラムと共同でThe Chicago Council on Global Affairsが主催した2012年のG8食糧安全保障サミットの1日シンポジウムの中で発表されました。
支援策の一つとして、モンサント・カンパニーは、生産性向上に向けた技術の開発促進と同時に、アフリカ農業のバリューチェーンの完備強化に向け、生産者、民間企業、政府、市民団体等との連携を目指します。
詳しくは以下のリリースをご覧ください。

Monsanto Announces $50 Million Commitment To African Agricultural Development At Symposium On Global Agriculture And Food Security
http://monsanto.mediaroom.com/2012-05-18-monsanto-announces-50-million-commitment-to-african-agricultural-development-at-symposium-on-global-agriculture-and-food-security

米国・アフリカ:米大統領が企業からのアフリカ農業支援金を要請

【記事要約】
メリーランド州キャンプ・デイビッドで開催されるG8サミットを控えて、米国のバラク・オバマ大統領は、アフリカにおける食糧安全保障と栄養問題改善のために、穀物メジャーのカーギルや、モンサントなどの種子会社を含む45社の民間企業に対して、約30億ドル以上のアフリカの農業支援のための投資を求めました。(筆者補足:日本モンサント株式会社からのインフォメーションでご紹介したモンサント・カンパニーがアフリカ農業支援のために5,000万ドル拠出を発表した旨のリリースは、この要請を受けたものです)

2012年5月19日/Bloomberg
Obama Calls for Africa Aid as Companies Pledge $3 Billion
http://www.bloomberg.com/news/2012-05-18/obama-food-speech-puts-rising-global-hunger-threat-on-g-8-agenda.html

フィリピン:遺伝子組み換えトウモロコシ栽培が定着

【記事要約】
東南アジア唯一のGMトウモロコシ栽培国として10年目を迎えたフィリピンでは、害虫被害から作物をを守り収量を確保し、殺虫剤を60%も削減できたことから農業生産者の人気を博し、栽培面積が10年間で6倍以上に増大しました。最初はGMトウモロコシへの反対運動もありましたが、この実績と農家からの圧倒的支持を前に、最近では沈静化して来ています。

2012年4月18日 / Business World
Genetically modified corn taking root among farmers
http://www.bworldonline.com/content.php?section=Agribusiness&title=Genetically-modified-corn-taking-root-among-farmers&id=50183

カナダ:茶色くならない遺伝子組み換えリンゴの栽培承認申請

【記事要約】
カナダ、ブリティッシュコロンビア州のOkanagan Specialty Fruits社は、茶色くならない遺伝子組み換えリンゴの栽培と販売を承認するようカナダと米国の政府に申請しました。カットしても数週間、切り口がきれいなままで、収穫時の外観のダメージも少なくなると期待されています。

 2012年5月25日 / Gizmodo
Welcome to the Future, Where Our Apples Never Brown
http://gizmodo.com/5913255/welcome-to-the-future-where-our-apples-never-brown

海外各国に見る、GM作物栽培の動向  第二回:ブラジル (下)

ブラジルは米国に続き世界第2位のGM作物栽培国です(1)。同国では、ブラジル種子生産者協会会長がGM作物の利用に関し「近く100億人を突破する世界の人口を養う必要性を考えると、ブラジルが世界の穀物庫の地位を高めることが欠かせない。新たな農地を切り拓くことなく生産を増やすには、農業バイオテクノロジーへの投資が最も理にかなった進路」と述べるなど、官民共にGM作物の利用や、研究開発が進んでいます(2)。 ブラジルの公的研究機関である、農牧研究公社(EMBRAPA)は、コメと並びブラジルの主食であるインゲンマメににおいて、GM技術によってウィルス病耐性を持たせた品種(BGMV耐性インゲンマメ)を独自開発し、国内での商業生産認可を去年9月に取得しました(1)(2)。このBGMV耐性インゲンマメは発展途上国の公共研究機関が単独開発した世界初の作物で、種子増殖が進み次第、数年以内に商業栽培が開始される見通しです(1)。 このBGMV耐性インゲンマメは、国が研究開発を主導/実用化、商品化した、初めての主食作物となるかもしれません。 

(1)ISAAA Briefs 43 (2012)
(2)ブラジル種子生産者協会(ABRASEM)プレスリリース 利益多い遺伝子組み換え作物 ブラジル業界団体が調査
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201204133756/
(3)EMBRAPA http://www.cenargen.embrapa.br/_comunicacao/2011/cenargenda/cenargenda62_en_2011.html