オーストラリアの研究者グループは、従来品種より70%も耐塩性が強化された大麦を、遺伝子組み換え(GM)技術を用いて開発しました。オーストラリア植物機能ゲノムセンターは、少なくとも十年間は実現不可能と考えられてきたこれらの大麦新品種の試験を進めています。
同センターのStuart Roy博士はこのGM大麦品種について、ビクトリア州や西オーストラリア州など同国の南部において特に有用な可能性があると述べており、「このGM品種は従来品種よりも、中程度の塩ストレス条件下において20-30%、高条件下では50-70%、収量が多い」と説明しています。
なおこの研究はオーストラリア政府と穀物研究開発機構(The Grains Research and Development Corporation:GRDC)の資金提供を受けています。
2012年1月30日/ABC rural
GM barley increases salinity resistance
http://www.abc.net.au/rural/news/content/201201/s3418458.htm