2011年12月26日月曜日

お知らせ

前号のメルマガでも紹介した通り、今年12月9日からハワイ産の遺伝子組み換えパパイヤ(レインボー種)の、日本での輸入と販売が始まりました。発売から2週間が経ち、このパパイヤを購入して食べた感想、意見などが、個人ブログなどで多く紹介されています。
今回は号外として、遺伝子組み換えパパイヤに関する個人ブログ、また、日本での販売開始が海外でどの様に紹介されているかを、まとめてご紹介いたします。遺伝子組み換え食品でこれほど前向きな意見がソーシャルメディアに出てきたことはありません。やはり、美味しさを実感できるからでしょうか?
年末を迎えて寒い日が続きますが、南国フルーツのパパイヤを食べ、暖かい南国に思いを馳せるのも一興ではないでしょうか。

遺伝子組み換えパパイヤの購入、試食体験などを紹介した個人ブログ

・栽培日記:GMパパイヤとドライフォグ栽培
http://rami-pas.cocolog-nifty.com/blog/

・食のシンポジウム: パパイヤ食べた~い! 買いました 遺伝子組み換えパパイヤ「レインボウ」
http://ameblo.jp/shokunosymposium/entry-11106144850.html

・アロハストリート:日本でハワイ産パパイヤが販売スタート
(ハワイ産のレインボー・パパイヤが日本のコストコで販売開始。
パパイヤの切り方、食べ方の案内書つき!)
http://www.aloha-street.com/whatshot/2011/12/post-1905.html

・ハワイの歩き方:GM Papaya Appears in Japan
http://www.hawaii-arukikata.com/news/2011_1213-papaya.html

・ハワイロード:遺伝子組み換えパパイヤ
http://hawaii-road.com/news/20111215.html

・mahaloha :日本で遺伝子組み換えパパイア:販売開始
http://mahaloha-hawaii.blogspot.com/2011/12/blog-post_12.html

遺伝子組み換えパパイヤの販売開始を紹介した、海外のサイト

・ハワイ農務省:「レインボー」パパイヤが日本のコストコで販売開始(日本語)
http://www.usdajapan.org/jp/newsroom/2011/Release_papaya_J.pdf

・ハワイパパイヤ協会 :パパイヤの種類と選び方、レインボーQ&A(日本語)
http://www.hawaiipapaya.com/japanese/kind.htmlhttp://www.hawaiipapaya.com/japanese/qa.html

・アメリカ農務省:Japan Announces Approval of Hawaiian Rainbow Papaya(英語)
http://www.usdajapan.org/en/newsroom/index.html

・国際アグリバイオ事業団(ISAAA):Japan Imports GM Papaya from Hawaii(英語)
http://www.isaaa.org/kc/cropbiotechupdate/online/default.asp?Date=9/30/2011#8550

2011年12月21日水曜日

お知らせ

ハワイ産の遺伝子組み換えパパイヤ(レインボー種)の日本での輸入、販売が12月1日に解禁された事から、国内のスーパーでも、このパパイヤが店頭に並び始めました。新聞報道、個人のブログなどで、店頭販売の様子が紹介されています。
Sankei Biz:「日本でハワイの味」に様子見も 遺伝子組み換えパパイア、輸入可能に
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/111209/ecc1112091034001-n1.htm 
個人ブログ、食のシンポジウム: 「パパイヤ食べた~い!これは予想外」
http://ameblo.jp/shokunosymposium/entry-11105468219.html

また、日本の遺伝子組み換えパパイヤ流通解禁のニュースは、海外でも紹介されています。
ISAAA(国際アグリバイオ事業団):JAPAN IMPORTS GM PAPAYA FROM HAWAII
http://www.isaaa.org/kc/cropbiotechupdate/online/default.asp?Date=9/30/2011#8550

「ハワイ旅行で食べたあのパパイヤを、もう一度味わいたい!」という方は、一度試してみたらいかがでしょうか。

モンサント・ビーチェル‐ボーローグ国際奨学金プログラムの申込者募集のお知らせ

モンサント・カンパニー(米国)では、「持続可能な農業(Sustainable Agriculture)」の取り組みの一環として、イネやコムギ育種を志す学生を対象にした奨学金制度を創設しています。この奨学金は、194060年代に世界の穀物生産を倍増させた「緑の革命」の生みの親として世界的に著名なイネ、小麦育種家であるヘンリー・ビーチェル博士と、ノーマン・ボーローグ博士に敬意を表して創設されました。
モンサント・ビーチェル    ボーローグ国際奨学金プログラムは、以下の2点を目標としています。

  1. 農業分野における将来の指導者として力を発揮できる、優れたイネ、小麦育種家の育成支援 
  2. 特に発展途上国において公的研究機関が行っている重要なプロジェクト、ミッションを経験する機会を、若手研究者へ提供すること

2012年度の奨学金受付は、201221日まで募集しています。イネ育種、小麦育種分野において博士号取得を目指す学生であれば日本からもご応募いただけますので、興味をお持ちの方は下記URLをご参照の上、ご応募下さい。 
モンサント・ビーチェル    ボーローグ国際奨学金プログラム
http://www.monsanto.co.jp/responsibility/sustainable-ag/mbbisp-program/

第8回:ステアリドン酸オメガ-3ダイズ(SDAダイズ)

今号では、健康増進効果を持つ脂肪酸(ステアリドン酸:SDA)を含有するダイズをご紹介いたします。この遺伝子組み換えダイズは消費者の健康増進メリットを目的として開発されました。(United in Growth P.18)
http://www.monsanto.com/SiteCollectionDocuments/2010-csr-report.pdf

魚油等に含まれるオメガ-3脂肪酸(EPAやDHAなど)の摂取は、心血管系への健康増進効果が知られており、アメリカ心臓協会では、一日に500mgのオメガ-3脂肪酸を摂取する事を推奨しています。しかし世界の人口が増加する中、水産資源供給は減少しつつあり、世界的にオメガ-3を十分に摂取できない状況になりつつあります。
モンサント・カンパニーでは、人の体内でEPAやDHAに変換されるステアリドン酸(SDA)という脂肪酸を含有するダイズ品種を、遺伝子組み換え技術によって開発しています。このダイズを栽培する事で、オメガ-3脂肪酸を魚だけではなく畑(ダイズ)からも供給する事が可能となります。このダイズの栽培と利用は、消費者へ健康メリットを提供すると同時に、水産資源の枯渇を緩和できると、モンサント・カンパニーは考えています。

フランス最高裁判所と欧州司法裁判所、フランス国内でのGMトウモロコシ栽培禁止は、違法であると確認

【記事要約】
2008年に国内での遺伝子組み換え(GM)トウモロコシ(MON810)の栽培を禁止したフランス政府の措置に関して、これを違法と判断した欧州司法裁判所を、フランス最高裁判所が支持すると発表しました。欧州司法裁判所とフランス最高裁判所は共に、フランス政府がGM作物による人体、環境に対するリスクに関し何ら科学的な根拠を示していない事を指摘した上で、栽培禁止措置は不当として、栽培禁止を覆す判断を出しました。
欧州委員会共同研究センター(JRC)の調査結果によると、(訳註:2007年までフランス国内で栽培され、2008年に禁止された)トウモロコシ品種は、害虫の発生が多い、フランスに隣接するスペインのサラゴサ州において、収穫量を平均で11.8%増加させ、農薬散布にかかるコストをヘクタールあたり20.04ユーロ(1ユーロ105円として2,100円)削減するなど、農業生産者の所得を1ヘクタール当たり122ユーロ(約12,800円)増加させました。この結果に基づき試算すると、2008年以降4年間に及ぶフランス政府の違法な栽培禁止措置により、フランスの農業生産者は4,000万ユーロ(約42億円)の潜在的な所得を失い、37万トン以上のトウモロコシ生産量が失われた事になります。
革新的農業技術の利用を禁止する事は、病害虫による収量のロス、公共、民間分野における研究開発への投資抑制など、社会的なコストを伴います。
(1) Joint Research Centre of the European Commission (2008). "Adoption and performance of the first GM crop introduced in EU agriculture: Bt maize in Spain.” Also published in Nature Biotechnology, April 2008.
http://ftp.jrc.es/EURdoc/JRC37046.pdf 
2011年11月28日/SEED QUEST
Highest courts in France and EU confirm France’s ban on GM crops is illegal
http://www.seedquest.com/news.php?type=news&id_article=22629&id_region=&id_category=1&id_crop

7. 国別栽培状況

弊社ホームページでは、知っているようで実はよく理解していない、「だけど、今さら人に聞くのも・・・」といった遺伝子組み換えの基礎知識をご案内しています。このコーナーでは、下記リンク先(弊社ホームページ内「資料室」)から、毎回トピックを紹介していきます。
○遺伝子組み換え作物基礎知識○
http://www.monsanto.co.jp/data/knowledge/index.html

国際アグリバイオ事業団(ISAAA)の報告によると、2010年に遺伝子組み換え作物の商業栽培を行った国は、前年から4カ国増えて、世界で29カ国となりました。アメリカや、カナダ、アルゼンチンなど、早くから遺伝子組み換え作物を栽培している国において継続して栽培面積が増加しているだけでなく、新たに遺伝子組み換え作物の商業栽培を始めた国もあります。どこの国で、どんな農作物が栽培されているのでしょう?下記のリンク先からは、国別の栽培状況や、先進国よりも途上国で遺伝子組み換え作物の栽培面積の伸びが大きい様子などを図やグラフでご覧いただけます。
http://www.monsanto.co.jp/data/countries.html

GMOワールドII(FOOCOM.NET内)

今号では、GMOワールドII(FOOCOM.NET内)をご紹介します。
GMOワールドIIは、「遺伝子組み換え作物・食品の国際動向について情報収集・分析を行っている著者が、一般の新聞ではほとんど取り上げられない国際情勢を紹介つつ、単純な善悪二元論では割り切れない遺伝子組み換え作物・食品の世界を考察」しています(GMOワールドII紹介文より)。遺伝子組み換え作物に関する海外の規制、表示制度、その他タイムリーな話題について活発な情報提供が行われています。
詳しくはこちらをご覧下さい。
http://www.foocom.net/CATEGORY/GMO2/