2012年2月24日金曜日

日本モンサントからのインフォメーション

日本モンサント株式会社 セミナー 「遺伝子組み換え作物をめぐるアジアの最新情報 」
-アジアの人口増と食糧問題にバイオテクノロジーが果たす役割-のご案内

日本モンサント株式会社は、来る2月29日(水)、アジア地域における遺伝子組み換え作物の最新情報をご紹介するセミナーを下記の要領で開催いたします。

遺伝子組み換え作物の商業栽培が開始され16年が経過し、世界での栽培面積は2011年実績で1億6,000万ヘクタールに達しましたが、今後、遺伝子組み換え作物の栽培面積拡大が最も注目されている地域の一つがアジアです。今や遺伝子組み換え作物の栽培大国となったインドやオーストラリア、中国をはじめ、フィリピンでも栽培が拡大している他、インドネシアやベトナムなど、東南アジアの途上国での栽培に向けた動きも注目されます。

今回は、モンサント・カンパニー(本社・米国ミズーリ州)のシンガポール支社から、アジア担当者を招き、各国の栽培実績なども交えながら最新の状況をお話しいたします。 是非、ご参加ください。

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日本モンサント株式会社 セミナー
テーマ: 遺伝子組み換え作物をめぐるアジアの最新情報
-アジアの人口増と食糧問題にバイオテクノロジーが果たす役割 -
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■講演者: Dr. Harvey L. Glick (ハービー L・グリック) ※同時通訳付
Senior Director, Asia Regulatory Policy & Scientific Affairs, Monsanto Company
モンサント・カンパニー 規制政策・学術部長 アジア担当

■日 時: 2012年 2 月 29 日(水)14時00分~15時30分(終了予定)
■ 会 場: ベルサール八重洲
〒103-0028 東京都中央区八重洲1-3-7 八重洲ファーストフィナンシャルビル2F
TEL: 03-3548-3770
URL: http://www.bellesalle.co.jp/bs_yaesu/

■当件に関するお問い合わせ ・お申込み先
日本モンサント株式会社 広報部 佐々木 / 内田
Tel:03-6226-6081

第10回:アフリカ向け水有効利用トウモロコシ(WEMA)プロジェクト

モンサント・カンパニーでは、発展途上国における農業生産性向上、農業生産者の生活改善を目指し、様々なパートナーシップに参加しています。そのひとつが、アフリカ向け水有効利用トウモロコシ(WEMA)プロジェクトです。(United in Growth P.23)
http://www.monsanto.com/SiteCollectionDocuments/2010-csr-report.pdf

サハラ以南のアフリカ(Sub-Saharan Africa)では、水不足や気候不順が特に高頻度で発生し、農業生産に大きな影響を与えています。WEMA(Water Efficiency Maize in Africa)プロジェクトとは、こうした困難の克服に役立つ種子を開発、普及するために2008年に設立されました。WEMAプロジェクトには、モンサント・カンパニー、国際トウモロコシ・コムギ改良センター(CIMMYT)の他、ケニヤ、モザンビーク、南アフリカ、タンザニア、ウガンダの研究機関が参加しています。モンサント・カンパニーは、乾燥耐性トウモロコシ技術、高度な育種技術をWEMAプロジェクトに無償供与しています。乾燥耐性トウモロコシが普及することで、中程度の干ばつが発生した際に、従来比較で20-35%の収量増加が見込まれ、飢餓に窮する多くの地域住民の食糧確保が見込まれています。

WEMAプロジェクトについては、中心メンバーである弊社のDr. Natalie DiNicola(ナタリー・ディニコラ博士)を招き、2009年10月にセミナーを開催いたしました。その際の資料は、以下からご覧いただけます。

日本モンサント株式会社HP:日本モンサントのセミナー情報
http://www.monsanto.co.jp/news/seminar/index.html

ガーナ:バイオセーフティー法が成立

【記事要約】
ガーナでは、バイオセーフティー法案に対して大統領が承認を与えました。これによりガーナ国内では、遺伝子組み換えを含むバイオテクノロジーを利用した食用作物の生産が認められます。

アフリカ農業研究フォーラム(FARA)で、サブサハラ地域でのバイオテクノロジーの安全な管理を推進するSABIMAプロジェクトのコーディネーター であるWalter Sandow Alhassan教授は、「今回の法案はガーナ国内で横断的にバイオテクノロジーやバイオセーフティーに関する支援活動を行ってきた成果である」と述べています。
ガーナバイオセーフティー委員会のメンバーであるYaa Difie Osei博士はガーナ通信社の取材に対し、アフリカが直面する多くの課題に対して、バイオテクノロジーの利用は非常に役立つだろうと述べ、遺伝子組み換え技術は作物収量の向上だけでなく、害虫抵抗性形質を通じて生産者の農薬購入費用を抑制したり、作物栄養分を強化したり、また農作物の保存性向上に貢献する可能性があると説明しています。
サバンナ農業研究所でマメノメイガに抵抗性を持つササゲ(訳註:和名は大角豆、マメ科の食用/飼料/緑肥用作物でアフリカ、アジアで多く栽培されている)の開発プロジェクト責任者である Ibrahim D. Atokple博士は今回の法案に関し「ガーナ国内の研究機関はいつでも研究所で実験を始める準備が出来ており、長年抱いていた夢がついにかなった」と述べています。

2月18日/VIBE Ghana
Ghana now has Biosafery law
http://vibeghana.com/2012/02/18/ghana-now-has-biosafery-law/

オーストラリア:耐塩性を改善した遺伝子組み換え大麦

【記事要約】
オーストラリアの研究者グループは、従来品種より70%も耐塩性が強化された大麦を、遺伝子組み換え(GM)技術を用いて開発しました。オーストラリア植物機能ゲノムセンターは、少なくとも十年間は実現不可能と考えられてきたこれらの大麦新品種の試験を進めています。
同センターのStuart Roy博士はこのGM大麦品種について、ビクトリア州や西オーストラリア州など同国の南部において特に有用な可能性があると述べており、「このGM品種は従来品種よりも、中程度の塩ストレス条件下において20-30%、高条件下では50-70%、収量が多い」と説明しています。
なおこの研究はオーストラリア政府と穀物研究開発機構(The Grains Research and Development Corporation:GRDC)の資金提供を受けています。
2012年1月30日/ABC rural
GM barley increases salinity resistance
http://www.abc.net.au/rural/news/content/201201/s3418458.htm

イスラエル:海水でも生育する遺伝子組み換え植物

イスラエルで農業バイオテクノロジーを手がけるRosetta Green社は、より長期間の、より厳しい干ばつに耐える植物を作る技術を開発しました。同社は、厳しい気候条件に耐えて収量を維持できる新しい作物の開発を目標としています。
イスラエルに本拠地を置くRosetta Green社はモデル植物(タバコ)に、淡水ではなく海水で潅水して生育調査を行いました。同社が開発した遺伝子組み換え品種のタバコは、従来品種とは対照的に、海水で潅水する条件下でも生育しました。同社CEO(最高経営責任者)のAmir Avniel氏は「昨今、頻繁に発生する干ばつは世界を悩ませています。乾燥地帯は土中水分の塩分濃度が高く、乾燥地帯で農地を拡大するには、干ばつや塩水灌漑下でも生育する作物の開発が必要です」と述べています。
同社のCTO (最高技術責任者)であるRudy Maor氏も「現在、世界中の農地を集めても陸地全体の10%に過ぎません。砂漠などの条件の良くない地域で生育する植物の開発は、人口が増加し続ける世界に食糧を供給するために不可欠です」と説明しています。
Amir Avniel氏は今回の研究成果について、乾燥条件下でも収量を維持し、さらに現在は農業に適さない広大な地域においても農業生産が可能になる技術を提供する第一歩として大きな前進であると説明しています。

1月17日 Islaeli Innovation News No Camel
Genetically Modified Plants To Resist Intense Drought
http://nocamels.com/2012/01/genetically-modified-plants-to-resist-intense-drought/
関連記事:
Growing Forests In The Desert  (砂漠に森を育てる)
http://nocamels.com/2011/11/growing-forests-in-the-desert/
Green 2000 Teaches Agricultural Techniques To Nigeria, Sudan (ナイジェリア、スーダンでの農業技術指導)
http://nocamels.com/2011/10/green-2000-teaches-agricultural-techniques-to-nigeria-sudan/

食品の安全性や報道に関する、サイトのご紹介

今号は、バイオ関連情報を科学的に、わかりやすく発信し、対話の場を提供するNPO法人「くらしとバイオプラザ21」を、イベント案内をかねて再びご紹介します。

くらしとバイオプラザ21では「私達の生活に欠かせないバイオテクノロジーについて、プラスの情報もマイナスの情報も公平に提供し、市民、消費者とのコミュニケーションを図りつつ、理解と信頼を築く事」を目標とし、生協や企業、ジャーナリストなど様々な人が集う場(コンシューマーズカフェやバイオカフェ)や、農場見学会の実施、また小冊子「メディアの方に知っていただきたいこと」発行などの活動をしています。
来月3月9日(金)のバイオカフェでは、昨年暮れに日本での認可が取れたハワイの遺伝子組み換えパパイヤ「レインボー」を試食しながら、「ウイルスからハワイのパパイヤ産業を救った遺伝子組換えパパイヤ」という題目でバイオカフェが開催されるそうです。詳しくは以下のページをご覧下さい。

くらしとバイオプラザ21
http://www.life-bio.or.jp/index.html
バイオカフェ・開催予定
3月9日(金)「ウイルスからハワイのパパイヤ産業を救った遺伝子組換えパパイヤ」
講師:アメリカ大使館農務部 佐藤卓氏、於:茅場町 サン茶房
http://www.life-bio.or.jp/biocafe/index.html
メディアの方に知っていただきたい事
http://www.life-bio.or.jp/topics/topics461.html