2011年8月1日月曜日

米国:湿潤な天候がラウンドアップ・レディー・テンサイの効果を試す

【記事要約】

今年2月にUSDA(アメリカ農務省)によってラウンドアップ・レディー(RR)品種のテンサイ(訳註:砂糖生産ため栽培されている大根の一種)の無規制栽培が再び許可されて、今年も多くの米国のテンサイ生産者が、RR品種のテンサイを作付けています。

アイダホ州の生産者であるJeff Henry of Jerome氏は、5月25日にラウンドアップ除草剤をRRテンサイの畑に散布しました。同氏は「(訳註:今年の湿潤な気候から)もし従来品種のテンサイを栽培していたら、播種した多くのテンサイは雑草に負けていただろう」と述べています。アイダホ州テンサイ生産者組合の代表である同氏は、RRテンサイの栽培では、ラウンドアップ除草剤を1~2回散布する事で、高品質のテンサイが収穫できると期待しています。従来のテンサイ品種を栽培する時には、3~5回の(訳註:ラウンドアップ除草剤以外の)除草剤を散布する必要がありました。

製糖会社であるAmalgamated Sugar Co. の農業部長であるStacey Camp氏は「RRテンサイの栽培体系では、除草剤をそれほど多く散布する必要性がありません。今年を含めてここ数年、雑草が生育し易い湿度の高い気候が続いていることから、RRテンサイを利用できるのは喜ばしい事です」と述べています。

2011年6月2日/Capital Press
Damp weather puts Roundup Ready crops to test
http://www.capitalpress.com/content/dw-biotech-crop-weather-w-art-060311