欧州委員会は、輸入穀物に含まれる未承認GM作物について0.1%までの混入を容認する法案を年度末の成立を目指して提出する予定です。昨年、欧州委員会は飼料用途で輸入される穀物に限って、未承認GM作物原料の混入を0.1%まで容認する事を決定していましたが、今回の法案は食品用途の穀物にも適用するものです。欧州委員会は、世界的な穀物流通の中で、EUへ輸入されるすべての食料・飼料に対してGM作物の混入を防ぐことは非現実的であることを理由に挙げています。ドイツの農務大臣Ilse Aigner氏は、この法案について、「未承認GMOのゼロトレランス政策を撤廃する可能性のある法案には反対を表明する」と発言していますが、輸入業者や欧州の食品製造業者は、国際的な供給網の中でEUへの輸入穀物に未承認のGMOが含まれないことを保証することがますます困難になっているため、この規制緩和は輸入食品への混乱を避けるためには必要であると話しています。
2012年6月11日 / Reuters
EU Plans To Let Traces Of Unapproved GMOs In Food
http://in.reuters.com/article/2012/06/11/eu-gmo-food-idINL5E8HB9Q320120611