2013年8月19日月曜日

海外各国に見る、遺伝子組み換え作物の栽培の動向(第10回 フィリピン)

フィリピンでは2003年からGMトウモロコシの栽培が始まり、2012年には75万ヘクタールと、 世界12番目の規模で栽培されています。GMトウモロコシの比率は毎年増加傾向にあり、ト ウモロコシ全体の栽培面積が毎年約5パーセントずつ増加するなか、GMトウモロコシは201 1年と比較して2012年では16パーセント増加し、トウモロコシ全体の栽培面積に対して201 2年で59パーセント(2011年:51%)を占めています。 

◇2012年にフィリピンで栽培されているGM作物


  • 害虫抵抗性トウモロコシ
  • 除草剤耐性トウモロコシ
  • 害虫抵抗性/除草剤耐性トウモロコシのスタック品種


 1) 遺伝子組み換えトウモロコシの利用に伴う農業生産者のベネフィットは、2003年から2 011年までの累計で2億6450万ドル(約264億円)、2011年単年を見ても9,360万ドル(約93 億6,000万円)と推定されています。2007年から2008年にかけ9つの地域で実施された調査 では、遺伝子組み換えトウモロコシの収量は、雨季で4-7パーセント、乾季で3-9パーセン ト増加したと報告されています。ISAAA Briefs, No.44 p.125-130 (2013)