2011年11月15日火曜日

<特別コラム> TPP(環太平洋パートナーシップ協定)参加交渉と、遺伝子組み換え(GM)作物

このところ、TPPの参加とGM作物、GM食品を関係付けた報道が多く見られます。この中で情報不足や誤解に基づく報道が多く見られる事から、今回このセクションではTPPとGM食品に関連するポイントを整理してご紹介します。


ポイント
  1. GM作物の食品安全性は法律に基づき科学的に安全性が評価され、安全性が認められた作物のみが流通しています。
  2. 各国政府が食の安全を確保するための権利は、WTO(世界貿易機関)でも認められています。このためTPP交渉へ参加することが、日本独自の食品安全性基準の緩和へ直接的に繋がるわけではありません。
  3. 日本のGM食品表示は、農作物の産地表示などと同じように消費者の「知る権利」の担保を目的としたもので、食品安全性を示したものではありません。ですから、食品の安全性と表示のルールは異なる議論です。