2012年は、ブルキナファソの農家にとって遺伝子組み換え(害虫抵抗性: Bt )ワタ利用の5年目となりました。同国のワタの栽培面積約615,800ヘクタールですが、そのうち51%にあたる約313,800ヘクタールで遺伝子組み換えワタが利用されており、2011年の247,000ヘクタールから27%増加しています。
【従来品種のワタと比較した、遺伝子組み換えワタのベネフィット比較(2)】
- 単位面積あたりの収量が約20%増加
- 殺虫剤使用回数の減少(6回の散布から2回の散布)、及び労働力の削減
- ヘクタール当たり収益が50%、金額にして95.35ドル(約9,500円)増加
- ブルキナファソ全体で推定3,000万ドル(約29.7億円)の農業利益の向上はGDPを上昇させ、利益のうち53 - 67%が農業生産者へ還元(2009-2011年の実績からの試算)
(1)農林水産省 GDP(国内総生産)に関する統計
(2)ISAAA Briefs, No.44 p.140-144 (2012)