2014年8月5日火曜日

日本モンサント株式会社:「2014年度 遺伝子組み換え作物見学会のご案内」

日本モンサント株式会社では、毎年恒例の遺伝子組み換え作物の見学会を、弊社研究農場(茨城県稲敷郡河内町)で実施しております。現在、ラウンドアップ除草剤をまいて雑草だけを効率的に防除できるGMダイズ(除草剤耐性)と、作物自体が害虫への抵抗性を持っているために殺虫剤の使用量を減らすことができるGMトウモロコシ(害虫抵抗性)を試験栽培しており、見学会に多くのお客様をお迎えしております。
見学会は9月中旬まで開催予定です。是非この機会をご活用いただき、GM作物を実際に見ていただき、GM作物に関する情報収集の場としてご活用いただきますよう、ご案内申し上げます。

 お申込み方法、詳細は、弊社ホームページをご覧ください。

日本モンサント株式会社「2014年度 遺伝子組み換え作物見学会のご案内」

モンサント・カンパニー、2014年度第3四半期の決算を発表

モンサント・カンパニー(ニューヨーク証券取引所:MON)6月25日、2014 会計年度第3 四半期の堅調な業績を発表し、従来発表していた2014 会計年度の業績について、予想レンジの上限を引き上げました。また主力事業や、新たなプラットフォームの潜在力を踏まえ、2019 会計年度末までにオンゴーイングベースのEPS を少なくとも2 倍にする目標を発表しました。また、最新の長期業績見通しを踏まえて新たに100 億ドルの自社株買いの承認を発表しました。

モンサント・カンパニーからのプレスリリース全文(英文)

米国のトウモロコシ、ダイズ、ワタの作付け動向

USDA(米国農務省)は6 月30 日、2014 年の米国内農作物の作付け状況に関する発表を行いました。2014年度に米国で作付けされたトウモロコシのうち、GM品種の占める割合は前年度から3%増加して93%になりました。またダイズは1%増加して94%に、ワタは6%増加して96%となっています。
詳細は下記URLよりご覧ください。

 「2014年、ダイズの作付面積は過去最高、トウモロコシ・ダイズ・ワタいずれにおいても遺伝子組み換え品種が占める割合が前年より増加」 

フィリピンの遺伝子組換え作物栽培

◆ フィリピンの遺伝子組換え作物栽培(1)/増収と拡大
 フィリピンの遺伝子組換え作物栽培(2)/ゴールデンライスへの期待
 フィリピンの遺伝子組換え作物栽培(3)/飽食者の奢りを憂う
(いずれも、株式会社香雪社「Food Watch Japan」、日比野守男氏(ジャーナリスト)寄稿記事より)

【記事冒頭: 全文はFood Watch Japan ウェブサイトからご覧下さい】
 「GM作物というと、わが国では一般消費者の間で危険視する傾向が強く、商業栽培は行われていないが、生産者、研究者の側から見ると、全く異なった様子が浮かび上がってくる。アジアで唯一、国を挙げてGMトウモロコシを商業栽培し、トウモロコシの輸入国から輸出国に転じたフィリピンの現状を報告する」(続きは下記URLからご覧下さい)。

2014年7月16日/Food Watch Japan - 農業・食品・外食にたずさわるプロの新しい視点

フィリピンの遺伝子組換え作物栽培(1)/増収と拡大
フィリピンの遺伝子組換え作物栽培(2)/ゴールデンライスへの期待 
フィリピンの遺伝子組換え作物栽培(3)/飽食者の奢りを憂う 

乾燥耐性のGM品種、世界的に広がり始める

【記事要約】
2013年には、世界の1億7,520万ヘクタールでGM作物が栽培されました。米国では2013年、枯草菌Bacillus subtilis由来の改変低温ショックタンパク質B(cspB )を発現し、GM技術で初めて乾燥耐性を持たせたトウモロコシ品種MON87460 (訳者註:ジェニュイティ・ドラウトガード・トウモロコシ)が商品化され、米国の2,000人の農業生産者によって、50,000ヘクタールで栽培されました。インドネシアも、細胞膜を保護するグリシンであるベタインを蓄積させるコリンデヒドロゲナーゼ(betA)を発現する、乾燥耐性のGMサトウキビ品種を認可しています。乾燥耐性GMサトウキビ、トウモロコシ、小麦、イネの圃場試験がアルゼンチン、インド、エジプト、南アフリカ、ケニヤ、ウガンダで行われています。

 2014年4月8日/NATURE BIOTECHNOLOGY

英国:GM作物の利用により、環境や農業生産者へのベネフィットが継続

【記事要約】
英国PGエコノミクス社(PG Economics)の年次報告書では、17年目となるGM作物の商業利用により、農業生産性と所得が顕著に改善し、同時に環境影響の少ない農業生産が達成されたことが報告されています。今回の報告書では、具体的に下記のベネフィットが報告されています。

  1. 不耕起・減耕起栽培により、耕起のための農業機械の 燃料利用が削減され、また土壌中にCO2がトラップされたため、農業生産活動に由来する温室効果ガス排出が1996〜2012年の累計で二酸化炭素換算で270万トン削減されました。270万トンとは、1,190万台の自動車が1年間に排出する二酸化炭素に相当します。
  2. 農薬の使用量が1996〜2012年の累計で50万3,000トン(重量比率で8.8%)削減されました。
  3. 害虫抵抗性の利用によって、1996-2012年の間でトウモロコシの単収が10.4%、ワタの単収が16.1%増加しました。
  4. 除草剤耐性作物の利用により、ダイズ、ナタネにおいて、幾つかの国で雑草防除効果が改善し、単収の増加が見られ、作物生産量の向上が図られました。アルゼンチンでは、(訳者註:除草剤耐性の利用で容易になった)不耕起栽培の採用により、小麦、ダイズの二毛作が新たに可能になるなど、農業生産に貢献しています。 
  5. GM作物の利用による作物生産量の増加は、1996-2012年の累計で、ダイズが1億2,200万トン、トウモロコシが2億3,100万トン、ワタ1,820万トン、ナタネ660万トンに達しました。
  6. GM作物により単収が向上したため、農地が1,510万ヘクタール(訳注:耕作放棄地を含む日本の全農地面積454万ha の3.3倍に相当する面積)増えたのと同等の、生産量増加が達成されました。(ダイズ490万ヘクタール、トウモロコシ690万ヘクタール、ワタ310万ヘクタール、ナタネ20万ヘクタールに相当)。1,510万ヘクタールとは、米国全農地の9%、ブラジル全農地の24%、EU諸国の穀物栽培面積の27%に相当します。 
  7. GM作物を利用する世界1,730万人農業生産者の所得が、2012年単年で188億ドル(約1兆8,800億円、平均して1ヘクタール当たり117ドル(11,700円))増加しました。また、1996-2012年の累計の増加は1,166億ドル(11兆6,600億円)です。
  8. GM作物の高い収量のベネフィットを最も享受しているのは、開発途上国の農業生産者であり、その多くは資源に恵まれない小規模農業生産者です。
  9. 農業生産者所得の増加1,166億ドル(11兆6,600億円)は、先進国、開発途上国それぞれにおいて、半々ずつ達成されています。 
  10. GM作物を利用するために農業生産者が追加で支払っている費用は合計56億ドル(5,600億円)と、GM作物を利用することで農業生産者が得ている利益244億ドル(2兆4,400億円)の23%です。このため、農業生産者としては、GM作物の利用のために1ドルと投資すると3.33ドル(333円)の利益があり、GM作物の利用は魅力的な投資となっています。
  11. GM作物を利用することで農業生産者が得ている利益は、開発途上国では1ドルの投資に対し3.74ドル(374円)、先進国では3.04ドル(304円)となっています。この差は、先進国と比べた開発途上国におけるGM作物による平均的な利点の大きさに加え、知的財産権の規定や実施の弱さを反映しています。

2014年5月6日/PG economics 社プレスリリース(英文)