2012年5月17日木曜日

EU:EFSA(欧州食品安全機関)が遺伝子組み換えトウモロコシは人の健康、環境 に安全であると再確認、報告(2012年4月12日)

【記事要約】
欧州食品安全機関(EFSA)は、2010年に栽培されたGMトウモロコシのデータを元に、モン サント・カンパニーの遺伝子組み換えトウモロコシMON810は人体、環境にリスクがない事 を再確認したと発表しました。

EFSAの見解原文(EFSA SCIENTIFIC OPINION): EFSA Journal 2012;10(4):2610 http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2610.pdf 

このEFSAの発表は、昨今のフランスにおけるMON810栽培禁止の取り組みに、影響を与える 可能性があります。フランス政府は2008年に遺伝子組み換えトウモロコシMON810は環境に 深刻なリスクを与えるとして、同国内での栽培を禁止しました。しかし一方で、2011年11 月のフランスの最高裁判所(国務院)から、フランス政府に(遺伝子組み換え)作物の健 康及び、環境へのリスクを裏付ける十分な証拠はないとの判決が出ています。

EFSAは2008年に、MON810に対する最初の肯定的な意見を発表しました。その際にEFSA‐GM Oパネルは、「人間、動物への健康、環境へのリスクに関し、提示された情報の中にはMON 810のリスク評価を無効とする、新しい科学的根拠がない」と、結論付けています。 

2012年4月12日/Food Navigator
EFSA Finds Genetically Modified Maize Safe For Health And Environment
http://www.foodnavigator.com/Legislation/EFSA-finds-genetically-modified-maize-safe-for-health-and-environment