2013年4月23日火曜日

米国:全米大豆基金財団、高オレイン酸大豆の開発に資金を投入

【記事要約】
2006年米国トランス脂肪酸の表示義務化に伴い、大豆油産業は他の食用油にシェアを奪われ始めました。そこで全米大豆基金財団は、2020年を目処に高オレイン酸大豆の種子を大豆栽培面積の80%の地域で利用できるようにすることで、シェアを奪回する目標を掲げました。2013年には、高オレイン酸大豆を開発しているデュポン社とモンサント社に対し開発費および市場開拓費用として、合計800万ドル(約7億8400万円)を投入するとしています。高オレイン酸大豆の油は高温状態での安定性が高く、自動車産業や潤滑油産業にも適しているとされています。また、モンサント社の高オレイン酸大豆Vistive ®Gold(ビスティブ ゴールド)は、トランス脂肪酸ゼロ、従来の大豆油と比べて60%以下の飽和脂肪酸を含むといった特性があり、2014年に米国からの輸出が可能になる世界各地の認可を目指しています。
2013年3月12日 Farm Industry News
http://farmindustrynews.com/business/united-soybean-board-infuses-millions-development-high-oleic-soybeans