2013年12月25日水曜日

米国:遺伝子組み換えスイートコーンは殺虫剤使用を削減

【記事要約】
1996年以降、Btトウモロコシ(デントコーン)は家畜の飼料、コーンミール、コーンスターチ、その他の製品の原料として広く使用されています。また、Btスイートコーンの品種は1990年代後半から市販されていますが、栽培面積は比較的少ない状況です。
The Journal of Economic Entomologyに掲載された新しい研究では、Btスイートコーンは、従来のトウモロコシよりも殺虫剤の使用量が少なく、環境により優しいことが示されています。
コーネル大学で昆虫学を専門とするAnthony Shelton教授によると、Btスイートコーンは収量性に優れ、農作物の市場出荷基準を満たすために必要な農薬散布回数が減少ています。2010年のニューヨーク州における実験では、Btスイートコーンでは、無農薬でも99から100パーセントの穂が市場に出荷できる状態であったのに対し、Non-Btスイートコーンの場合は、従来通り8回殺虫剤を散布しても市場に出荷できるのは18パーセントに過ぎず、全く散布しない畑では6パーセントにも及びませんでした。
Btタンパク質を持たせた野菜の利用は、殺虫剤使用量を大きく削減し、殺虫剤使用による農業生産者の農薬暴露リスクや、環境リスクを減らすことが可能です。

2013年10月7日 / Science Daily(英語)
http://www.sciencedaily.com/releases/2013/10/131007094508.htm