- インドのワタ栽培総面積の推移とBtワタの普及
- インド国内のワタ総栽培面積は、2002年の約760万ヘクタールから2011年には約1,210万 ヘクタールへと倍増しました。その中でもBtワタの栽培面積は2002年の5万ヘクタール から2011年には1,060万ヘクタールへと急拡大し、2011年時点でインド国内のワタ栽培の 88%がBtワタとなっています。またBtワタを利用する生産者数も、2002年の5万人から201 1年には約700万人へと急増しました。
- Btワタ導入後の、ワタ総生産量の変化
- インド国内のワタ総生産量は、2001年の1,580万ベール(1ベール=約170kg)から、201 1年には3,120万ベールへと倍増しています。なお2012年には3,550万ベールと過去最高 を更新する見込みです。
- Btワタ導入後の、ワタ単収の変化
- インド国内のワタ単収は2001年の308 kg/ヘクタールから2007-08年の567 kg/ヘクター ルまで増加しました。2008年以降は、ワタ栽培限界地域(降雨量が少ない等、収量の低 い地域)での栽培が増加したにも関らず、全体として約500 kg/ヘクタールの収量を維 持しています。2012年の収量平均は499kg /ヘクタールと見通されています。
- Btワタ導入後のインドのワタ輸出量の変化
- インドは、Btワタの導入によって生産量を飛躍的に増加させたことから、この10年間で ワタの純輸入国から純輸出国へと転じました。インドのワタ輸出量は2001年の5万ベー ルに対し、2011年には約550万ベールと100倍以上に増加しています。
(参考文献) ISAAA Briefs, pp.51-87 (2012)