2014年12月3日水曜日

日本モンサント株式会社:「遺伝子組換え作物見学会のブログ」更新のお知らせ

今夏の遺伝子組換え作物見学会は、約460名のお客様をお迎えし、盛況に終了しました。9月18日に実施した簡易収量調査や、参加者の皆様から頂戴したご意見、感想を弊社のブログで公開しております。是非ご覧下さい。

日本モンサント株式会社:遺伝子組換え作物見学会のブログ

モンサント・カンパニー、働きがいのあるグローバル企業に選出される

モンサント・カンパニーは、Great Place to Work®が作成する「働きがいのあるグローバル企業」に3年連続で選出されました。この調査は職場環境を調査する世界最大の年次調査であり、職場文化という観点から見て優れたグローバル企業として選出された25社のうち、モンサント・カンパニーは8位にランキングされました。

さらに詳しくはこちら

ベトナム:国内栽培の30-50%の普及を目指すGM作物

【記事要約】ベトナム農業省管轄の、ベトナム農業技術研究所の代表Pham Van Toan氏は、同国政府が2020年までに国内農地の30-50%におけるGM作物の栽培利用を目指し、来年から新しい系統のGM作物(トウモロコシ)の栽培を行いたいと考えていると、説明しています。
同氏は、また、「ベトナムの畜産業は、トウモロコシ、大豆など飼料原料の不足に直面し、近年、これらを大量に輸入する必要がありました」として、同国内でGM作物を栽培することの役割や期待される効果を説明しています。また同国の農業担当相のCao Duc Phat氏も、「ベトナムは、遺伝子組換え技術という、人類の成果を無視すべきではない」と述べています。

2014年10月6日/VietNamNet
GM crops targeted to make up 30-50% of cultivation

米国:GMOは家畜にとって有害なのか?

【記事要約】 カリフォルニア大学ディビス校の研究者が、1983年からの2011年までの家畜給餌に関するピアレビュー論文をメタ解析(累計家畜数1千億以上)した結果、家畜の健康や畜産物にはGM飼料と非GM飼料(1996年以後)による差異はないとAnimal Science誌に発表しました。

2014年9月24日/BEEF
Do GMO Feeds Harm Livestock?

バングラデシュ:Btナスが今後も普及の見通し

【記事要約】バングラディシュでは、バングラデシュ農業研究所(BARI)の主導で、2013年からBtナスの商業化が始まり、20名の農業生産者が栽培しました。15名は著しい収益の増加を確認し、農薬散布も行わずに済みました。2014年10月には、100人の生産者にBtナスの種子が提供される予定です。

2014年9月1日/The Hindu Business Line
More Bangladeshis to bite in to Bt brinjal 

米国:ボーローグ博士の夢を、農業生産者のリーダーと民間セクターが70年後に共有

【記事要約】 米国の小麦生産者、小麦生産者団体は、(訳注:小麦の)収量を改善するために、官民セクターが共同して取り組むように提唱しました。また同時に、遺伝子組換え小麦が商業化される際には、米国、カナダ、オーストラリアの16の生産者団体が協調してこれに取り組むことを確認しました。

2014年10月13日/The Des Moines Register
70 years later, farm leaders, private sector share Borlaug’s dream 

2014年9月2日火曜日

日本モンサント株式会社:「2014年度 遺伝子組換え作物見学会」公開日程の追加のご案内

弊社研究農場(茨城県稲敷郡河内町)で毎年実施している遺伝子組換え作物見学会について、既に 多くの日程で定員を超えるご好評を頂いているため、一般公開の日程を増やしました(9月12日 午前の部)。
また10名以上の団体でのご参加の場合は、公開日程以外での見学も受け付けております。詳しくは 下記ホームページをご覧下さい。
見学会は9月中旬で終了予定となっております。是非この機会をご活用いただき、GM作物を実際 に見ていただき、GM作物に関する情報収集の場としてご活用いただきますよう、ご案内申し上げます。

お申込み方法、詳細は、弊社ホームページをご覧ください。

日本モンサント株式会社:2014年度 遺伝子組み換え作物見学会のご案内

日本モンサント株式会社:「遺伝子組換え作物見学会のブログ」のご案内

昨年に開設した、「日本モンサント株式会社:遺伝子組換え作物見学会のブログ」において、今年も 見学会や作物の様子の簡単な紹介と、参加者から頂いたアンケートの掲載を始めましたので、ご案内 いたします。 是非ご覧下さい。

日本モンサント株式会社:遺伝子組換え作物見学会のブログ

バイテク情報普及会特設サイト:「GMO Answers Q&A 紹介サイト」創設のご案内

米国では、モンサント・カンパニーなど植物バイオテクノロジーに携わる企業が協力して、遺伝子組換え作物に関する質問の受付窓口ウェブサイト「GMO Answers」を開設して2013年より運用を始めて います。「GMO answers」 では、遺伝子組換え作物に関するあらゆる質問を世界中からWeb上で受け付け、100名を越える科学者や専門家が分かりやすく回答しています。
このたび、バイテク情報普及会(CBIJ: Council for Biotechnology Information Japan)は、この「GMO answers」に掲載された数多くの質問のなかから、一部を抜粋、翻訳して紹介した特設サイト「GMO Answers Q&A 紹介サイト」を開設しました(8月7日)。遺伝子組換え作物に関する情報源として、是非ご利用下さい。

 バイテク情報普及会:GMO Answers Q&A 紹介サイト

バングラデシュ:商業栽培が始まった害虫抵抗性(Bt)ナスの状況

【要約】 バングラデシュにおいてナス(eggplant/aubergine)は重要な作物です。同国では150,000の極めて小規模な農業生産者が、毎年50,000ヘクタールでナスを栽培しています。同国のナスは、通常の農薬では効果的に防除できないナスノメイガ(FSB)の被害を常に受け、多くの場合で収穫ロスが発生していました。害虫が大量に発生した際には、生産者は農薬を場合によって1日おきに、収穫までに80回も散布せねばならず、これは生産者、消費者、環境にとって大きな問題をもたらしています。
2013年10月30日、バングラデシュ政府は歴史的な決断によって遺伝子組換えの害虫抵抗性(Bt)ナスの種子増殖と、初期的な商業栽培を認めました。2014年の春からはBtナスの栽培が始まり、4種類のBtナスの苗が州政府農業省から配布され、合計約2.6ヘクタールで栽培されています。2015年までには、害虫抵抗性を持つナス5品種が作られる予定です。またバングラデシュ政府は、今後5年以内に、国内の20地区にわたるナス栽培面積50,000ヘクタールのの40%にあたる20,000ヘクタールにBtナスを導入する予定です。
これまでに行われた試験結果では、Btナスの利用によって収量が30%増加し、殺虫剤散布回数が70-90%削減され、1ヘクタール当たり1,868ドル(約18万6,800円)の経済メリットが示されています。これは、国民一人当たり年間所得が700ドルに過ぎないバングラデシュにおいて、大きな金額です。Btナスの利用によって、バングラデシュのナス生産者150,000人には2億ドル(200億円)の経済メリットがもたらされ、消費者もまた、汚れが少なく、品質が良く、より手ごろな価格でナスを手に入れられるようになります。

ISAAA Brief vol.47-2014 Executive Summary
The Status of Commercialized Bt Brinjal in Bangladesh
Download Full Brief

米国:アメリカを作った木

【記事要約】 アメリカ栗の木は、かつては米国東部の森林の大半を占める樹木でしたが、20世紀前半に中国から(下記訳者註参照)侵入した菌が原因の病気により、現在では絶滅の危機にあります。
過去数年間、米国の植物科学者たちは伝統的な交雑手法を用いて、病気の影響を受けないアメリカ栗品種を開発しようとしてきましたが、なかなか良い品種の開発は出来ませんでした。しかし、コムギ由来の遺伝子を導入することで病気への抵抗性を持つ遺伝子組換えアメリカ栗の木を開発する方法が見つかりました。
この遺伝子組換えアメリカ栗は、過去数年間、野外栽培試験が行われています。米国の環境保護庁、農務省の認可が得られれば、この遺伝子組換えアメリカ栗は野外で栽培されるでしょう。この取り組みは、遺伝子組換え技術を用いて絶滅の危機の種を救う初めてのものです。

(訳者註:Bloomberg View の記事原文では、「中国から侵入した」とありますが、実際には日本から侵入したというのが通説です(下記Scientific American のウェブサイトを参照))

2014年7月4日/Bloomberg View
The Tree That Made America
2014年2月18日/Scientific American
The American Chestnut's Genetic Rebirth 

米国:遺伝子組換え作物は、どのようにして米国で普及したのか

【記事要約】 米国農務省(USDA)が最近発表したデータは、この10年以上の間、どのようにして遺伝子組換え作物が米国の農業で拡大したかを示しており、うち幾つかのデータは抜粋して検討する価値がある。

  • 米国で栽培されるトウモロコシ、ダイズ、ワタは、いずれも93%以上が遺伝子組換え品種である。
  • 除草剤耐性、害虫抵抗性が、最もポピュラーなGMの形質である。
  • 米国の加工食品の70%において、遺伝子組換え作物が利用されている。
    • 米国のスーパーマーケットで販売されている加工食品の60-70%において、甘味料、ダイズレシチンなど、遺伝子組換え作物由来の原料が使われている。米国で消費される砂糖の約半分が遺伝子 組換え由来であり、加えて、チーズを作る際に用いられる酵素や、乳牛のお乳を良く産生させるホルモンでも、遺伝子組換えが使われている。
  • 世界の全農地の12%において、遺伝子組換え作物が栽培されている。
  • 遺伝子組換え作物の普及速度は低減しつつある。
    • 遺伝子組換え作物の栽培の大部分は、米国、アルゼンチン、ブラジル、カナダ、インドの5大国で行われており、その普及度はこれらの国で既に非常に高くなっており、普及速度は低減しつつある。 米国の場合、トウモロコシ、ダイズ、ワタは、実質的にほとんど全てが遺伝子組換え品種になっている。

2014年8月12日/Vox
How GMO crops conquered the United States

英国:オメガ-3脂肪酸を産生する遺伝子組換え植物の試験、収穫を間近に控える

【記事要約】イギリスでは、オメガ-3脂肪酸の持続的供給源をつくるための植物の栽培試験が完了に近づいて います。
これは、遺伝子組換え技術を用い、魚油の成分を多く含有する遺伝子組換え植物を作るという、 画期的な取り組みです。この遺伝子組換え植物は、世界中で問題となっている水産資源の乱獲を緩和し、またオメガ-3脂肪酸の供給源として、水産資源に比べて効率的な供給源となる可能性 があります。
この研究はイギリスのハートフォードシャーにあるローザムステッド研究所で行われており、この研究所では長鎖オメガ-3脂肪酸を産生する遺伝子組換えのナガミノアマナズナ(Camelina sativa)の栽培試験を行ってています。栽培試験は今年の4月、イギリス環境食糧地方省(DEFRA)によって開始が認められました。この遺伝子組換えナガミノアマナズナは、8月末に収穫されデータが収集される予定です。

 2014年8月6日/Dailymail
 First GM plants to produce omega-3 oil almost ready for harvest: Trial could lead to alternative source of fish oil in the future

2014年8月5日火曜日

日本モンサント株式会社:「2014年度 遺伝子組み換え作物見学会のご案内」

日本モンサント株式会社では、毎年恒例の遺伝子組み換え作物の見学会を、弊社研究農場(茨城県稲敷郡河内町)で実施しております。現在、ラウンドアップ除草剤をまいて雑草だけを効率的に防除できるGMダイズ(除草剤耐性)と、作物自体が害虫への抵抗性を持っているために殺虫剤の使用量を減らすことができるGMトウモロコシ(害虫抵抗性)を試験栽培しており、見学会に多くのお客様をお迎えしております。
見学会は9月中旬まで開催予定です。是非この機会をご活用いただき、GM作物を実際に見ていただき、GM作物に関する情報収集の場としてご活用いただきますよう、ご案内申し上げます。

 お申込み方法、詳細は、弊社ホームページをご覧ください。

日本モンサント株式会社「2014年度 遺伝子組み換え作物見学会のご案内」

モンサント・カンパニー、2014年度第3四半期の決算を発表

モンサント・カンパニー(ニューヨーク証券取引所:MON)6月25日、2014 会計年度第3 四半期の堅調な業績を発表し、従来発表していた2014 会計年度の業績について、予想レンジの上限を引き上げました。また主力事業や、新たなプラットフォームの潜在力を踏まえ、2019 会計年度末までにオンゴーイングベースのEPS を少なくとも2 倍にする目標を発表しました。また、最新の長期業績見通しを踏まえて新たに100 億ドルの自社株買いの承認を発表しました。

モンサント・カンパニーからのプレスリリース全文(英文)

米国のトウモロコシ、ダイズ、ワタの作付け動向

USDA(米国農務省)は6 月30 日、2014 年の米国内農作物の作付け状況に関する発表を行いました。2014年度に米国で作付けされたトウモロコシのうち、GM品種の占める割合は前年度から3%増加して93%になりました。またダイズは1%増加して94%に、ワタは6%増加して96%となっています。
詳細は下記URLよりご覧ください。

 「2014年、ダイズの作付面積は過去最高、トウモロコシ・ダイズ・ワタいずれにおいても遺伝子組み換え品種が占める割合が前年より増加」 

フィリピンの遺伝子組換え作物栽培

◆ フィリピンの遺伝子組換え作物栽培(1)/増収と拡大
 フィリピンの遺伝子組換え作物栽培(2)/ゴールデンライスへの期待
 フィリピンの遺伝子組換え作物栽培(3)/飽食者の奢りを憂う
(いずれも、株式会社香雪社「Food Watch Japan」、日比野守男氏(ジャーナリスト)寄稿記事より)

【記事冒頭: 全文はFood Watch Japan ウェブサイトからご覧下さい】
 「GM作物というと、わが国では一般消費者の間で危険視する傾向が強く、商業栽培は行われていないが、生産者、研究者の側から見ると、全く異なった様子が浮かび上がってくる。アジアで唯一、国を挙げてGMトウモロコシを商業栽培し、トウモロコシの輸入国から輸出国に転じたフィリピンの現状を報告する」(続きは下記URLからご覧下さい)。

2014年7月16日/Food Watch Japan - 農業・食品・外食にたずさわるプロの新しい視点

フィリピンの遺伝子組換え作物栽培(1)/増収と拡大
フィリピンの遺伝子組換え作物栽培(2)/ゴールデンライスへの期待 
フィリピンの遺伝子組換え作物栽培(3)/飽食者の奢りを憂う 

乾燥耐性のGM品種、世界的に広がり始める

【記事要約】
2013年には、世界の1億7,520万ヘクタールでGM作物が栽培されました。米国では2013年、枯草菌Bacillus subtilis由来の改変低温ショックタンパク質B(cspB )を発現し、GM技術で初めて乾燥耐性を持たせたトウモロコシ品種MON87460 (訳者註:ジェニュイティ・ドラウトガード・トウモロコシ)が商品化され、米国の2,000人の農業生産者によって、50,000ヘクタールで栽培されました。インドネシアも、細胞膜を保護するグリシンであるベタインを蓄積させるコリンデヒドロゲナーゼ(betA)を発現する、乾燥耐性のGMサトウキビ品種を認可しています。乾燥耐性GMサトウキビ、トウモロコシ、小麦、イネの圃場試験がアルゼンチン、インド、エジプト、南アフリカ、ケニヤ、ウガンダで行われています。

 2014年4月8日/NATURE BIOTECHNOLOGY

英国:GM作物の利用により、環境や農業生産者へのベネフィットが継続

【記事要約】
英国PGエコノミクス社(PG Economics)の年次報告書では、17年目となるGM作物の商業利用により、農業生産性と所得が顕著に改善し、同時に環境影響の少ない農業生産が達成されたことが報告されています。今回の報告書では、具体的に下記のベネフィットが報告されています。

  1. 不耕起・減耕起栽培により、耕起のための農業機械の 燃料利用が削減され、また土壌中にCO2がトラップされたため、農業生産活動に由来する温室効果ガス排出が1996〜2012年の累計で二酸化炭素換算で270万トン削減されました。270万トンとは、1,190万台の自動車が1年間に排出する二酸化炭素に相当します。
  2. 農薬の使用量が1996〜2012年の累計で50万3,000トン(重量比率で8.8%)削減されました。
  3. 害虫抵抗性の利用によって、1996-2012年の間でトウモロコシの単収が10.4%、ワタの単収が16.1%増加しました。
  4. 除草剤耐性作物の利用により、ダイズ、ナタネにおいて、幾つかの国で雑草防除効果が改善し、単収の増加が見られ、作物生産量の向上が図られました。アルゼンチンでは、(訳者註:除草剤耐性の利用で容易になった)不耕起栽培の採用により、小麦、ダイズの二毛作が新たに可能になるなど、農業生産に貢献しています。 
  5. GM作物の利用による作物生産量の増加は、1996-2012年の累計で、ダイズが1億2,200万トン、トウモロコシが2億3,100万トン、ワタ1,820万トン、ナタネ660万トンに達しました。
  6. GM作物により単収が向上したため、農地が1,510万ヘクタール(訳注:耕作放棄地を含む日本の全農地面積454万ha の3.3倍に相当する面積)増えたのと同等の、生産量増加が達成されました。(ダイズ490万ヘクタール、トウモロコシ690万ヘクタール、ワタ310万ヘクタール、ナタネ20万ヘクタールに相当)。1,510万ヘクタールとは、米国全農地の9%、ブラジル全農地の24%、EU諸国の穀物栽培面積の27%に相当します。 
  7. GM作物を利用する世界1,730万人農業生産者の所得が、2012年単年で188億ドル(約1兆8,800億円、平均して1ヘクタール当たり117ドル(11,700円))増加しました。また、1996-2012年の累計の増加は1,166億ドル(11兆6,600億円)です。
  8. GM作物の高い収量のベネフィットを最も享受しているのは、開発途上国の農業生産者であり、その多くは資源に恵まれない小規模農業生産者です。
  9. 農業生産者所得の増加1,166億ドル(11兆6,600億円)は、先進国、開発途上国それぞれにおいて、半々ずつ達成されています。 
  10. GM作物を利用するために農業生産者が追加で支払っている費用は合計56億ドル(5,600億円)と、GM作物を利用することで農業生産者が得ている利益244億ドル(2兆4,400億円)の23%です。このため、農業生産者としては、GM作物の利用のために1ドルと投資すると3.33ドル(333円)の利益があり、GM作物の利用は魅力的な投資となっています。
  11. GM作物を利用することで農業生産者が得ている利益は、開発途上国では1ドルの投資に対し3.74ドル(374円)、先進国では3.04ドル(304円)となっています。この差は、先進国と比べた開発途上国におけるGM作物による平均的な利点の大きさに加え、知的財産権の規定や実施の弱さを反映しています。

2014年5月6日/PG economics 社プレスリリース(英文)

2014年4月11日金曜日

モンサント・カンパニー、FORTUNE誌の選ぶ「2014年度世界で最も賞賛される企業」に選ばれる

モンサント・カンパニーは、FORTUNE 誌が選ぶ「2014年世界で最も賞賛される企業」に選ばれました。FORTUNE 誌が選ぶ「世界で最も賞賛される企業」のリストは、企業調査と、上級執行役員、取締役、アナリストによる専門家評価に基づいています。リストにある企業は、革新性と良質な製品に始まり、才能のある人材の保有や社会と環境に対する責任も含めた分野の項目が評価されたものです。

さらに詳しくは、下記のURLをご参照下さい。

日本モンサント株式会社ウェブサイト
モンサント・カンパニー、FORTUNE誌の選ぶ「2014年度世界で最も賞賛される企業」に選ばれる 

日本モンサント株式会社:「よくある質問Q/A」内容追加のお知らせ

弊社ウェブサイトの「よくある質問Q/A」において、以下の2点の質問と回答を追加しました。

 Q. 遺伝子組み換え作物(トウモロコシ)を長期にわたって動物(ラット)に食べさせたら、発がん性や死亡率の上昇などの毒性が認められたと聞きましたが、本当ですか?
A. 2012年9月、フランスのセラリーニ教授らは、学術誌Food and Chemical Toxicology上において、「除草剤耐性遺伝子組み換えトウモロコシをラットに2年間与えたところ、がんの発生や死亡率の上昇など毒性が確認された」と発表しました。しかし、この研究結果を世界各国の食品安全評価機関が科学的に精査したところ、実験計画の不備など多数の問題点が指摘されたため、世界各国の食品安全評価機関は、セラリーニ教授らが実験に用いた遺伝子組み換えトウモロコシの安全性について、これを再評価する必要性はないと結論付けています。
また、セラリーニ教授らの発表を掲載した学術誌は、世界中の多くの科学者から同誌に疑義が寄せられたことを受けてセラリーニ教授らの発表内容を再度精査し、その結果、セラリーニ教授らの論文を削除しました。 
さらに詳しくは、以下をご覧下さい。
http://www.monsanto.co.jp/question/02/08/

Q. 遺伝子組み換え作物の食品安全性評価では、動物を用いた長期毒性試験は行われていないのですか?
A. 国際基準に基づいた安全性審査では、決められた安全性評価項目のデータで明確に安全性を示すことが出来る場合には動物を用いた毒性試験のデータは要求されませんが、明確な安全性を示すことが出来ない場合には、動物を用いた毒性試験(急性毒性、亜急性毒性、慢性毒性、生殖に及ぼす影響、変異原性、がん原性、及び腸管毒性などに関する試験)などのデータが要求され、これらのデータに基づいて安全性評価が行われます。 
さらに詳しくは、以下をご覧下さい。
http://www.monsanto.co.jp/question/02/09/

GM作物に関する質問窓口、“GMO answers” のご案内

モンサント・カンパニーなど、植物バイオテクノロジーに携わる企業が協力して、遺伝子組み換え作物に関する質問の受付窓口ウェブサイト「GMO Answers」を開設して運用を始めました。GMO answers では、遺伝子組み換え作物に関するあらゆる質問を世界中からWeb上で受け付けており、100名を越える科学者や専門家による分かりやすく回答を提供しています。

 GMO answers (英語)

GMO answers では、2014年4月8日時点で、591の質問に対する返答が個別に掲載されていますが、これまでに寄せられた件数が多い上位10件(下記をご参照下さい)については、近日中に整理されて、再度回答が掲載される予定です。

 GMO Answer に寄せられた質問、上位10件(Top 10 GMO Answers That Consumers Want) 

  1. 遺伝子組み換え作物はガンの原因となるのですか?
  2. 遺伝子組み換え作物は、アレルギーの増加の原因となっているのですか?
  3. 遺伝子組み換え作物は、大企業が農業生産者に強制して栽培させているのですか?
  4. 遺伝子組み換え作物は、食品の価格上昇の原因となっているのですか?
  5. 遺伝子組み換え作物は、オーガニック作物なのですか?
  6. 遺伝子組み換え作物は、なぜ長期にわたり食べた際の健康への影響試験が行われていないのですか?
  7. 遺伝子組み換え作物は、農薬使用量の増加の原因となっているのですか?
  8. 遺伝子組み換え作物の開発に携わる企業は、遺伝子組み換え食品の表示に対してなぜ反対しているのですか?
  9. 遺伝子組み換え作物は、ミツバチやチョウが死んでいる原因なのですか?
  10. 家畜が遺伝子組み換え作物を食べた場合、畜産品に残留するのですか?

Top 10 GMO Answers That Consumers Want 

上記質問への回答が掲載された際には、再度ご案内させていただきます。

国際アグリバイオ事業団(ISAAA):2013年遺伝子組換え作物の商業栽培に関する年次報告についてプレスリリース

ISAAA(国際アグリバイオ事業団)は2月23日、「2013年遺伝子組換え作物の商業栽培に関する年次報告」についてプレスリリースしました。同年次報告書では、2013年の主な点として、
  1. 世界の遺伝子組み換え作物の栽培面積が前年比3%増の1億7,520万ヘクタールに達したこと、
  2. うち54%が開発途上国における栽培で(2012年は52%)、開発途上国での増加傾向が継続していること、
  3. 複数の形質をあわせもつスタック品種の普及が持続していること、
  4. 世界で遺伝子組み換え作物を栽培する農業生産者は前年に比べ70万人増加して1,800万人に達し、このうちの90%以上、約1,650万人が開発途上国の資源に乏しい小規模生産者であること、
などが報告されています。

 ISAAA Brief 46-2013: Press Release 

なお、このISAAAの年次報告のに基づいて、日本モンサント株式会社ウェブサイト(国別栽培状況、世界の作付面積)を更新しましたので、下記URLをご参照下さい。

米国:ゼネラルミルズ社、「遺伝子組み換え不使用」に原料を切り替えても、商品の売上に変化はなし

【記事要約】
2014年1月に米国の食品メーカーであるGeneral Mills社は、朝食用シリアルの「Cheerios」の原料として、今後は遺伝子組換え由来の成分を利用しないことと発表しました。しかし同社の最高経営責任者の Ken Powell(ケン・パウエル氏)は3月19日のAP通信社との電話インタビューにおいて「予想していた通りではあるが(訳注:遺伝子組み換え原料の利用をやめた事により)売り上げが増加することはなかった。遺伝子組み換えはほとんどの顧客にとって本当は懸念事項ではない」と説明しています。

 2014年3月19日 / The buffalo news (AP)Cheerios Get No Lift from GMO Switch 

米国:ゴールデンライスに反対するなら、ビタミンA欠乏による健康問題に責任を持つべき

【記事要約】
世界では、ビタミンAの欠乏によって数百万人が命を失い、数千万人が失明などの疾病に苦しんでいます。これを解決するために(訳注:フィリピンの国際イネ研究所により)開発されたゴールデンライスは、規制認可プロセスの完了を除いて、直ぐにでも実用化できる段階にあります。しかし遺伝子組み換え技術への反対活動が影響しているため、いまだに実用化されていません。
ドイツミュンヘン工科大学、米国カリフォルニア大学の2人の農業経済学者が、ゴールデンライスへの反対活動によって失われた「価値(=健康な生活)」ついて試算したところ、2002年以降、インド一国だけで「障害調整生命年」が142万4,000、失われているとの結果になりました(訳注:障害調整生命年=障害、病気による早死によって失われた一人あたりの健康な生活年数×該当人数)。この数字にはビタミンA欠乏による死亡者だけでなく失明などの健康障害も含んでおり、この犠牲者の大多数は子供です。

 2014年3月15日 / Scientific American (英語)
Golden Rice Opponents Should Be Held Accountable for Health Problems Linked to Vitamin A Deficiency

アフリカ:16品種の乾燥耐性トウモロコシが利用可能に

【記事要約】
ケニヤなどのアフリカ諸国では、乾燥条件化でも収量を維持できるトウモロコシ 16 品種(訳注:遺伝子組み 換えではなく、DNA マーカー育種と従来品種で作られた品種)が、農業生産者が利用できるようになりました。 モンサント・カンパニーも技術協力している官民共同プロジェクト WEMA(アフリカ向け水有効利用トウモロコ シ)は、2013 年以降、DroughtTEGO というブランド名で乾燥耐性のトウモロコシハイブリッド品種を商品化して います。
DroughtTEGO ブランドのひとつであるWE1101 品種は、2013 年にケニヤで試験的に栽培され、通常品種で 1 ヘクタール当たり 1.8 トンの収量しかない雨不足の状況下で 4.5 トンの収量を記録しました。WE1101 の種子 72 トンが、既にケニヤの種子メーカーから農業生産者に販売されています(注)。

2014年3月19日 /Soyatech.com 
(注) WEMAでは、遺伝子組み換え技術を用いた乾燥耐性トウモロコシも開発中しており、現在はケニヤ、 ウガンダ、南アフリカなどで栽培試験が実施され、2017 年に商業利用される見通しです。
ISAAA Brief 46-2013: Press Release 

海外各国に見る、遺伝子組み換え作物の栽培の動向(第12回 スペイン)

スペインは、ヨーロッパにおいて先駆的な遺伝子組み換え作物栽培国です。1998 年に害虫抵抗性 Bt トウモ ロコシの栽培利用を開始して以降、16 年の間に次第に普及して、2013 年には、国内の全トウモロコシ栽培 面積の 44 万ヘクタールのうち、過去最高となる約 31%、13 万 7,000 ヘクタールで遺伝子組み換えトウモロコ シが栽培されました。害虫抵抗性トウモロコシの栽培がもたらした農業生産者のベネフィットは 2012 年一年 で 3,720 万ドル(1 ドル 100 円計算で約 37 億円)、利用が開始された 1998 年から 2012 年までの累計で 1 億 7,600 万ドル(176 億円)と推定されています。
現在では、害虫抵抗性の遺伝子組み換え種子について、10 の種子会社から 200 以上のハイブリッド品種 が商業栽培用に提供されています。今後については、害虫抵抗性トウモロコシのさらなる普及、除草剤耐性 など新形質の認可、そして、遺伝子組み換え作物の栽培農業生産者とその他の農業生産者の、「共存」な どに対する政府の積極的、かつ粘り強い取り組みにかかっていると報告されています。

出典:ISAAA Briefs, No.46 p.175-179 (2013)

2014年2月20日木曜日

モンサント・カンパニー、「2014 年世界で最も持続可能性の高い 100 社」に選出される

モンサント・カンパニーは、カナダ、トロントを拠点とする出版社 Corporate Knights(コーポレートナイツ)社が選定する「2014 年世界で最も持続可能性の高い 100 社 (Global 100 Most Sustainable Corporations in the World: Global 100)」に選出されました。モンサント・カンパニーはランキング全体では 37 位に選出され、米国企業としては 5 位、素材産業としては世界 5 位に選出されました。消費エネルギー量、温室効果ガス排出量、廃棄物量、リーダーシップの多様性(女性役員の割合)、イノベーション能力(研究開発投資)において高く評価されてのランクインとなりました。

モンサント・カンパニーからのプレスリリース全文は以下からご覧いただけます(英文)。 
http://news.monsanto.com/press-release/corporate/monsanto-company-recognized-2014-global-100-most- sustainable-corporations-wo

モンサント・カンパニー、アフリカ向け水有効利用トウモロコシ(WEMA)プロジェクトへの取り組みに 関して 2013 年 ND-GAIN(ノートルダム大学・グローバル適応指標)企業賞を受賞

気候変動に対する脆弱性や、その影響に対する回復力を備えることで、地球規模の課題を分析する指標であるND-GAIN(NotreDameGlobalAdaptation Index: ノートルダム大学のノートルダム・グローバル適応指標)において、モンサント・カンパニーはアフリカ向け水有効利用トウモロコシ(WEMA)プロジェクトの取り組みが評価され、この指標に基づき設置された同賞を受賞しました。毎年授与される同賞は、気候変動に対処する能力関する意識向上への貢献、科学技術開発、活動に対して授与されます。

モンサント・カンパニーからのプレスリリース全文は、以下からご覧いただけます(英文)。 
http://news.monsanto.com/recognition

モンサント・カンパニー、2014年度第1四半期の会計決算を発表

モンサント・カンパニー(ニューヨーク証券取引所:MON)は、2014 会計年度第 1 四半期の決算を発表しました。米国における好調な受注状況や、南米で商品化され 300 万エーカーで作付けされている Intacta RR2PROTM (害虫抵抗性+ラウンドアップ・レディー2 イールドダイズ)など大豆事業が過去最大規模となり順調なこと、また研究開発プラットフォームでは育種、バイオテクノロジー、生物農薬、統合農業生産システム(Integrated Farming Systems®)、など新分野を含めて過去最高の 29 件のプロジェクトで開発フェーズが進んだと発表しています。

モンサント・カンパニーからのプレスリリース全文は以下からご覧いただけます(英文)。 http://news.monsanto.com/press-release/financial/solid-first-quarter-results-monsanto-confirms-full-year- guidance-global-busi

バングラデシュ:Bt Brinjal(ナス)商業栽培が開始される

【記事要約】
バングラデシュでは、遺伝子組み換え(GM)のBt Brinjal(害虫抵抗性ナス)の商業栽培が公式に始まりました。従来品種のナスでは、最大で1栽培シーズンに80回の農薬散布が必要でしたが、Btナスは農薬散布の必要がありません。従来品種ではナスノメイガ(FSB: Fruit and shoot borer)により50%から70%の損失を被ることがありましたが、Bt遺伝子の導入により、Btナスはナスノメイガへの 耐性を持っています。Bt Brinjal(ナス)の栽培開始によって、バングラディシュはGM作物を商業栽培する29番目の国となりました。

 2014年1月22日 / The daily Star(英語)
Cultivation of Bt Brinjal begins

国際連合:21紀半ばまでに、世界の食糧生産を持続可能な形で70%増加させる必要性を報告

【記事要約】
国際連合と提携団体が発表した報告書によると、2050年に96億人まで増加する世界の人口を養うには、世界の食糧生産をカロリーベースで70%増加させる必要があります。この70%を補うには、農村地域での貧困、森林伐採の制限、農業由来の温室効果ガス削減に対処する機会を設けるべきだ、と世界資源研究所所長Andrew Steer氏が述べています。また、「世界資源報告書: 持続可能な食糧の未来を創造する」報告書では、既存の農業用地を活用して収量を増加させ、家畜生産性を向上させることが、森林保全や温室効果ガス放出削減において不可避であると述べられています。

2013年12月13日 / UN News Centre(英語)
World must sustainably produce 70 per cent more food by mid-century UN report

中国:2013年の大豆輸入量は史上最高を記録

【記事要約】
中国の大豆輸入量は、前年から10%以上増加して6,340万トンの最高記録に達しました。中国の国家穀物油糧情報センター(National Grain and Oils Information Center)によれば、旺盛な搾油需要から中国国内で20の搾油工場の建設が予定されています。中国において、輸入大豆は国内需要の80%以上を担い、中国国内の大豆生産はその地位を輸入大豆にとってかわられた状況となっています。

 2014年1月17日 / Soyatech (英語)
China 2013 Soybean Imports to Record High of 63.4 Million Tons