2011年8月31日水曜日

EU:食品、飲料業界が、政府に対して未承認遺伝子組み換えの食品原料への混入許容を要請

【記事要約】
EUの食品業界、飲料業界では、輸入食品原料に関して(訳註:EU域内で)承認されていない遺伝子組み換え品種の作物の0.1%以下の混入を(訳註:法的に)容認する様に、政府に要請しました。これは、飼料原料における未承認作物の混入を認めた新しいルールの制定を受けたものです。この飼料原料における新しいルールは、今年6月に未承認遺伝子組み換え作物の混入を0.1%まで認めるという内容で、投票により採択されました。
EU域内の食品、飲料業界を代表する業界団体である ”FoodDrinkEurope”は声明で「飼料原料に関する新しいルール設定は、第一のステップであるが、第二のステップとして、このルールを食品原料にも拡大適用するための法制化が、緊急を要する必要事項である」と発表しています。同団体では、「飼料業界同様、食品業界は海外からの輸入原材料に依存しており、飼料業界と同様の問題に直面している」と述べています。
欧州委員会(European Commission)では、食品業界に対して同様の提案をする前に、飼料業界に適用された新しい規制の効果を評価する予定と述べています。欧州委員会健康消費者保護担当の報道官であるFrederic Vincent氏は、「将来的には食品分野でも検討されることになるが、現段階で具体的時期がいつ、ということは言えない」と述べています。
2011年7月15日/REUTERS
Firms urge EU to allow unapproved GMOs in food imports
http://www.reuters.com/article/2011/07/15/us-eu-gmo-food-idUSTRE76E4GM20110715