2013年3月7日木曜日

モンサント・カンパニー、A Thomson Reuters 2012 Top 100 Global Innovator(トム ソン・ロイター・2012年グローバル・イノベーター・トップ100)を受賞しました (2012年12月4日発表)

モンサント・カンパニーは、Thomson Reuters(トムソン・ロイター)が選ぶ「Top 100 グローバル・イノベーター 2012」を農業・林業部門において受賞しました。この賞は、世界で最も革新的な企業/研究機関を選出するもので、4つの評価軸、「特許数」、「成功率」、「特許ポートフォリオの世界的な広がり」、「引用における特許の影響力」を審査基準とし、世界で最も革新的な企業/研究機関を選出しています。モンサント・カンパニーの受賞にあたっては、遺伝子組み換え作物において、バイオテクノロジーとゲノム技術を種子と除草剤に応用して、農業生産者を支援したとして高く評価されました。

2012年12月4日 THE WORLD’S TOP 100 MOST INNOVATIVE ORGANIZATIONS (Thomson Reuters) http://nxw01.jp/g.php/5Zo315YZcf1R1XwXeY(日本語) http://nxw01.jp/g.php/5Zo315YZcf1R2AwXe8(英語)

バイテク情報普及会がマーク・ライナス氏(Mark Lynas)スピーチ全訳を掲載しまし た

英国の作家で環境保護運動家のマーク・ライナス氏(Mark Lynas)が、オックスフォード農業会議でスピーチで、長年にわたり、遺伝子組み換えに対する反対運動に係ってきたことを謝罪し、世界中で注目を集めたことは前回、海外トピックとしてお知らせしましたが、このほど、バイテク情報普及会が以下のサイトで、スピーチの全訳を掲載しましたので、お知らせします。

2012年1月31日
バイテク情報普及会英国の環境保護運動家マーク・ライナス氏のスピーチ全訳

モンサント・カンパニーが2013 NAFE Top 50 Companies for Executive Women 2013に選ばれました

全米女性企業役員協会(NAFE; The National Association for Female Executives)は選定にあたり、従業員、幹部、重役、高額所得者、主要部部長、CEOへの提案権限、取締役といった指標において、女性従業員が占める割合を基準としています。

モンサントでは、経営幹部の30%を女性が占め、女性従業員に対してもリーダーシップ訓練プログラムや、メンタープログラム、女性独自の情報提供グループや教育支援といった、自己啓発プログラムを提供しています。

2013年2月5日
Working Mother Media (NAFE) 

モンサント・カンパニー、米国公衆衛生キャンペーンの模範企業34社に選ばれました

米国では野菜消費拡大に向け、「Fruits & Veggies More Matters ―果実と野菜をもっと多く摂取することが重要―」と呼びかける食育事業が展開されており、民間連携部門において1991年に非営利団体である健康増進青果財団(PBH; Produce for Better Health Foundation)が設立されました。モンサントはPBHから野菜育種事業での支援を高く評価され、模範企業に選出されるのは今回で2度目となります。

2012年度 模範企業リスト(PBH) 

ISAAA(国際アグリバイオ事業団) 遺伝子組換え作物の商業栽培に関する年次報告(2012年)についてプレスリリース

ISAAA(国際アグリバイオ事業団)は、2月20日、2012年の世界の遺伝子組換え作物の商業栽培状況についてプレスリリースを行いました。

1996年に遺伝子組換え作物の商業栽培が始まって以来、全世界で遺伝子組換え作物の栽培面積は拡大し、2012年には、1996年当時の170万ヘクタールから、100倍もの1億7000万ヘクタールに増加しています。

プレスリリースの内容(英語・日本語)につきましては、こちらをご覧下さい。

2013年2月21日 バイテク情報普及会
ISAAA(国際アグリバイオ事業団)2月20日 プレスリリース 

インド:首相が感情論を廃し科学的議論を求める

【記事要約】
Btナスの商業栽培について国民的議論により決定されたモラトリアム(一時停止)以来、混乱の続くインドですが、沈黙を守ってきたManmohan Singh(マンモハン・シン)首相が、第100回インド科学会議で、「遺伝子組み換えや原発など複雑な問題は感情的要素を廃し、科学的に議論すべきである。インドでは国民所得の持続的な増加を目指しており、科学技術を利用して貧困層との格差を是正することに焦点を当てなければならない」と述べています。

2013年1月3日 THE HinduAgriculture needs scientific debate, not emotion 

ブラジル:遺伝子組み換え作物導入による増収、今後10年も持続が見込まれる

【記事要約】
ブラジル農業コンサルタントCeleres社による「第6回 ブラジルにおけるバイオテクノロ ジー導入が与える経済・社会環境への影響に関する報告書」によると、50ヘクタールの害 虫抵抗性トウモロコシ栽培農家では、1996年に遺伝子組み換え作物を導入して依頼、収量 増加により合計100,400ドル(1ドル90円として約900万円)の増益となっています。国内 で試算される今後10年間の見込み収益は、遺伝子組み換え作物を導入することで1,182億 ドル(約10兆円)、またその82%が農業生産者に還元されると予測しています。この好調 な伸びは、遺伝子組み換えトウモロコシ導入の成功が1つの理由として挙げられています。
ブラジル種子生産者協会(ABRASEM: The Associacao Brasileira de Sementes e Mudas) の会長は、世界的な需要増加を見込んで、競争力のある農業生産を持続することがより重 要になってくると語っています。

2013年1月23日 PR NEWS Wire
Biotechnology guaranteed US$ 100 K to average Brazilian corn growers in four years, according to ABRASEM 

海外各国に見る、遺伝子組み換え作物の栽培の動向(第8回 中国)

中国では1986年から遺伝子組み換え作物の研究が始まり、遺伝子組換え作物の研究開発を 積極的に推進してきました。現在商業栽培が許可されている遺伝子組み換え作物は、綿花、 パパイヤ、トマト、ポプラ、ピーマン、ペチュニアなどです。(3) 

◇ 2012年 中国国内の遺伝子組み換え作物状況(1) 


・パパイヤ(ウィルス抵抗性): 

2007年から商業栽培されており、現在99%が遺伝子組み 換えパパイヤとなっています。栽培面積は、2010年から15%増加して現在5,300ヘクタール です。

 ・Btワタ(害虫抵抗性): 

1997年から最も栽培されている遺伝子組み換え作物です。その 面積はインド、アメリカに次いで世界第3位、また2011年にはBtワタの導入率は71.5%と、 過去最高を記録しました。増加傾向の背景には、導入後殺虫剤の約 80%、金額にして 1 ヘクタール当たり年間 1,200~1,500 元(1元15円として約18,000円~22,500円)が節約で きるようになった、という収益増加があります。その結果農家の間での需要が高まり、19 99 年頃から大規模に栽培され始めました。 

・Btイネ(害虫抵抗性): 

現在、開発中です。世界一の米生産国で1億7,800万トンを生産、 今後の人口増加ににともない2030年までに2億3,500万トンの需要が見込まれているため、 商品化が急務とされています。

 <補足>

 中国における農業の特徴は、700 万人の小規模農業生産者(農地面積平均 0.5ヘクター ル)を中心とする成長率の大きさで、2000年50万ヘクタールだった遺伝子組み換え作物栽 培面積は、現在約8倍の390万ヘクタールに至っています。また、アメリカ、アルゼンチン、 カナダ、オーストラリア、メキシコと並んで、遺伝子組み換え技術の「創始国」と呼ばれ ており、遺伝子組み換え作物の技術力は、研究開発や圃場試験の段階において世界をリー ドする水準にあります。

 参考文献:
(1)ISAAA Briefs, No.43 p.95-96 (2012)
(2)農林水産省「中国における遺伝子組換え作物の導入と今後の見通し」(PDF)
(3)中国農業科学院植物保護研究所「中国農業遊学情報システム」(2010/09)