2012年9月7日金曜日

国連・OECD:収量増加率の低下に対処するため、遺伝子組み換え作物を支持

【記事要約】
世界の農業生産の伸び率は、ここ数十年のあいだ年率2%で推移してきましたが、利用できる肥料、水、農地などの制約が増大しているため、次の十年には伸び率が1.7%に低下する見込みです。国連(UN)と経済協力開発機構(OECD)は、減速傾向にある収量の増加率を上げる手段として遺伝子組み換え技術を利用することを支持する共同声明を発表しました。この声明では、最近、最も急速に普及した農業技術である遺伝子組み換え技術を採用する農業生産者が、持続可能な農業生産性向上を実現するであろうと述べています。 また、遺伝子組み換え作物のメリットとして、投入資源(訳注:水、肥料など)の削減、収量と作物生産の改善などに寄与する事で「農業生産者の支出を抑制し、収入を増加」できるとした上で、「ビタミン含有強化など消費者に直接メリットのある次世代遺伝子組み換え作物も期待される」と述べています。

2012年7月11日 / Agrimoney
UN, OECD back GM crops, to counter yield slowdown
http://www.agrimoney.com/news/un-oecd-back-gm-crops-to-counter-yield-slowdown--4741.html 

OECD-FAO 共同声明原文(英語)
OECD-FAO Agricultural Outlook 2012-2021 (上記新聞記事に該当する記述はP.76)
http://www.keepeek.com/Digital-Asset-Management/oecd/agriculture-and-food/oecd-fao-agricultural-outlook-2012_agr_outlook-2012-en