2014年9月2日火曜日

米国:遺伝子組換え作物は、どのようにして米国で普及したのか

【記事要約】 米国農務省(USDA)が最近発表したデータは、この10年以上の間、どのようにして遺伝子組換え作物が米国の農業で拡大したかを示しており、うち幾つかのデータは抜粋して検討する価値がある。

  • 米国で栽培されるトウモロコシ、ダイズ、ワタは、いずれも93%以上が遺伝子組換え品種である。
  • 除草剤耐性、害虫抵抗性が、最もポピュラーなGMの形質である。
  • 米国の加工食品の70%において、遺伝子組換え作物が利用されている。
    • 米国のスーパーマーケットで販売されている加工食品の60-70%において、甘味料、ダイズレシチンなど、遺伝子組換え作物由来の原料が使われている。米国で消費される砂糖の約半分が遺伝子 組換え由来であり、加えて、チーズを作る際に用いられる酵素や、乳牛のお乳を良く産生させるホルモンでも、遺伝子組換えが使われている。
  • 世界の全農地の12%において、遺伝子組換え作物が栽培されている。
  • 遺伝子組換え作物の普及速度は低減しつつある。
    • 遺伝子組換え作物の栽培の大部分は、米国、アルゼンチン、ブラジル、カナダ、インドの5大国で行われており、その普及度はこれらの国で既に非常に高くなっており、普及速度は低減しつつある。 米国の場合、トウモロコシ、ダイズ、ワタは、実質的にほとんど全てが遺伝子組換え品種になっている。

2014年8月12日/Vox
How GMO crops conquered the United States