フランスのトウモロコシ生産者団体AGPMは、2007年にフランス国内の22,000ヘクタールで
栽培され、翌年にモラトリアムにより同国内で栽培禁止となった、害虫抵抗性の遺伝子組
み換えトウモロコシMON810を利用した際のデータを公表しました。
これによると、遺伝子組み換えトウモロコシ品種は平均で0.5トン/1ヘクタールの害虫に
よる収量減を防ぎ、結果100ユーロ(約110円)/ヘクタールの収益差をもたらしました。
これは遺伝子組み換えトウモロコシ種子の価格が、従来品種に比べて35~40ユーロ/ヘク
タール高い事を考慮に入れた数字です。
トウモロコシ生産者団体AGPMの副会長であるPoeydomenge氏は「私たちフランスの農業生
産者も、世界の農産物市場の中にいる以上は、遺伝子組み換え作物の利用が認められなけ
ればいけない。今後フランスの農業生産者が競争力を失う事になれば、私たちは世界の農
産物市場から消えてしまう」と主張しています
2012年2月17日/Reuters
EU farmers lose out as consumers oppose GMOs
http://in.reuters.com/article/2012/02/17/gmo-europe-idINDEE81G07W20120217