2012年4月6日金曜日

日本モンサントからのインフォメーション

◆有機栽培生産者がモンサント・カンパニーに対し起した訴訟を連邦裁判所が棄却 
- 遺伝子組み換え種子の非意図的な混入による特許権侵害訴訟に関して-
(米国モンサント・カンパニープレスリリース抜粋)

2012年2月27日、米国連邦裁判所ニューヨーク南部地裁において、米国で有機栽培向けの
種子生産/販売を行っている団体、Growers and Trade Association (OSGATA)ら原告と、
米国モンサント・カンパニーが争っていた訴訟に関して判決が出ました。

判決文では「モンサント・カンパニーはこれまでも、また今後も、意図せぬことが起きた
結果として農業生産者の農地にわずかに、モンサント・カンパニーが特許を有する種子や
作物が見つかった場合もそれに対して特許権は行使しない」というモンサント・カンパ
ニーが長年主張し続けてきた誓約に言及し、原告(OSGATA)の主張は却下されました。
裁判所は、モンサント・カンパニーが原告側のいずれの農業生産者に対しても訴訟を起こ
したり、起こす意図を見せておらず「訴訟や紛争」の事実は存在しない、との見解を示し
ています。

モンサント・カンパニーはこの裁判所の判決に関して、遺伝子組み換え作物栽培、有機栽
培、従来作物など様々な農作物の栽培方法が市場で共存し続ける事を改めて示した判決と
考えています。モンサント・カンパニーは、全ての農業生産者が、自ら生産方法を選択す
る自由を与えられるべきでと考えています。

モンサント・カンパニーからのプレスリリース全文は以下からご覧いただけます(英文)
http://monsanto.mediaroom.com/index.php?s=43&item=1023

米国連邦裁判所ニューヨーク南部地裁の判決文は、以下からご確認いただけます(英文)
http://www.nysd.uscourts.gov/cases/show.php?db=special&id=156http://www.nysd.uscourts.gov/cases.php

弊社 セミナー 「遺伝子組み換え作物をめぐるアジアの最新情報 」(2月29日実施)の ご報告

去る2012年2月29日、弊社セミナー「遺伝子組み換え作物をめぐるアジアの最新情報」を、
東京・八重洲にて開催いたしました。当日は、行政関係者、報道関係者、食品業界など幅
広い分野から多数ご参加いただきました。

セミナーではモンサント・カンパニー(本社・米国ミズーリ州)のシンガポール支社アジ
ア担当者より、いまや遺伝子組み換え作物の栽培大国となったインド、オーストラリア、
中国をはじめ、フィリピン、インドネシア、ベトナムなど、東南アジアの途上国での栽培
や、栽培に向けた動きを紹介させて頂きました。セミナー当日資料、講師略歴等について
は、以下のURLからご覧いただけます。

今後世界で最も人口増加が見込まれるアジアでは、食料確保ための政策/取り組みが重要
性を増しており、その中で遺伝子組み換え作物の利用(栽培)を開始/拡大する政策がア
ジア各国で検討されています。

現在は“飽食の世”といわれる日本でも、すでに約1,700万トンの遺伝子組み換え穀物が
輸入され、食卓を支えています。日本の食料確保のために遺伝子組み換え技術とどう向き
合っていくのか、現実的視点からの議論が必要となってきていると考えられます。

http://www.monsanto.co.jp/news/seminar/index.html

中国:中国によるトウモロコシの買付けが増加するとの見通し

【記事要約】
アメリカ農務省(USDA)は、2011/2012栽培年度における中国のトウモロコシ輸入量は、
前年度の100万トンから増加して400万トンとなる見通しを発表しました。

2012年3月13日/The Wall Street Journal
China Believed to Make Large Purchase of Corn
http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304450004577279703149676534.html

<<訳者註>>
中国は国内での飼料需要、澱粉、アルコール等の工業需要の伸びの高まりから、2010年以降トウモロコシの純輸入国となり、今後のこの増加傾向が続くと考えられています。
<参考情報>
農林中金レポート:純輸入に転じた中国のトウモロコシと世界市場への影響
http://www.nochuri.co.jp/report/pdf/nri1109re2.pdf
ウォール・ストリート・ジャーナル日本語版:中国当局、今後数年間でトウモロコシ不足深刻に
http://jp.wsj.com/World/China/node_413562

米国:トウモロコシの単収増加速度が減少

【記事要約】
農業組織向け金融機関である、ラボ・バンク・インターナショナルの調査部門(FAR)が
発行したレポート“Can Corn Keep Up?” 「トウモロコシは(需要増加に)追いつける
か?」では、トウモロコシ単収増加速度が従来に比べ大きく減速する可能性が高く、2012
年の増加率はアメリカ農務省の試算を下回ると予測しています(訳者註:アメリカ農務省
は2011年1月のレポートで、2020年までトウモロコシ単収は平均で年間1.2%(2ブッシェル
/エーカー)ずつ増加し、2011、2012年の単収をそれぞれ162、164ブッシェル/エーカー、
2020年には180ブッシェル/エーカーになると見通していますが(1)、2010、2011年の単収
実績はそれぞれ152.8 ブッシェル/エーカー 147.2 ブッシェル/エーカーに留まってい
ます(2))。

同レポートでは、米国で生産性の低い農地で作付面積を増やしたり、輪作回数を減少させ
るといった対処だけでは、歴史的低水準にある現在の世界の穀物在庫を緩和するのに十分
な増加はないと予測しています。そして、現状の米国産トウモロコシの生産量増加では、
今後増加する世界のトウモロコシ需要増の50%程度しか満たせないとしています。

2012年3月14日/Farm Industry News
Report Finds Corn Yield Growth Slowing
http://farmindustrynews.com/corn-hybrids/report-finds-corn-yield-growth-slowing


<参考情報>>
(1) USDA Agricultural Projections to 2020 (Outlook Report No. (OCE-111) 106 pp,
February 2011 )
http://www.ers.usda.gov/Publications/OCE111/OCE111d.pdf

(2) USDA-NASS Crop Production
http://usda.mannlib.cornell.edu/MannUsda/viewDocumentInfo.do?documentID=1047
http://www.nass.usda.gov/Charts_and_Maps/Field_Crops/cornyld.asp

EU:消費者のGMO反対の結果として生ずる農業生産者の損失

【記事要約】
フランスのトウモロコシ生産者団体AGPMは、2007年にフランス国内の22,000ヘクタールで
栽培され、翌年にモラトリアムにより同国内で栽培禁止となった、害虫抵抗性の遺伝子組
み換えトウモロコシMON810を利用した際のデータを公表しました。

これによると、遺伝子組み換えトウモロコシ品種は平均で0.5トン/1ヘクタールの害虫に
よる収量減を防ぎ、結果100ユーロ(約110円)/ヘクタールの収益差をもたらしました。
これは遺伝子組み換えトウモロコシ種子の価格が、従来品種に比べて35~40ユーロ/ヘク
タール高い事を考慮に入れた数字です。

トウモロコシ生産者団体AGPMの副会長であるPoeydomenge氏は「私たちフランスの農業生
産者も、世界の農産物市場の中にいる以上は、遺伝子組み換え作物の利用が認められなけ
ればいけない。今後フランスの農業生産者が競争力を失う事になれば、私たちは世界の農
産物市場から消えてしまう」と主張しています

2012年2月17日/Reuters
EU farmers lose out as consumers oppose GMOs
http://in.reuters.com/article/2012/02/17/gmo-europe-idINDEE81G07W20120217

国毎に見る、海外でのGM作物栽培の動向 第一回:ブラジル (上)

ISAAA(国際アグリバイオ事業団)の発表によると、2011年のGM作物栽培面積は世界全体
で1億6,000万ヘクタール、そのうち約50%が途上国における栽培です。また2012年には途
上国での栽培面積が、先進国のそれを上回ると予測されています。本コーナーでは、ISAA
A年次報告書(Global Status of Commercialized Biotech/GM crop: 2011)や国連食糧機
関(FAO)、アメリカ農務省(USDA)の統計データを中心として、GM作物を栽培する各途
上国の状況、GM作物栽培国と世界/日本との繋がりや、GM作物栽培国で達成されたメリッ
トをご紹介します。

第一回:ブラジル (上)
◇2011年にブラジル国内で栽培されたGM作物
  • 大豆:除草剤耐性大豆:国内栽培の83%がGM 品種 (1)
  • トウモロコシ:害虫抵抗性、除草剤耐性、スタック品種
    夏作トウモロコシの54%、冬作トウモロコシの80%がGM品種 (1)
  • ワタ:害虫抵抗性、除草剤耐性、スタック品種:国内栽培の39%がGM品種 (1)


◇世界/日本の食卓とブラジル農業との繋がり(大豆)

  • 世界の大豆生産量の26%(6,851万トン)がブラジル産(2009年、世界第2位)(2)
  • 世界の大豆輸出量の35%(2,856万トン)がブラジル産(2010年、世界第2位)(3)
  • 日本が輸入している大豆の18.8 %(53万トン)がブラジル産(2011年、2位)(4)


(1) Global Status of Commercialized Biotech/GM crop: 2011. P.27-44
(2) FAO-Stat: http://faostat.fao.org/site/339/default.aspx
(3) FAO-Stat: http://faostat.fao.org/site/342/default.aspx
(4) 財務省貿易統計:
http://www.customs.go.jp/toukei/srch/index.htm?M=13&P=1,2,,,,,,,,4,1,2011,0,0,0,2,20307,,,,,,,,,,1,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,20

<<筆者補足>>
ブラジル産大豆は世界の大豆輸出(流通量)の35%を占め、世界や日本の食料安全保障に
欠かせない存在となっています。またブラジルの大豆生産の83%にはGM品種が利用されて
います。GM技術はブラジルの大豆生産、世界の大豆需給にとって欠かせない存在といえま
す(次回は引き続きブラジルにおけるメリットについて報告いたします)。

2012年2月24日金曜日

日本モンサントからのインフォメーション

日本モンサント株式会社 セミナー 「遺伝子組み換え作物をめぐるアジアの最新情報 」
-アジアの人口増と食糧問題にバイオテクノロジーが果たす役割-のご案内

日本モンサント株式会社は、来る2月29日(水)、アジア地域における遺伝子組み換え作物の最新情報をご紹介するセミナーを下記の要領で開催いたします。

遺伝子組み換え作物の商業栽培が開始され16年が経過し、世界での栽培面積は2011年実績で1億6,000万ヘクタールに達しましたが、今後、遺伝子組み換え作物の栽培面積拡大が最も注目されている地域の一つがアジアです。今や遺伝子組み換え作物の栽培大国となったインドやオーストラリア、中国をはじめ、フィリピンでも栽培が拡大している他、インドネシアやベトナムなど、東南アジアの途上国での栽培に向けた動きも注目されます。

今回は、モンサント・カンパニー(本社・米国ミズーリ州)のシンガポール支社から、アジア担当者を招き、各国の栽培実績なども交えながら最新の状況をお話しいたします。 是非、ご参加ください。

■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
日本モンサント株式会社 セミナー
テーマ: 遺伝子組み換え作物をめぐるアジアの最新情報
-アジアの人口増と食糧問題にバイオテクノロジーが果たす役割 -
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
■講演者: Dr. Harvey L. Glick (ハービー L・グリック) ※同時通訳付
Senior Director, Asia Regulatory Policy & Scientific Affairs, Monsanto Company
モンサント・カンパニー 規制政策・学術部長 アジア担当

■日 時: 2012年 2 月 29 日(水)14時00分~15時30分(終了予定)
■ 会 場: ベルサール八重洲
〒103-0028 東京都中央区八重洲1-3-7 八重洲ファーストフィナンシャルビル2F
TEL: 03-3548-3770
URL: http://www.bellesalle.co.jp/bs_yaesu/

■当件に関するお問い合わせ ・お申込み先
日本モンサント株式会社 広報部 佐々木 / 内田
Tel:03-6226-6081

第10回:アフリカ向け水有効利用トウモロコシ(WEMA)プロジェクト

モンサント・カンパニーでは、発展途上国における農業生産性向上、農業生産者の生活改善を目指し、様々なパートナーシップに参加しています。そのひとつが、アフリカ向け水有効利用トウモロコシ(WEMA)プロジェクトです。(United in Growth P.23)
http://www.monsanto.com/SiteCollectionDocuments/2010-csr-report.pdf

サハラ以南のアフリカ(Sub-Saharan Africa)では、水不足や気候不順が特に高頻度で発生し、農業生産に大きな影響を与えています。WEMA(Water Efficiency Maize in Africa)プロジェクトとは、こうした困難の克服に役立つ種子を開発、普及するために2008年に設立されました。WEMAプロジェクトには、モンサント・カンパニー、国際トウモロコシ・コムギ改良センター(CIMMYT)の他、ケニヤ、モザンビーク、南アフリカ、タンザニア、ウガンダの研究機関が参加しています。モンサント・カンパニーは、乾燥耐性トウモロコシ技術、高度な育種技術をWEMAプロジェクトに無償供与しています。乾燥耐性トウモロコシが普及することで、中程度の干ばつが発生した際に、従来比較で20-35%の収量増加が見込まれ、飢餓に窮する多くの地域住民の食糧確保が見込まれています。

WEMAプロジェクトについては、中心メンバーである弊社のDr. Natalie DiNicola(ナタリー・ディニコラ博士)を招き、2009年10月にセミナーを開催いたしました。その際の資料は、以下からご覧いただけます。

日本モンサント株式会社HP:日本モンサントのセミナー情報
http://www.monsanto.co.jp/news/seminar/index.html

ガーナ:バイオセーフティー法が成立

【記事要約】
ガーナでは、バイオセーフティー法案に対して大統領が承認を与えました。これによりガーナ国内では、遺伝子組み換えを含むバイオテクノロジーを利用した食用作物の生産が認められます。

アフリカ農業研究フォーラム(FARA)で、サブサハラ地域でのバイオテクノロジーの安全な管理を推進するSABIMAプロジェクトのコーディネーター であるWalter Sandow Alhassan教授は、「今回の法案はガーナ国内で横断的にバイオテクノロジーやバイオセーフティーに関する支援活動を行ってきた成果である」と述べています。
ガーナバイオセーフティー委員会のメンバーであるYaa Difie Osei博士はガーナ通信社の取材に対し、アフリカが直面する多くの課題に対して、バイオテクノロジーの利用は非常に役立つだろうと述べ、遺伝子組み換え技術は作物収量の向上だけでなく、害虫抵抗性形質を通じて生産者の農薬購入費用を抑制したり、作物栄養分を強化したり、また農作物の保存性向上に貢献する可能性があると説明しています。
サバンナ農業研究所でマメノメイガに抵抗性を持つササゲ(訳註:和名は大角豆、マメ科の食用/飼料/緑肥用作物でアフリカ、アジアで多く栽培されている)の開発プロジェクト責任者である Ibrahim D. Atokple博士は今回の法案に関し「ガーナ国内の研究機関はいつでも研究所で実験を始める準備が出来ており、長年抱いていた夢がついにかなった」と述べています。

2月18日/VIBE Ghana
Ghana now has Biosafery law
http://vibeghana.com/2012/02/18/ghana-now-has-biosafery-law/

オーストラリア:耐塩性を改善した遺伝子組み換え大麦

【記事要約】
オーストラリアの研究者グループは、従来品種より70%も耐塩性が強化された大麦を、遺伝子組み換え(GM)技術を用いて開発しました。オーストラリア植物機能ゲノムセンターは、少なくとも十年間は実現不可能と考えられてきたこれらの大麦新品種の試験を進めています。
同センターのStuart Roy博士はこのGM大麦品種について、ビクトリア州や西オーストラリア州など同国の南部において特に有用な可能性があると述べており、「このGM品種は従来品種よりも、中程度の塩ストレス条件下において20-30%、高条件下では50-70%、収量が多い」と説明しています。
なおこの研究はオーストラリア政府と穀物研究開発機構(The Grains Research and Development Corporation:GRDC)の資金提供を受けています。
2012年1月30日/ABC rural
GM barley increases salinity resistance
http://www.abc.net.au/rural/news/content/201201/s3418458.htm

イスラエル:海水でも生育する遺伝子組み換え植物

イスラエルで農業バイオテクノロジーを手がけるRosetta Green社は、より長期間の、より厳しい干ばつに耐える植物を作る技術を開発しました。同社は、厳しい気候条件に耐えて収量を維持できる新しい作物の開発を目標としています。
イスラエルに本拠地を置くRosetta Green社はモデル植物(タバコ)に、淡水ではなく海水で潅水して生育調査を行いました。同社が開発した遺伝子組み換え品種のタバコは、従来品種とは対照的に、海水で潅水する条件下でも生育しました。同社CEO(最高経営責任者)のAmir Avniel氏は「昨今、頻繁に発生する干ばつは世界を悩ませています。乾燥地帯は土中水分の塩分濃度が高く、乾燥地帯で農地を拡大するには、干ばつや塩水灌漑下でも生育する作物の開発が必要です」と述べています。
同社のCTO (最高技術責任者)であるRudy Maor氏も「現在、世界中の農地を集めても陸地全体の10%に過ぎません。砂漠などの条件の良くない地域で生育する植物の開発は、人口が増加し続ける世界に食糧を供給するために不可欠です」と説明しています。
Amir Avniel氏は今回の研究成果について、乾燥条件下でも収量を維持し、さらに現在は農業に適さない広大な地域においても農業生産が可能になる技術を提供する第一歩として大きな前進であると説明しています。

1月17日 Islaeli Innovation News No Camel
Genetically Modified Plants To Resist Intense Drought
http://nocamels.com/2012/01/genetically-modified-plants-to-resist-intense-drought/
関連記事:
Growing Forests In The Desert  (砂漠に森を育てる)
http://nocamels.com/2011/11/growing-forests-in-the-desert/
Green 2000 Teaches Agricultural Techniques To Nigeria, Sudan (ナイジェリア、スーダンでの農業技術指導)
http://nocamels.com/2011/10/green-2000-teaches-agricultural-techniques-to-nigeria-sudan/

食品の安全性や報道に関する、サイトのご紹介

今号は、バイオ関連情報を科学的に、わかりやすく発信し、対話の場を提供するNPO法人「くらしとバイオプラザ21」を、イベント案内をかねて再びご紹介します。

くらしとバイオプラザ21では「私達の生活に欠かせないバイオテクノロジーについて、プラスの情報もマイナスの情報も公平に提供し、市民、消費者とのコミュニケーションを図りつつ、理解と信頼を築く事」を目標とし、生協や企業、ジャーナリストなど様々な人が集う場(コンシューマーズカフェやバイオカフェ)や、農場見学会の実施、また小冊子「メディアの方に知っていただきたいこと」発行などの活動をしています。
来月3月9日(金)のバイオカフェでは、昨年暮れに日本での認可が取れたハワイの遺伝子組み換えパパイヤ「レインボー」を試食しながら、「ウイルスからハワイのパパイヤ産業を救った遺伝子組換えパパイヤ」という題目でバイオカフェが開催されるそうです。詳しくは以下のページをご覧下さい。

くらしとバイオプラザ21
http://www.life-bio.or.jp/index.html
バイオカフェ・開催予定
3月9日(金)「ウイルスからハワイのパパイヤ産業を救った遺伝子組換えパパイヤ」
講師:アメリカ大使館農務部 佐藤卓氏、於:茅場町 サン茶房
http://www.life-bio.or.jp/biocafe/index.html
メディアの方に知っていただきたい事
http://www.life-bio.or.jp/topics/topics461.html

2012年1月20日金曜日

モンサント・カンパニーの乾燥耐性トウモロコシ(MON 87460)、及び、低飽和脂肪酸、高オレイン酸ダイズ(MON 87705)の米国農務省(USDA)の認可について

モンサント・カンパニーが商品化を進めている乾燥耐性トウモロコシ(MON 87460)、および低飽和脂肪酸、高オレイン酸ダイズ(MON 87705)に関して、米国内での一般圃場栽培を認める認可が、米国農務省より出されました。今回のUSDAの認可により、これら作物の一定の管理の下での農業生産者の試験栽培や、播種用の種子生産が可能となります。
乾燥耐性トウモロコシ(MON 87460)はドイツに本社があるBASF社との共同開発商品であり、遺伝子組み換え技術を用いた初めての乾燥耐性作物です。乾燥状態が頻発する地域において、乾燥による収量減少のリスクを軽減する事が期待されています。
低飽和脂肪酸、高オレイン酸ダイズ(MON 87705)は、遺伝子組み換え技術によりダイズ油分のオレイン酸含有量を増加させ、飽和脂肪酸含有量を減少させたダイズ品種です。オレイン酸はオリーブ油・キャノーラ油などに多く含まれ、善玉コレステロールは減らさずに、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを減少すると言われています。詳しくは以下のプレスリリース(英文)をご覧下さい。

USDA Deregulates Monsanto’s First-Generation Drought-Tolerant Trait for Corn
http://monsanto.mediaroom.com/usda-deregulates-drought-tolerant-corn 
Monsanto’s Vistive Gold Soybean Trait Receives USDA Deregulation 
http://monsanto.mediaroom.com/vistive-gold-usda-deregulation

第9回:水資源の有効利用に関する成果を生産者と共有する施設 “Monsanto Eater Utilization Learning Center ”

モンサント・カンパニーでは、乾燥耐性を持たせた遺伝子組み換え作物の研究開発だけでなく、作物栽培における水利用の向上を図り、農業生産者を支援する取り組みを行っています。今号では、この取り組みをご紹介します。(United in Growth P.15)
http://www.monsanto.com/SiteCollectionDocuments/2010-csr-report.pdf

モンサント・カンパニーは2009年、ネブラスカ州ゴーセンバーグに水資源利用研修センター(Water Utilization Learning Center)を開設しました。この施設は、弊社内に蓄積された専門知識、技術、研究成果を農業生産者と共有するために開設されました。600万ドル(1$=77円換算で4億6,200万円)を投じたこの施設は、農業分野における初めての水資源利用研究・学習の専門施設で、先端的な作物栽培手法や灌漑システムを展示できるように設計され、農業生産者との双方向コミュニケーションを可能とします。また展示内容は、新しい技術や農業手法の実践が、どれ位作物栽培の水資源利用効率を改善するかにフォーカスした内容となっています。さらに詳しくは、以下をご覧下さい。

日本モンサント株式会社ニュースリリース(日本語)
モンサント・カンパニー、農業分野初の水資源利用研修センターをオープン ー 農業生産者の生産性改善を支援する研究を重視 (2009年6月16日)
http://www.monsanto.co.jp/news/release/090706.html

水は、農業生産にとって非常に重要な資源です。水の利用効率を改善は、農業の生産性を改善すると同時に、持続可能な農業にとって不可欠であるとモンサント・カンパニーは考えます。

アルゼンチン:ArgenBio研究報告書「遺伝子組み換え作物を利用したアルゼンチン農業の15年 」概要

アルゼンチンの民間組織ArgenBioのEduardo J. Trigo 氏は、アルゼンチン国内で15年間遺伝子組み換え作物を商業利用した事による、同国の農業生産者、経済、雇用などへの影響や、今後の新しい遺伝子組み換え作物の利用によるメリットを算出した報告書を発表しました。同報告書の主な内容は以下の通りです(詳しい内容は、後日弊社HPに掲載いたします)


【記事要約】
・1996年に遺伝子組み換え作物がアルゼンチンに導入されました。現在、アルゼンチン国内で栽培されるダイズの100%、トウモロコシの86%、ワタの99%が遺伝子組み換え品種です。

・遺伝子組み換え作物の栽培による同国内での経済的ベネフィットの累計(1996-2010年)は723億ドル(約5兆5,600億円)であったと推定されます。

-このうち、除草剤耐性ダイズがもたらしたベネフィットは651億ドル(約5兆円)で、72.3%が農業生産者、21.3%が国家財政(輸出関税、税金等)6.5%が技術(種子、除草剤)の提供者へ還元されたと推定されます。

-遺伝子組み換えトウモロコシ(害虫抵抗性、除草剤耐性、それらの掛け合わせ品種合計)がもたらしたベネフィットは53億ドル(4,081億円)で、68.2%が農業生産者、11.4%が国家財政、20.4%が技術提供者へ還元されたと推定されます。

-遺伝子組み換えワタ(害虫抵抗性、除草剤耐性、それらの掛け合わせ品種合計)がもたらしたベネフィットは18億ドル(1,386億円)で、96%が農業生産者、4%が技術提供者へ還元されたと推定されます。

・アルゼンチンが遺伝子組み換えダイズを導入していなかったと仮定すると、2011年時点の大豆国際価格は、14%高いものになっていたと推定されます。

・遺伝子組み換え技術の利用によって、同国内で182万人の雇用が創出されたと推定されます。

・不耕起栽培の実施によって、土壌成分の保全、エネルギー効率改善が実現し、環境メリットが実現されました。

・除草剤耐性、害虫抵抗性のを併せ持つ(掛け合わせ)ダイズ品種が利用可能になった場合、今後10年間にもたらされるメリットは推定で91億~260億ドル(7,007億~2兆円)と推定されます。

・乾燥耐性のコムギが利用可能になった場合、今後10年間にもたらされるメリットは推定で5~19億ドル(385~1,463億円)と推定されます。

2011年11月/Argen Bio
ArgenBio プレスリリース(英文)
http://www.argenbio.org/adc/uploads/15_years_Press_release_of_GM_crops_in_Argentina.pdf
フルレポート(英文)
http://www.argenbio.org/adc/uploads/15_years_Executive_summary_of_GM_crops_in_Argentina.pdf

インド:Btワタの使用で農薬が減り反収は増加

【記事要約】
インドの農業担当国務大臣のHarish Rawat氏は、インドで害虫抵抗性(Bt)ワタを導入した事により、インドのワタ生産の単収が2001年の309kg/haから、2010年に495kg に増加したとインドの下院議会(Lok Sabha)で報告しています。同氏は、Btワタ導入の最大のメリットは、殺虫剤のコストの削減(ワタ生産費に占める殺虫剤コストの割合が2001年の46%から、2006年には26%、2009、2010年には21%へ減少)であると述べています。Btワタを栽培する事による農業生産者メリットは、収量の増加と農薬使用量の削減により、マハラシュトラ州では1ヘクタール当たり6,000~10,000ルピー(1ルピー=1.5円として9,000~15,000円)、パンジャブ、グジャラート、ハリアナ州では同12,000~14,000 ルピー(18,000~22,500円)と報告されています。
またRawat氏は、マハラシュトラ州ナグプールにあるインド中央綿花研究所が監修した調査結果を引用し、Btワタは害虫(オオタバコガ)の被害を防ぐ一方で、非標的昆虫や鳥類、魚類、牛、ヤギ、土壌微生物に対しては無害である事を、国会で報告しています。

2011年12月19日/JAGRAN POST
Bt cotton helped in reducing pesticide use, increasing yield
http://post.jagran.com/bt-cotton-helped-in-reducing-pesticide-use-increasing-yield-study-1324209704

食品の安全性や報道に関する、サイトのご紹介

今号では、「食のコミュニケーション円卓会議」をご紹介します。
「食のコミュニケーション円卓会議」は、主婦、研究者、企業人等が集い、食の問題について、円卓を囲むようなフラットな立場で、実りのあるコミュニケーション活動(学習会・意見交換など)を行い、得られた成果を、意見や提案、提言などの形で、広く人々へ繋ぐ活動を展開しています(同会HPより)。
「食のコミュニケーション円卓会議」では、最新の遺伝子組み換え作物の開発動向、食品への放射線照射など、食に関わる勉強会や公開講座を定期的に開催している他、パブリックコメントへの意見提出や意見表明などが活発に行われています。

食のコミュニケーション円卓会議HP
http://food-entaku.org/index.htm

次回の公開講座
2012年2月18日(土) 14::00~16:00
江東区古石場文化センター 第3研修室
テーマ:遺伝子組換え農作物や、スギ花粉症治療イネについて
http://food-entaku.org/kouza/food-entaku20120218.pdf

2011年12月26日月曜日

お知らせ

前号のメルマガでも紹介した通り、今年12月9日からハワイ産の遺伝子組み換えパパイヤ(レインボー種)の、日本での輸入と販売が始まりました。発売から2週間が経ち、このパパイヤを購入して食べた感想、意見などが、個人ブログなどで多く紹介されています。
今回は号外として、遺伝子組み換えパパイヤに関する個人ブログ、また、日本での販売開始が海外でどの様に紹介されているかを、まとめてご紹介いたします。遺伝子組み換え食品でこれほど前向きな意見がソーシャルメディアに出てきたことはありません。やはり、美味しさを実感できるからでしょうか?
年末を迎えて寒い日が続きますが、南国フルーツのパパイヤを食べ、暖かい南国に思いを馳せるのも一興ではないでしょうか。

遺伝子組み換えパパイヤの購入、試食体験などを紹介した個人ブログ

・栽培日記:GMパパイヤとドライフォグ栽培
http://rami-pas.cocolog-nifty.com/blog/

・食のシンポジウム: パパイヤ食べた~い! 買いました 遺伝子組み換えパパイヤ「レインボウ」
http://ameblo.jp/shokunosymposium/entry-11106144850.html

・アロハストリート:日本でハワイ産パパイヤが販売スタート
(ハワイ産のレインボー・パパイヤが日本のコストコで販売開始。
パパイヤの切り方、食べ方の案内書つき!)
http://www.aloha-street.com/whatshot/2011/12/post-1905.html

・ハワイの歩き方:GM Papaya Appears in Japan
http://www.hawaii-arukikata.com/news/2011_1213-papaya.html

・ハワイロード:遺伝子組み換えパパイヤ
http://hawaii-road.com/news/20111215.html

・mahaloha :日本で遺伝子組み換えパパイア:販売開始
http://mahaloha-hawaii.blogspot.com/2011/12/blog-post_12.html

遺伝子組み換えパパイヤの販売開始を紹介した、海外のサイト

・ハワイ農務省:「レインボー」パパイヤが日本のコストコで販売開始(日本語)
http://www.usdajapan.org/jp/newsroom/2011/Release_papaya_J.pdf

・ハワイパパイヤ協会 :パパイヤの種類と選び方、レインボーQ&A(日本語)
http://www.hawaiipapaya.com/japanese/kind.htmlhttp://www.hawaiipapaya.com/japanese/qa.html

・アメリカ農務省:Japan Announces Approval of Hawaiian Rainbow Papaya(英語)
http://www.usdajapan.org/en/newsroom/index.html

・国際アグリバイオ事業団(ISAAA):Japan Imports GM Papaya from Hawaii(英語)
http://www.isaaa.org/kc/cropbiotechupdate/online/default.asp?Date=9/30/2011#8550