2012年11月7日水曜日

モンサント・ビーチェル‐ボーローグ国際奨学金プログラム、2013年度募集開始のお知らせ

モンサント・カンパニーでは、「持続可能な農業(Sustainable Agriculture)」の取り組みの一環として、イネやコムギ育種を志す学生を対象にした奨学金制度を創設しています。この奨学金はイネ育種、小麦育種分野において博士号取得を目指す学生が対象で、1940~60年代に世界の穀物生産を倍増させた「緑の革命」の生みの親として著名な、イネ、小麦育種家のヘンリー・ビーチェル博士、ノーマン・ボーローグ博士に敬意を表して創設されました。

モンサント・ビーチェル‐ボーローグ国際奨学金プログラムは、以下の2点を目標としています。

  1. 農業分野における将来の指導者として力を発揮できる、優れたイネ、小麦育種家の育成支援
  2. 特に発展途上国において公的研究機関が行っている重要なプロジェクト、ミッションを経験する機会を、若手研究者へ提供すること

2013年度の奨学金を希望する方の応募は、2012年11月1日から2013年2月1日まで受け付けています。以下で募集要項(日本語)をご覧いただけますので、関心のある方はぜひご一読下さい。

モンサント・ビーチェル ‐ ボーローグ国際奨学金プログラム (日本語ページ)
http://www.monsanto.co.jp/responsibility/sustainable-ag/mbbisp-program/

モンサント・カンパニーと遺伝子組み換え作物について「よくある質問QA」

モンサント・カンパニーや遺伝子組み換え作物について、よくあるご質問、また報道やインターネット上などで誤解に基づく情報が多いものについて、分かりやすく解説する新コーナー「よくある質問QA」を開設し、ご好評をいただいております。遺伝子組み換え技術の基礎知識、安全性、メリット、利用・普及状況、モンサントのビジネスなどについて、項目別にコンパクトにまとまった解説がご覧いただけます。ぜひご利用ください。

【例】
- 遺伝子組み換えを使っていると表示された食品を見たことがないのはなぜですか?
- 「遺伝子組み換えではありません」と表示しているのは、危ないからですか?


こちらからご覧いただけます。
http://www.monsanto.co.jp/question/

オーストラリア:偶発的に見付かった遺伝子組み換え小麦、従来品種に比べ収量が30%増

【記事要約】
オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の研究者は、小麦のデンプン特性の向上を目的とした研究の中で実施した温室試験において、対象品種に比べて面積あたり収量(単収)が30%多い遺伝子組み換え小麦系統を観察しました。CSIROのBruce Lee 博士はプレスリリースで「圃場試験で十分な収量増を達成できれば、このことは世界規模での食糧生産に大きなインパクトを与えるだろう」と述べています。

2012年10月5日 / The Western Producer
Accidental GM wheat surprises with 30 percent yield hike
http://www.producer.com/2012/10/accidental-gm-wheat-surprises-with-30-percent-yield-hike/

ヨーロッパ連合(EU):スペインのカタロニア州では、遺伝子組み換えトウモロコシ導入率が米国の農家を超える

【記事要約】
今年スペインでは、過去最大となる11万6,000ヘクタール(昨年対比19.5%増)の遺伝子組み換えトウモロコシが作付けされました。これはスペイン国内のトウモロコシ作付け面積の30%に相当します。特にカタロニア州では遺伝子組み換えトウモロコシが人気で、同州のトウモロコシ作付けの90%が遺伝子組み換え品種となっており、これは米国平均の88%(2012年)の数字を上回っています。
なお、ポルトガルにおける遺伝子組み換えトウモロコシの作付面積も前年比20%増加し、9,278ヘクタール(同国のトウモロコシ作付け面積の6.6%)となっています。

2012年10月9日 / Agrimoney.com
Catalan farmers keener on GM corn than US peers
http://www.agrimoney.com/news/catalan-farmers-keener-on-gm-corn-than-us-peers--5079.html

アフリカ、ガーナ:遺伝子組み換え作物の圃場試験が来年にも開始

【記事要約】
ガーナでは今年2月に遺伝子組み換え作物の輸入/研究に関する法律が国会を通過し、南アフリカ、ブルキナファソ、エジプト、ケニヤといった、既に遺伝子組み換え作物に関する法律が整備され、遺伝子組み換え作物を輸入したり、栽培しているアフリカ諸国の仲間入りをしました。これを受け同国内では遺伝子組み換えイネ(窒素有効利用、乾燥耐性)、ササゲ豆(害虫抵抗性)、サツマイモ(必須アミノ酸強化)の隔離圃場試験の申請が進められています。これら3作物の試験は技術諮問委員会(Technical Advisory Committee)における審査が終了したことから、試験認可の結論が近日中に出される予定です。

2012年10月24日 / fastmoving.co
Ghana to begin GMO testing
http://www.fastmoving.co.za/news/supplier-news-17/ghana-to-begin-gmo-testing-2318 

参考:グローバルニューズクリップ Vol.99 「ガーナ:バイオセーフティー法が成立」
http://monsanto-japan.blogspot.com/2012_02_24_archive.html

海外各国に見る、遺伝子組み換え作物栽培の動向(第6回 インド(下))

前号では、インドでBtワタが普及した事により、ワタ生産量や単収、輸出量がどの様に変化したのかをご紹介しました。今回はBtワタの普及によりインドの農業生産者、農村経済にどの様なメリットがもたらされたのかをご紹介します。

ワタの単収増加による、農村における雇用創出

Btワタ導入後、単収が増加して収穫量が増えたため、収穫(筆者註:インドでは手作業による収穫が主流)や収穫後の調整(ゴミの除去等)の作業が増加しました。これにより、Btワタを導入した地域では農村に新たな雇用が生まれています。インドでは収穫、収穫後の調整は主に女性が活躍する作業であるため、Btワタ導入による雇用創出は女性 において特に顕著であり、インド全体では、Btワタ利用によって農村の女性雇用が4億2,400万日・人増加し、女性の雇用労働者の賃金単価は、1ヘクタール当たり55ドルから82ドルと55%増加したと報告されています(1)

ワタの栽培コスト、農家収益の変化

1ヘクタール当たりのワタの栽培コスト(収穫後の作業に必要な人件費を含む)、生産物売上高、純利益をBtワタ導入前、導入後で比較すると、栽培コストは導入前、導入後で67.68 %増加しました。これはBtワタを用いる事で収穫量が増加し、収穫等の作業に要する人件費が増えた事が影響しています(注)。しかし収穫物の売上高が94.06%増加したため、最終的な生産者の純利益は375 %増加しており、生産者はBt作物の利用によ って大きな収益増加を成し遂げています(2)。この純利益の増加は農場経営規模と相関関係がなく、小規模生産者/大規模生産者の両方にメリットをもたらしています (2)
(注)栽培コスト増加の内訳は、人件費(52.69 %)肥料費(10.84 %)種子代(9.61 %) 機械(8.86 %)となっています(2) 

農薬使用量の低減と、生産者の農薬中毒事故の減少

Btワタ導入後、ワタ主要害虫オオタバコガの被害が減少したため、ボールワーム防除剤の市場規模(金額ベース)は2004-2010年の間に85%減少しました(1)。また農薬使用 量、使用回数の減少により、生産者における農薬中毒事故が減少しました。Non-GM、Btワタそれぞれを栽培する生産者の報告では、1栽培シーズン平均の中毒事故の報告数は、Non-GMワタ生産者で平均1.6回、Btワタ栽培で0.19回です。Btワタの普及により最低でも年間240万回の中毒事故が未然に回避されていると報告されています(1)

Btワタを栽培した農家の意識調査

ワタ生産者からの聞取りを分析した結果、94 %の生産者がBtワタの単収が従来品種に比べて多いと回答し、87 %が収益も多いと回答しました。また全体のの76 %がBtワタ導入により農薬使用量を、71%が農薬購入費用を削減できたと回答しています(2)

Btワタ導入による収益増加分は、何に使われたか

Btワタ導入による収益増加の使い道を聞取り調査したところ、調査対象の85%が子供への教育投資、77 %が食生活の充実、75%が家族の健康に関する支出、70%がレクリエーションや社会活動に利用したと回答しています(2)


(1) ISAAA Briefs, No.43 p.51-87 (2012)
(2) STUDY ON SOCIO-ECONOMIC IMPACT ASSESSMENT OF BT COTTON IN INDIA http://farmersforum.in/policy/study-on-socio-economic-impact-assessment-of-bt-cotton-in-india/

2012年10月12日金曜日

モンサント・カンパニー、米国Forbes誌において「アメリカで最も革新的な企業 10社」に選ばれる

このたび、モンサント・カンパニーは米国Forbes誌において「アメリカで最も革新的な 企業10社」に選ばれました。

「アメリカの最も革新的な企業10社」:The Ten Most Innovative Company In America, 9. 05. 2012, Forbes
http://www.forbes.com/sites/samanthasharf/2012/09/05/the-ten-most-innovative-companies-in-america/

 Forbes誌は10社の選定にあたり、「アメリカでも最も革新的な企業は、多様性に富み、東 西を問わず米国各地から生まれ、オープンソースソフトウェアからヘルスケアに至るま で、様々な分野で業界をリードしています。これら革新的な企業に共通する点は、既に 出来上がった業界標準に満足することなく、進化を続けようと熱望している事にあります。これらの企業では、技術革新とは受動的なものでは決してありません」と述べてい ます。 

モンサント・カンパニーは上記の記事の中で、以下の様に紹介されています。

モンサント・カンパニー: 遺伝子組み換え大豆、綿、トウモロコシの種子を開発 米国ランク9位、世界ランク16位
12ヶ月の売上成長:18.6 %、5年間の総利回り:8.3 % http://www.forbes.com/pictures/ffgh45glm/9-monsanto/#gallerycontent

モンサント・カンパニー、2011年 企業の社会的責任(CSR)及びサステナビリティ レポートを発表

モンサント・カンパニーは、「2011年の企業の社会的責任(CSR)およびサステナビリティ報告書(Corporate Social Responsibility and Sustainability Report)」を発表しました。この報告書は、投入資源を削減しつつ、単位面積当たりの作物収量を増加 し、人々の生活を向上するため努力している世界中の小規模・大規模農業生産者のニー ズを支えるモンサント・カンパニーの取り組みの進捗状況、及び課題を詳しく記述したものです。具体的には、弊社のビジネス展開に加えて、2050年に人口が90億人へ増加す ると予測される中、世界の食糧需要を満たすために、農業生産上の問題解決に向けて弊社がパートナーとどのように協力しているかを重点的に取り上げています。

このCSR報告書のポイントは、弊社ホームページにて日本語訳をご覧いただけます。
http://www.monsanto.co.jp/news/release/120806.html
また、本報告書の全文またはその要約は以下からご覧いただけます。(英語) http://www.monsanto.com/sustainabilityreport

モンサント・カンパニーと遺伝子組み換え作物について「よくある質問QA」

モンサント・カンパニーや遺伝子組み換え作物について、よくあるご質問、また報道や インターネット上などで誤解に基づく情報が多いものについて、分かりやすく解説する 新コーナー「よくある質問QA」を開設し、ご好評をいただいております。遺伝子組み換 え技術の基礎知識、安全性、メリット、利用・普及状況、モンサントのビジネスなどに ついて、項目別にコンパクトにまとまった解説がご覧いただけます。ぜひご利用ください。 

【例】
 - 遺伝子組み換え技術と従来の品種改良は何が違うのですか?
 - 遺伝子組み換え作物は食べて安全ですか?
 - 将来どのような遺伝子組み換え作物が商品化される可能性がありますか?

こちらからご覧いただけます。
http://www.monsanto.co.jp/question/

スーダン:ブラジルと提携して遺伝子組み換えワタを導入

【記事要約】
スーダン農務省は、ブラジルとの提携によりスーダン国内へ遺伝子組み換えワタを導入 したことを発表しました。農務省の報告では、遺伝子組み換えワタの栽培は、特にラハド地方、スキ地方を中心に、複数の地域で成功しています。

2012年9月6日 / Fiber2fashion News Desk
Sudan introduces GM cotton in partnership with Brazil
http://www.fibre2fashion.com/news/textile-news/newsdetails.aspx?news_id=115435

ブラジル:2012-13年は、遺伝子組み換え種子の使用が12%増加

【記事要約】
ブラジルの農業コンサルタントCeleres社の調査によると、2012-13作物栽培年度におけ るブラジル国内の遺伝子組み換え作物の総作付面積は、前年度より12.1%増加して9,040 万エーカー(約3,600万ヘクタール)になる見込みです。そのうち遺伝子組み換え大豆 の作付け面積は、前年度より11.7%増加して5,900万エーカー(約2,390万ヘクタール) で、ブラジル国内で栽培される大豆の88.1%を占める見通しです。遺伝子組み換えトウ モロコシの作付面積は前年度より13.1%増加して2,990万エーカー(1,200万ヘクタール )と、ブラジル国内で栽培されるトウモロコシの74%を占める見通しです。

2012年8月7日 / The Progressive Farmer Brazil GMO Use to Grow 12% in 2012-13 Season http://www.dtnprogressivefarmer.com/dtnag/common/link.do?symbolicName=/ag/blogs/template1&blogHandle=southamerica&blogEntryId=8a82c0bc38fe7cec013901b6501b0024

海外各国に見る、遺伝子組み換え作物栽培の動向 第5回:インド (上)

Btワタが導入された2002年以前のインドでは、高い作物栽培コスト(特に高価な殺虫剤 の購入コスト)と作物生産性の低さから、灌漑設備が整っていない地域を中心に多くの 生産者がワタの栽培意欲を失い、ワタ栽培を縮小したり、離農する状況が続いていまし た。それが2002年のBtワタ導入以降、生産者は次第にワタ栽培へ回帰し、2002‐2011の 10年間にインドのワタ栽培は急回復、急成長を成し遂げました。今回と次回では、Btワ タの導入以降インドのワタ栽培がどの様に変化したのか(今回)、Btワタの導入が生産 者や農村経済に、どの様なメリットをもたらしたのか(次回)を紹介します。

  • インドのワタ栽培総面積の推移とBtワタの普及
    • インド国内のワタ総栽培面積は、2002年の約760万ヘクタールから2011年には約1,210万 ヘクタールへと倍増しました。その中でもBtワタの栽培面積は2002年の5万ヘクタール から2011年には1,060万ヘクタールへと急拡大し、2011年時点でインド国内のワタ栽培の 88%がBtワタとなっています。またBtワタを利用する生産者数も、2002年の5万人から201 1年には約700万人へと急増しました。
  • Btワタ導入後の、ワタ総生産量の変化
    • インド国内のワタ総生産量は、2001年の1,580万ベール(1ベール=約170kg)から、201 1年には3,120万ベールへと倍増しています。なお2012年には3,550万ベールと過去最高 を更新する見込みです。 
  • Btワタ導入後の、ワタ単収の変化
    • インド国内のワタ単収は2001年の308 kg/ヘクタールから2007-08年の567 kg/ヘクター ルまで増加しました。2008年以降は、ワタ栽培限界地域(降雨量が少ない等、収量の低 い地域)での栽培が増加したにも関らず、全体として約500 kg/ヘクタールの収量を維 持しています。2012年の収量平均は499kg /ヘクタールと見通されています。
  • Btワタ導入後のインドのワタ輸出量の変化
    • インドは、Btワタの導入によって生産量を飛躍的に増加させたことから、この10年間で ワタの純輸入国から純輸出国へと転じました。インドのワタ輸出量は2001年の5万ベー ルに対し、2011年には約550万ベールと100倍以上に増加しています。
 Btワタはこの10年の間に国内へと普及し、インドのワタ生産や輸出を一変させました。 Btワタが普及したのには、何より生産者にメリットがあり、彼らの支持を得られたから に他なりません。次回はBtワタが生産者や農村経済にもたらしたメリットを紹介し、Bt ワタが普及した理由をご説明します。

(参考文献) ISAAA Briefs, pp.51-87 (2012)

2012年9月7日金曜日

モンサント・カンパニー、2011年 企業の社会的責任(CSR)及びサステナビリティレポートを発表

モンサント・カンパニーは、「2011年の企業の社会的責任(CSR)およびサステナビリティ報告書(Corporate Social Responsibility and Sustainability Report)」を発表しました。この報告書は、投入資源を削減しつつ、単位面積当たりの作物収量を増加し、人々の生活を向上するため努力している世界中の小規模・大規模農業生産者のニーズを支えるモンサント・カンパニーの取り組みの進捗状況、及び課題を詳しく記述したものです。具体的には、弊社のビジネス展開に加えて、2050年に人口が90億人へ増加すると予測される中、世界の食糧需要を満たすために、農業生産上の問題解決に向けて弊社がパートナーとどのように協力しているかを重点的に取り上げています。

このCSR報告書のサマリーは、弊社ホームページにて日本語訳をご覧いただけます。 http://www.monsanto.co.jp/news/release/120806.html

また、本報告書の全文またはその要約は以下からご覧いただけます。(英語) http://www.monsanto.com/sustainabilityreport

モンサント・カンパニーと遺伝子組み換え作物について「よくある質問QA」

 モンサント・カンパニーや遺伝子組み換え作物について、よくあるご質問、また報道やインターネット上などで誤解に基づく情報が多いものについて、分かりやすく解説する新コーナー「よくある質問QA」を開設し、ご好評をいただいております。遺伝子組み換え技術の基礎知識、安全性、メリット、利用・普及状況、モンサントのビジネスなどについて、項目別にコンパクトにまとまった解説がご覧いただけます。ぜひご利用ください。

【例】

  • 遺伝子組み換え作物は人工的な作物ではないのですか?
  • 日本での商業的栽培は禁止されているのですか? 
  • ターミネーター種子を販売しているのですか? 


こちらからご覧いただけます。
http://www.monsanto.co.jp/question/

国連・OECD:収量増加率の低下に対処するため、遺伝子組み換え作物を支持

【記事要約】
世界の農業生産の伸び率は、ここ数十年のあいだ年率2%で推移してきましたが、利用できる肥料、水、農地などの制約が増大しているため、次の十年には伸び率が1.7%に低下する見込みです。国連(UN)と経済協力開発機構(OECD)は、減速傾向にある収量の増加率を上げる手段として遺伝子組み換え技術を利用することを支持する共同声明を発表しました。この声明では、最近、最も急速に普及した農業技術である遺伝子組み換え技術を採用する農業生産者が、持続可能な農業生産性向上を実現するであろうと述べています。 また、遺伝子組み換え作物のメリットとして、投入資源(訳注:水、肥料など)の削減、収量と作物生産の改善などに寄与する事で「農業生産者の支出を抑制し、収入を増加」できるとした上で、「ビタミン含有強化など消費者に直接メリットのある次世代遺伝子組み換え作物も期待される」と述べています。

2012年7月11日 / Agrimoney
UN, OECD back GM crops, to counter yield slowdown
http://www.agrimoney.com/news/un-oecd-back-gm-crops-to-counter-yield-slowdown--4741.html 

OECD-FAO 共同声明原文(英語)
OECD-FAO Agricultural Outlook 2012-2021 (上記新聞記事に該当する記述はP.76)
http://www.keepeek.com/Digital-Asset-Management/oecd/agriculture-and-food/oecd-fao-agricultural-outlook-2012_agr_outlook-2012-en

英国:3分の2が遺伝子組み換え作物試験を「支持する」へ劇的な変化

【記事要約】
The Independent紙において公開された世論調査の結果、遺伝子組み換え作物の栽培試験に対して調査対象の3分の2が「支持する」と回答し、英国世論が肯定的な変化を示しました。農業生産者が農薬の使用量を削減できる可能性を持つ遺伝子組み換え作物の栽培試験を政府が推進するべきかどうかを調査したところ、64%が「賛成」、27%が「反対」、9%が「わからない」と回答しました。また、今回の調査結果では、性別によって回答に顕著な差があることがわかりました。男性よりも女性の方が栽培試験を警戒する傾向にあり、一方で男性は70%が「試験を推進するべきだ」と回答し、女性は58%にとどまりました。なお、世代や社会的立場、地域による差はほとんどありませんでした。

2012年7月25日 / The Independent (London)
Dramatic Change As Two-Thirds Now Support GM Crop Testing
http://www.independent.co.uk/news/uk/politics/dramatic-change-as-twothirds-now-support-gm-crop-testing-7973432.html

英国:遺伝子組み換え作物の長期的給餌試験の結果、悪影響はなし

【記事要約】
英国ノッティンガム大学が行なった長期(90日から2年間)の動物実験において、遺伝子組み換え作物を含む飼料は、遺伝子組み換え作物を含まない飼料と栄養学的に同等であり、実験動物に悪影響を与えないことを示しました。この研究では、遺伝子組み換え品種のトウモロコシ、ジャガイモ、ダイズ、コメ、ライ麦を飼料として用い、家畜の健康に関するデータを精査しています。

この報告書では、実施された24の動物実験すべてにおいて、実験動物への悪影響は確認されず、調査項目中に統計的な有意差はありませんでした。また、OECDのガイドラインに準じた90日の長期給餌試験は、遺伝子組み換え作物が飼料として動物に与える影響を評価するのに妥当であるとしています。

2012年7月19日 / The Poultry Site News
 No Long-Term Effects of Feeding GM Diets
http://www.thepoultrysite.com/poultrynews/26296/no-longterm-effects-of-feeding-gm-diets

海外各国に見る、遺伝子組み換え作物栽培の動向 第四回:アルゼンチン (下)

前回に引き続き、アルゼンチンにおける遺伝子組み換え作物栽培の現状をお伝えします。今回は遺伝子組み換え作物の導入以来15年間(1996-2011年)でアルゼンチンが得た経済的ベネフィットについてご紹介します。

◇遺伝子組み換え作物の導入による経済的ベネフィット

遺伝子組み換え作物の導入以来15年間にアルゼンチンが得た経済的利益は723億USドル(1ドル=80円換算で5兆7,840億円)に達します(1)。その内訳は以下の通りです。
  • 遺伝子組み換え大豆(除草剤耐性):導入によってもたらされた経済的利益は、全体で651億USドル(5兆2,080億円)です。そのうち72.3%は農業生産者に、21.3%は課税として政府に、6.5%は農業技術(種子・除草剤)の提供者に還元されています。
  • 遺伝子組み換えトウモロコシ(害虫抵抗性・除草剤耐性の掛け合わせ品種):導入によってもたらされた経済的利益は、全体で53億USドル(4,240億円)です。そのうち68.2%は農業生産者に、11.4%は課税として政府に、20.4%は農業技術(主に種子)の提供者に還元されています。
  • 遺伝子組み換えワタ(害虫抵抗性・除草剤耐性の掛け合わせ品種):導入によってもたらされた経済的利益は、全体で18億USドル(1,440億円)です。そのうち96%は農業生産者に、4%は農業技術(種子・除草剤)の提供者に還元されています。
  • 上記の通り、アルゼンチンでは遺伝子組み換え作物導入から15年間で723億USドルの経済的利益が達成されました。その経済的利益の72.6%という大きな割合が農業生産者へ還元され、農業生産者の収益改善に大きく寄与している事が分かります。なお、国や技術提供者にも経済的利益が分配されていますが、技術提供者の経済的利益は小さいものでした。 

◇今後の遺伝子組み換え作物の栽培について

今後アルゼンチンでは、遺伝子組み換え大豆の掛け合わせ品種(害虫抵抗性+除草剤耐性)や、乾燥耐性小麦の利用を目指しています。それぞれの潜在的な利益をシミュレーションした結果、来季からこれらを利用できると仮定した場合で、次の十年の間に大豆は91億~260億USドル(7,280億~2兆800億円)の経済的利益、小麦は5.2億~19億USドル(416億~1,520億円)の経済的利益になることが試算されています(1)。


(1) ISAAA Briefs, pp.45-51 (2012)
(2) Trigo EJ. Fifteen Years of Genetically Modified Crops in Argentine Agriculture (2011)


 (次回は、インドにおける遺伝子組み換え作物栽培の動向について報告いたします。)

2012年8月3日金曜日

遺伝子組み換え作物見学会のお知らせ

日本モンサント株式会社では、7月下旬から8月下旬にかけて、毎年恒例の遺伝子組み換え作物の見学会を弊社研究農場(茨城県稲敷郡河内町)で実施いたします。

遺伝子組み換え作物は日本の食生活に欠かせないものになっていますが、日本国内での商業栽培は行われていないため、実際に栽培されている作物を見る機会はほとんどない状態です。

見学会では、世界各地で広く栽培され、国内でも安全性の認可を取得し、穀物として輸入・利用されている遺伝子組み換え大豆とトウモロコシが実際に栽培されている様子をご覧いただけます。この機会に是非、遺伝子組み換え作物の利点を目で見て、肌で感じていただければと思います。

お申込み方法、詳細は、弊社ホームページをご覧ください。
2012年度 遺伝子組み換え作物圃場見学会のご案内 http://www.monsanto.co.jp/biotech/info/experiment/120613.html

モンサント・カンパニーと遺伝子組み換え作物について「よくある質問QA」

 モンサント・カンパニーや遺伝子組み換え作物について、よくあるご質問、また報道やネット上などで誤解に基づく情報が多いものについて、分かりやすく解説する新コーナー「よくある質問QA」を開設し、ご好評をいただいております。遺伝子組み換え技術の基礎知識、安全性、メリット、利用・普及状況、モンサントのビジネスなどについて、項目別にコンパクトにまとまった解説がご覧いただけます。ぜひご利用ください。

【例】


 こちらからご覧いただけます。
よくある質問QA
http://www.monsanto.co.jp/question/

ニュースリリース USDA(米国農務省) 2012年の米国内農作物作付け状況に関する発表

USDAのリリース(2012年6月29日)から

USDAは6月29日、2012年の米国内農作物作付け状況およびトウモロコシ・大豆・ワタの遺伝子組み換え品種に関する作付け状況について発表を行いました。ワタでは遺伝子組み換え品種の割合が4%増加しました。また、トウモロコシ・ワタではスタック品種(掛け合わせ品種)の伸びが堅調です。

 ◇2012年 米国のトウモロコシ・大豆・ワタ作付け面積と遺伝子組み換え品種の割合

  • トウモロコシの作付け面積合計は、約3,901万ヘクタール (前年比5%増)

    そのうち遺伝子組み換え品種が占める割合は、88% (前年と変わらず)
  • 大豆の作付面積合計は、約3,080万ヘクタール (前年比1%減)

    そのうち遺伝子組み換え品種が占める割合は、93% (前年比 1%減)
  • ワタの作付け面積合計は、約510万ヘクタール (前年比12%減)

    そのうち遺伝子組み換え品種が占める割合は、94% (前年比 4%増)


 詳細は、弊社ホームページのニュースリリースをご覧ください。
http://www.monsanto.co.jp/news/release/120717.html  
USDAのレポート(英文)はこちらでご覧になれます。
http://usda.mannlib.cornell.edu/MannUsda/viewDocumentInfo.do?documentID=1000

EU:食品原料における未承認GM作物の微量混入を容認へ

【記事要約】
欧州委員会は、輸入穀物に含まれる未承認GM作物について0.1%までの混入を容認する法案を年度末の成立を目指して提出する予定です。昨年、欧州委員会は飼料用途で輸入される穀物に限って、未承認GM作物原料の混入を0.1%まで容認する事を決定していましたが、今回の法案は食品用途の穀物にも適用するものです。欧州委員会は、世界的な穀物流通の中で、EUへ輸入されるすべての食料・飼料に対してGM作物の混入を防ぐことは非現実的であることを理由に挙げています。ドイツの農務大臣Ilse Aigner氏は、この法案について、「未承認GMOのゼロトレランス政策を撤廃する可能性のある法案には反対を表明する」と発言していますが、輸入業者や欧州の食品製造業者は、国際的な供給網の中でEUへの輸入穀物に未承認のGMOが含まれないことを保証することがますます困難になっているため、この規制緩和は輸入食品への混乱を避けるためには必要であると話しています。

 2012年6月11日 / Reuters
EU Plans To Let Traces Of Unapproved GMOs In Food
http://in.reuters.com/article/2012/06/11/eu-gmo-food-idINL5E8HB9Q320120611

中国:Btワタの利用が益虫の増加に貢献

【記事要約】
中国の研究で、Btワタの栽培が農薬使用量の削減につながり、さらに益虫の増加を促すことが科学誌「Nature」で報告されました。研究の結果、Cotton Bollworm殺虫剤の年間散布回数は最多で11回(1993年)でしたが、Btワタを導入することで3回(2010年)にまで削減できました。また、Btワタの栽培によって近隣のダイズ、落花生、とうもろこしの畑に生息する、アブラムシを捕食するクモやカゲロウの生存率が高まり、結果的に近隣の畑の害虫防除にも役立ったことが判明しました。これらの結果は、20年におよぶ調査によって明らかにされたものです。

2012年6月13日 / Business World
Gene-Modified Cotton Aids Pest-Killing Insects, China Study Says Bloomerg Businessweek
http://www.businessweek.com/news/2012-06-13/gene-modified-cotton-aids-pest-killing-insects-china-study-says
 (参考文献)
Yanhui L, Kongming W, Yuying J, Yuyuan G, and Nicolas D. Widespread adoption of Bt cotton and insecticide decrease promotes biocontrol services. Nature (2012) http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/full/nature11153.html?WT.ec_id=NATURE-20120614

米国:アメリカ医師会(AMA)、遺伝子組み換え食品に特別な表示の必要なしと声明

 【記事要約】
 アメリカ医師会(AMA)は、GM食品が従来の食品と比較して成分に差異がなく健康的リスクを示す証拠はないことから、「GM食品に対する特別な表示を支持しない」という声明を出しました。また、AMAはGM食品の商品化に事前の安全性評価は必要であることを付け加えています。AMA理事会のPatrice Harris博士がLos Angels Timesにコメントを寄せています。 
(訳注:アメリカ医師会(AMA)は、米国の医師および医学生で構成され、医の倫理原則および関連する司法上の問題点について分析・調査・整理を行ない、ガイドラインを作成・提示する組織です)

 2012年6月21日 / Los Angeles Times
GMO foods don’t need special label, American Medical Assn. says
http://articles.latimes.com/2012/jun/21/news/la-heb-gmo-foods-medical-association-20120620

海外各国に見る、GM作物栽培の動向  第三回:アルゼンチン (上)

アルゼンチンは世界でも有数のGM作物栽培国のひとつです。アルゼンチンのGM作物生産量は米国・ブラジルに続いて15%を占めており、世界第3位を誇ります。1996年に除草剤耐性大豆の栽培を開始したことを皮切りに、現在では食料・飼料用に21種類のGM作物を栽培しています。 

◇2011年にアルゼンチン国内で栽培された主要なGM作物

  • 大豆:除草剤耐性:国内栽培の約100%がGM品種 (1) 
  • トウモロコシ:害虫抵抗性、除草剤耐性、スタック品種:国内栽培の約85%がGM品種で、そのうち9割がスタック品種 (1) 
  • ワタ:害虫抵抗性、除草剤耐性、スタック品種:国内栽培の約98%がGM品種で、そのうち8割以上がスタック品種 (1) 


<<筆者補足>> アルゼンチンでは、1996年以降のGM作物の急速な普及に伴い、国内の穀物生産が急増しました。大豆を例にとると、GM大豆の栽培が始まった1996年の大豆生産量1,225万トンに対して、2010年には約4.5倍の5,267万トンまで増加しています(1)。アルゼンチンの大豆生産が急拡大した理由には、除草剤耐性大豆の利用により不耕起栽培、少耕起栽培(雑草防除に、従来必要な播種前の耕起を省略した栽培方法。土中の栄養や水分の保全に貢献できる一方で、雑草防除が難しいという一面もある)が容易となり、その結果、一年の間に小麦‐大豆の二毛作ができる(従来は一年に一作)地域が拡大したことが挙げられます。アルゼンチンでは、除草剤耐性大豆の普及により、小麦‐大豆二毛作が可能な地域が増え、同国の大豆生産量を急増させる大きな要因となりました (2)。

(1)  ISAAA Briefs, pp.45-51 (2012)
(2) Trigo EJ. Fifteen Years of Genetically Modified Crops in Argentine Agriculture (2011) 

(次回は、ひきつづきアルゼンチンにおけるGM作物栽培によるベネフィットについて報告します。)

2012年6月21日木曜日

遺伝子組み換え作物見学会のお知らせ

日本モンサント株式会社では、7月下旬から8月下旬にかけて、毎年恒例の遺伝子組み換え作物の見学会を弊社研究農場(茨城県稲敷郡河内町)で実施いたします。
遺伝子組み換え作物は日本の食生活に欠かせないものになっていますが、日本国内での商業栽培は行われていないため、実際に栽培されている作物を見る機会は殆どない状態です。
見学会では、世界各地で広く栽培され、国内でも安全性の認可を取得し、穀物として輸入・利用されている遺伝子組み換え大豆とトウモロコシが実際に栽培されている様子をご覧いただけます。この機会に是非、遺伝子組み換え作物の利点を目で見て、肌で感じていただければと思います。
お申込み方法、詳細は、弊社ホームページをご覧ください。
2012年度 遺伝子組み換え作物圃場見学会のご案内 http://www.monsanto.co.jp/biotech/info/experiment/120613.html

モンサント・カンパニーと遺伝子組み換え作物について「よくある質問QA」を新設

モンサント・カンパニーや遺伝子組み換え作物について、よくあるご質問、また報道やネット上などで誤解に基づく情報が多いものについて、分かりやすく解説する新コーナー「よくある質問QA」をこのたたび開設しました。遺伝子組み換え技術の基礎知識、安全性、メリット、利用・普及状況、モンサントのビジネスなどについて、項目別にコンパクトにまとまった解説がご覧いただけます。ぜひご利用ください。

【例】

こちらからご覧いただけます。
http://www.monsanto.co.jp/question/

「遺伝子組み換え作物:1996年から2010年における世界の社会経済および環境に対する影響」

英国PGエコノミクス社(PG Economics)の経済学者グラハム・ブルックス氏とピーター・バーフット氏は、遺伝子組み換え作物が過去15年間(1996~2010年)に経済・環境に及ぼした影響を累積的に定量化した、最新の研究を発表しました。
研究によると、1996年以降、世界の遺伝子組み換え作物の導入により、農薬使用量は重量ベースで43万8,000トンの大幅な削減が見られ、CO2排出量は年間860万台の自動車のCO2排出量に相当する1,930万トンの削減となりました。この他、収量増加に伴う世界の穀物生産量の増加や生産コストの減少に伴う農業生産者のベネフィットなどが報告されています。
この研究結果のサマリーの日本語訳を弊社ホームページに掲載をいたしました。
http://www.monsanto.co.jp/data/benefit/120604.html

PGエコノミクス社 原文リリースページ
http://www.pgeconomics.co.uk/page/33/global-impact-2012

モンサント・カンパニー、2012年会計年度の業績予測を上方修正

モンサント・カンパニーのニュースリリース(2012年5月30日)から

モンサント・カンパニーは北米での種子販売シーズンを終え、好調な第3四半期の売上げに伴い、2012年会計年度の業績予測を再び上方修正しました。
南米では、ブラジルで、予想を上回るトウモロコシの栽培面積と売上げの好調が続いています。北半球では、東ヨーロッパでのモンサント・カンパニーの主力事業におけるエリア拡大と成長が、予想を上回りました。
基幹市場の米国では、早春からの大豆とトウモロコシの総栽培面積の増加が推進力となりました。モンサント・カンパニーの代表取締役会長、社長兼CEO(最高経営責任者)のヒュー・グラントは米国での堅調な例として、緩衝区を削減できるジェニュイティ®ブランドのトウモロコシ製品群の当初予測を超える作付け面積と、収量が高い第2世代の除草剤耐性大豆、ジェニュイティ®ラウンドアップ・レディ2イールド®大豆の作付面積が予想範囲の上限を達成したことを挙げています。
詳しくは以下のニュースリリースをご覧ください。

Monsanto Increases Fiscal Year 2012 Earnings Guidance, Projecting Up To 25 Percent Ongoing Earnings Growth; Free Cash Flow Guidance At High End Of Previous Outlook
Strong Wrap Up of Global Seed-Selling Seasons Highlights Additional Business Strength, Drives Full-Year Upside
http://monsanto.mediaroom.com/2012-05-30-Monsanto-Increases-Fiscal-Year-2012-Earnings-Guidance-Projecting-Up-To-25-Percent-Ongoing-Earnings-Growth-Free-Cash-Flow-Guidance-At-High-End-Of-Previous-Outlook

モンサント・カンパニー、アフリカの農業の発展のために5,000万ドルを拠出

モンサント・カンパニーのニュースリリース(2012年5月18日)から

モンサント・カンパニー代表取締役会長、社長兼CEO(最高経営責任者)のヒュー・グラントは5月18日、農業戦略の新たなビジョンとG8の「食料安全保障及び栄養摂取のための新同盟」の取り組みとして、アフリカ農業の持続的な発展の支援のため、今後10年間で5,000万ドル(約40億円)拠出すると発表しました。世界経済フォーラムと共同でThe Chicago Council on Global Affairsが主催した2012年のG8食糧安全保障サミットの1日シンポジウムの中で発表されました。
支援策の一つとして、モンサント・カンパニーは、生産性向上に向けた技術の開発促進と同時に、アフリカ農業のバリューチェーンの完備強化に向け、生産者、民間企業、政府、市民団体等との連携を目指します。
詳しくは以下のリリースをご覧ください。

Monsanto Announces $50 Million Commitment To African Agricultural Development At Symposium On Global Agriculture And Food Security
http://monsanto.mediaroom.com/2012-05-18-monsanto-announces-50-million-commitment-to-african-agricultural-development-at-symposium-on-global-agriculture-and-food-security

米国・アフリカ:米大統領が企業からのアフリカ農業支援金を要請

【記事要約】
メリーランド州キャンプ・デイビッドで開催されるG8サミットを控えて、米国のバラク・オバマ大統領は、アフリカにおける食糧安全保障と栄養問題改善のために、穀物メジャーのカーギルや、モンサントなどの種子会社を含む45社の民間企業に対して、約30億ドル以上のアフリカの農業支援のための投資を求めました。(筆者補足:日本モンサント株式会社からのインフォメーションでご紹介したモンサント・カンパニーがアフリカ農業支援のために5,000万ドル拠出を発表した旨のリリースは、この要請を受けたものです)

2012年5月19日/Bloomberg
Obama Calls for Africa Aid as Companies Pledge $3 Billion
http://www.bloomberg.com/news/2012-05-18/obama-food-speech-puts-rising-global-hunger-threat-on-g-8-agenda.html

フィリピン:遺伝子組み換えトウモロコシ栽培が定着

【記事要約】
東南アジア唯一のGMトウモロコシ栽培国として10年目を迎えたフィリピンでは、害虫被害から作物をを守り収量を確保し、殺虫剤を60%も削減できたことから農業生産者の人気を博し、栽培面積が10年間で6倍以上に増大しました。最初はGMトウモロコシへの反対運動もありましたが、この実績と農家からの圧倒的支持を前に、最近では沈静化して来ています。

2012年4月18日 / Business World
Genetically modified corn taking root among farmers
http://www.bworldonline.com/content.php?section=Agribusiness&title=Genetically-modified-corn-taking-root-among-farmers&id=50183

カナダ:茶色くならない遺伝子組み換えリンゴの栽培承認申請

【記事要約】
カナダ、ブリティッシュコロンビア州のOkanagan Specialty Fruits社は、茶色くならない遺伝子組み換えリンゴの栽培と販売を承認するようカナダと米国の政府に申請しました。カットしても数週間、切り口がきれいなままで、収穫時の外観のダメージも少なくなると期待されています。

 2012年5月25日 / Gizmodo
Welcome to the Future, Where Our Apples Never Brown
http://gizmodo.com/5913255/welcome-to-the-future-where-our-apples-never-brown

海外各国に見る、GM作物栽培の動向  第二回:ブラジル (下)

ブラジルは米国に続き世界第2位のGM作物栽培国です(1)。同国では、ブラジル種子生産者協会会長がGM作物の利用に関し「近く100億人を突破する世界の人口を養う必要性を考えると、ブラジルが世界の穀物庫の地位を高めることが欠かせない。新たな農地を切り拓くことなく生産を増やすには、農業バイオテクノロジーへの投資が最も理にかなった進路」と述べるなど、官民共にGM作物の利用や、研究開発が進んでいます(2)。 ブラジルの公的研究機関である、農牧研究公社(EMBRAPA)は、コメと並びブラジルの主食であるインゲンマメににおいて、GM技術によってウィルス病耐性を持たせた品種(BGMV耐性インゲンマメ)を独自開発し、国内での商業生産認可を去年9月に取得しました(1)(2)。このBGMV耐性インゲンマメは発展途上国の公共研究機関が単独開発した世界初の作物で、種子増殖が進み次第、数年以内に商業栽培が開始される見通しです(1)。 このBGMV耐性インゲンマメは、国が研究開発を主導/実用化、商品化した、初めての主食作物となるかもしれません。 

(1)ISAAA Briefs 43 (2012)
(2)ブラジル種子生産者協会(ABRASEM)プレスリリース 利益多い遺伝子組み換え作物 ブラジル業界団体が調査
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201204133756/
(3)EMBRAPA http://www.cenargen.embrapa.br/_comunicacao/2011/cenargenda/cenargenda62_en_2011.html

2012年5月17日木曜日

ジェニュイティ・スマートスタックス RIB の販売開始が農業生産者の害虫防除に貢献 (モンサント・カンパニー プレスリリース(2012年4月16日)抜粋)

昨年に試験的に導入され、良い結果を残したジェニュイティ・スマートスタックス RIB(Refugee in the bag:注1)が、トウモロコシ主産地で本格的に販売開始となりました。

昨年度にジェニュイティ・スマートスタックスRIBの栽培を行った生産者からは、従来のスタック品種と比べてジェニュイティ・スマートスタックスRIBが、全体の平均で3.8ブッシェル/エーカー、害虫発生が多い地域では平均8.5ブッシェル/エーカーの収量増に繋がったと報告されています。同様に、緩衝区を別途設定して栽培する必要がない事から緩衝区管理が簡単で利便性が高く、時間の節約になったとの声が寄せられています。

注1) ジェニュイティ・スマートスタックス種子は、トウモロコシの害虫に対して2種類以上の遺伝子を持たせる事で、害虫が抵抗性を獲得するリスクを減少させた品種です。このためジェニュイティ・スマートスタックス種子を用いる際は、緩衝区(Refugee:抵抗性害虫の発生を防ぐために害虫抵抗性でないトウモロコシを栽培する区域)の設置面積比率を従来の20%から5%にする事が出来ます。またジェニュイティ・スマートスタックス RIB (Refugee in the bag)は、ジェニュイティ・スマートスタックス種子に緩衝区用の種子をあらかじめ同梱する事で、緩衝区設置に必要な作業を軽減する事ができる商品です。 モンサント・カンパニーからのプレスリリース全文は以下からご覧いただけます
(英文) http://monsanto.mediaroom.com/genuity-rib-complete-full-season-corn-rootworm-control

ブラジル:利益多い遺伝子組み換え作物  ブラジル業界団体が調査  ブラジル種子生産者協会(ABRASEM)プレスリリース (2012年4月13日)抜粋

【要約】
ブラジル種子生産者協会(ABRASEM)が依頼し、農業経済コンサルタント会社Celeres社が実施した調査によって、ブラジルでの遺伝子組み換え(GM)作物のメリットが報告されました。調査結果によるとブラジルの農業生産者は、GM種子の購入に要する追加費用1ドルに対し、平均でトウモロコシで2.61ドル、大豆で1.59ドル、綿花で3.59ドルの売上高を得ています。農薬の散布が少なく、害虫への耐性が高い事から、農業生産活動に要する水の量が10年間で1,490億リットル減少したこと、農薬散布が減少するのに伴い大気中への二酸化炭素の排出量は380万トン減少した事が分かりました。

詳しくはこちら
2012年4月13日/共同通信PRワイヤー(日本語)ブラジル種子生産者協会(ABRASEM)利益多い遺伝子組み換え作物 ブラジル業界団体が調査
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201204133756/
経済的メリットに関するリポート全文を参照(英文)
http://www.abrasem.com.br/downloads/materias/BiotecAmbiental_ENG.pdf
社会・環境面でのメリットに関するリポート全文を参照(英文)
http://www.abrasem.com.br/downloads/materias/BiotecAmbiental_ENG.pdf

オーストリア:長期給餌試験の結果、遺伝子組み換え食品による悪影響は確認されず(2012年3月21日)

【記事要約】
オーストリア、ウィーン医科大学の研究によると、遺伝子組み換え食品を用いた長期給餌試験の結果(訳注:遺伝子組み換え食品による)悪影響は確認されませんでした。

欧州委員会(European Committee)が3年前から資金を拠出している“GMSAFOODプロジェ クト”の研究者たちは、バイオマーカーを用いる事で、GM作物が、健康へ悪影響をもたら す可能性をより徹底的に調査する事を目標にしてきました。
現在まで、安全性が認可されたGM作物が、人間や動物に悪影響を及ぼすことを示した科学 的証拠はありません。しかし(訳註:EU域内の)市民の公開討論の場などでは、GM作物の 安全性認可手続きに欠陥があるのではないか、との議論が多く出ています。特にオースト リアなどでは、GM作物の長期摂取リスクに関する研究が不十分だと指摘する事で、遺伝子 組み換え技術に批判的な自国の姿勢を正当化しています。
今回、オーストリア、ウィーン医科大学の研究者たちは、GM食品の長期的影響を調査しま したが、悪影響を見つける事はできませんでした。

今回の試験では、GMトウモロコシ(MON810)及びGMインゲンマメを、ブタ、サケ、ネズミ に給餌して、長期的なリスクの可能性が調査されました。一生涯を通じてGM作物が給餌さ れた試験動物にも悪影響は確認されず、GM作物を給餌した試験動物の子孫(後世代)に関 する調査でも、一切の悪影響は確認されませんでした。

EU:EFSA(欧州食品安全機関)が遺伝子組み換えトウモロコシは人の健康、環境 に安全であると再確認、報告(2012年4月12日)

【記事要約】
欧州食品安全機関(EFSA)は、2010年に栽培されたGMトウモロコシのデータを元に、モン サント・カンパニーの遺伝子組み換えトウモロコシMON810は人体、環境にリスクがない事 を再確認したと発表しました。

EFSAの見解原文(EFSA SCIENTIFIC OPINION): EFSA Journal 2012;10(4):2610 http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2610.pdf 

このEFSAの発表は、昨今のフランスにおけるMON810栽培禁止の取り組みに、影響を与える 可能性があります。フランス政府は2008年に遺伝子組み換えトウモロコシMON810は環境に 深刻なリスクを与えるとして、同国内での栽培を禁止しました。しかし一方で、2011年11 月のフランスの最高裁判所(国務院)から、フランス政府に(遺伝子組み換え)作物の健 康及び、環境へのリスクを裏付ける十分な証拠はないとの判決が出ています。

EFSAは2008年に、MON810に対する最初の肯定的な意見を発表しました。その際にEFSA‐GM Oパネルは、「人間、動物への健康、環境へのリスクに関し、提示された情報の中にはMON 810のリスク評価を無効とする、新しい科学的根拠がない」と、結論付けています。 

2012年4月12日/Food Navigator
EFSA Finds Genetically Modified Maize Safe For Health And Environment
http://www.foodnavigator.com/Legislation/EFSA-finds-genetically-modified-maize-safe-for-health-and-environment

2012年4月6日金曜日

日本モンサントからのインフォメーション

◆有機栽培生産者がモンサント・カンパニーに対し起した訴訟を連邦裁判所が棄却 
- 遺伝子組み換え種子の非意図的な混入による特許権侵害訴訟に関して-
(米国モンサント・カンパニープレスリリース抜粋)

2012年2月27日、米国連邦裁判所ニューヨーク南部地裁において、米国で有機栽培向けの
種子生産/販売を行っている団体、Growers and Trade Association (OSGATA)ら原告と、
米国モンサント・カンパニーが争っていた訴訟に関して判決が出ました。

判決文では「モンサント・カンパニーはこれまでも、また今後も、意図せぬことが起きた
結果として農業生産者の農地にわずかに、モンサント・カンパニーが特許を有する種子や
作物が見つかった場合もそれに対して特許権は行使しない」というモンサント・カンパ
ニーが長年主張し続けてきた誓約に言及し、原告(OSGATA)の主張は却下されました。
裁判所は、モンサント・カンパニーが原告側のいずれの農業生産者に対しても訴訟を起こ
したり、起こす意図を見せておらず「訴訟や紛争」の事実は存在しない、との見解を示し
ています。

モンサント・カンパニーはこの裁判所の判決に関して、遺伝子組み換え作物栽培、有機栽
培、従来作物など様々な農作物の栽培方法が市場で共存し続ける事を改めて示した判決と
考えています。モンサント・カンパニーは、全ての農業生産者が、自ら生産方法を選択す
る自由を与えられるべきでと考えています。

モンサント・カンパニーからのプレスリリース全文は以下からご覧いただけます(英文)
http://monsanto.mediaroom.com/index.php?s=43&item=1023

米国連邦裁判所ニューヨーク南部地裁の判決文は、以下からご確認いただけます(英文)
http://www.nysd.uscourts.gov/cases/show.php?db=special&id=156http://www.nysd.uscourts.gov/cases.php

弊社 セミナー 「遺伝子組み換え作物をめぐるアジアの最新情報 」(2月29日実施)の ご報告

去る2012年2月29日、弊社セミナー「遺伝子組み換え作物をめぐるアジアの最新情報」を、
東京・八重洲にて開催いたしました。当日は、行政関係者、報道関係者、食品業界など幅
広い分野から多数ご参加いただきました。

セミナーではモンサント・カンパニー(本社・米国ミズーリ州)のシンガポール支社アジ
ア担当者より、いまや遺伝子組み換え作物の栽培大国となったインド、オーストラリア、
中国をはじめ、フィリピン、インドネシア、ベトナムなど、東南アジアの途上国での栽培
や、栽培に向けた動きを紹介させて頂きました。セミナー当日資料、講師略歴等について
は、以下のURLからご覧いただけます。

今後世界で最も人口増加が見込まれるアジアでは、食料確保ための政策/取り組みが重要
性を増しており、その中で遺伝子組み換え作物の利用(栽培)を開始/拡大する政策がア
ジア各国で検討されています。

現在は“飽食の世”といわれる日本でも、すでに約1,700万トンの遺伝子組み換え穀物が
輸入され、食卓を支えています。日本の食料確保のために遺伝子組み換え技術とどう向き
合っていくのか、現実的視点からの議論が必要となってきていると考えられます。

http://www.monsanto.co.jp/news/seminar/index.html

中国:中国によるトウモロコシの買付けが増加するとの見通し

【記事要約】
アメリカ農務省(USDA)は、2011/2012栽培年度における中国のトウモロコシ輸入量は、
前年度の100万トンから増加して400万トンとなる見通しを発表しました。

2012年3月13日/The Wall Street Journal
China Believed to Make Large Purchase of Corn
http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304450004577279703149676534.html

<<訳者註>>
中国は国内での飼料需要、澱粉、アルコール等の工業需要の伸びの高まりから、2010年以降トウモロコシの純輸入国となり、今後のこの増加傾向が続くと考えられています。
<参考情報>
農林中金レポート:純輸入に転じた中国のトウモロコシと世界市場への影響
http://www.nochuri.co.jp/report/pdf/nri1109re2.pdf
ウォール・ストリート・ジャーナル日本語版:中国当局、今後数年間でトウモロコシ不足深刻に
http://jp.wsj.com/World/China/node_413562

米国:トウモロコシの単収増加速度が減少

【記事要約】
農業組織向け金融機関である、ラボ・バンク・インターナショナルの調査部門(FAR)が
発行したレポート“Can Corn Keep Up?” 「トウモロコシは(需要増加に)追いつける
か?」では、トウモロコシ単収増加速度が従来に比べ大きく減速する可能性が高く、2012
年の増加率はアメリカ農務省の試算を下回ると予測しています(訳者註:アメリカ農務省
は2011年1月のレポートで、2020年までトウモロコシ単収は平均で年間1.2%(2ブッシェル
/エーカー)ずつ増加し、2011、2012年の単収をそれぞれ162、164ブッシェル/エーカー、
2020年には180ブッシェル/エーカーになると見通していますが(1)、2010、2011年の単収
実績はそれぞれ152.8 ブッシェル/エーカー 147.2 ブッシェル/エーカーに留まってい
ます(2))。

同レポートでは、米国で生産性の低い農地で作付面積を増やしたり、輪作回数を減少させ
るといった対処だけでは、歴史的低水準にある現在の世界の穀物在庫を緩和するのに十分
な増加はないと予測しています。そして、現状の米国産トウモロコシの生産量増加では、
今後増加する世界のトウモロコシ需要増の50%程度しか満たせないとしています。

2012年3月14日/Farm Industry News
Report Finds Corn Yield Growth Slowing
http://farmindustrynews.com/corn-hybrids/report-finds-corn-yield-growth-slowing


<参考情報>>
(1) USDA Agricultural Projections to 2020 (Outlook Report No. (OCE-111) 106 pp,
February 2011 )
http://www.ers.usda.gov/Publications/OCE111/OCE111d.pdf

(2) USDA-NASS Crop Production
http://usda.mannlib.cornell.edu/MannUsda/viewDocumentInfo.do?documentID=1047
http://www.nass.usda.gov/Charts_and_Maps/Field_Crops/cornyld.asp

EU:消費者のGMO反対の結果として生ずる農業生産者の損失

【記事要約】
フランスのトウモロコシ生産者団体AGPMは、2007年にフランス国内の22,000ヘクタールで
栽培され、翌年にモラトリアムにより同国内で栽培禁止となった、害虫抵抗性の遺伝子組
み換えトウモロコシMON810を利用した際のデータを公表しました。

これによると、遺伝子組み換えトウモロコシ品種は平均で0.5トン/1ヘクタールの害虫に
よる収量減を防ぎ、結果100ユーロ(約110円)/ヘクタールの収益差をもたらしました。
これは遺伝子組み換えトウモロコシ種子の価格が、従来品種に比べて35~40ユーロ/ヘク
タール高い事を考慮に入れた数字です。

トウモロコシ生産者団体AGPMの副会長であるPoeydomenge氏は「私たちフランスの農業生
産者も、世界の農産物市場の中にいる以上は、遺伝子組み換え作物の利用が認められなけ
ればいけない。今後フランスの農業生産者が競争力を失う事になれば、私たちは世界の農
産物市場から消えてしまう」と主張しています

2012年2月17日/Reuters
EU farmers lose out as consumers oppose GMOs
http://in.reuters.com/article/2012/02/17/gmo-europe-idINDEE81G07W20120217

国毎に見る、海外でのGM作物栽培の動向 第一回:ブラジル (上)

ISAAA(国際アグリバイオ事業団)の発表によると、2011年のGM作物栽培面積は世界全体
で1億6,000万ヘクタール、そのうち約50%が途上国における栽培です。また2012年には途
上国での栽培面積が、先進国のそれを上回ると予測されています。本コーナーでは、ISAA
A年次報告書(Global Status of Commercialized Biotech/GM crop: 2011)や国連食糧機
関(FAO)、アメリカ農務省(USDA)の統計データを中心として、GM作物を栽培する各途
上国の状況、GM作物栽培国と世界/日本との繋がりや、GM作物栽培国で達成されたメリッ
トをご紹介します。

第一回:ブラジル (上)
◇2011年にブラジル国内で栽培されたGM作物
  • 大豆:除草剤耐性大豆:国内栽培の83%がGM 品種 (1)
  • トウモロコシ:害虫抵抗性、除草剤耐性、スタック品種
    夏作トウモロコシの54%、冬作トウモロコシの80%がGM品種 (1)
  • ワタ:害虫抵抗性、除草剤耐性、スタック品種:国内栽培の39%がGM品種 (1)


◇世界/日本の食卓とブラジル農業との繋がり(大豆)

  • 世界の大豆生産量の26%(6,851万トン)がブラジル産(2009年、世界第2位)(2)
  • 世界の大豆輸出量の35%(2,856万トン)がブラジル産(2010年、世界第2位)(3)
  • 日本が輸入している大豆の18.8 %(53万トン)がブラジル産(2011年、2位)(4)


(1) Global Status of Commercialized Biotech/GM crop: 2011. P.27-44
(2) FAO-Stat: http://faostat.fao.org/site/339/default.aspx
(3) FAO-Stat: http://faostat.fao.org/site/342/default.aspx
(4) 財務省貿易統計:
http://www.customs.go.jp/toukei/srch/index.htm?M=13&P=1,2,,,,,,,,4,1,2011,0,0,0,2,20307,,,,,,,,,,1,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,20

<<筆者補足>>
ブラジル産大豆は世界の大豆輸出(流通量)の35%を占め、世界や日本の食料安全保障に
欠かせない存在となっています。またブラジルの大豆生産の83%にはGM品種が利用されて
います。GM技術はブラジルの大豆生産、世界の大豆需給にとって欠かせない存在といえま
す(次回は引き続きブラジルにおけるメリットについて報告いたします)。

2012年2月24日金曜日

日本モンサントからのインフォメーション

日本モンサント株式会社 セミナー 「遺伝子組み換え作物をめぐるアジアの最新情報 」
-アジアの人口増と食糧問題にバイオテクノロジーが果たす役割-のご案内

日本モンサント株式会社は、来る2月29日(水)、アジア地域における遺伝子組み換え作物の最新情報をご紹介するセミナーを下記の要領で開催いたします。

遺伝子組み換え作物の商業栽培が開始され16年が経過し、世界での栽培面積は2011年実績で1億6,000万ヘクタールに達しましたが、今後、遺伝子組み換え作物の栽培面積拡大が最も注目されている地域の一つがアジアです。今や遺伝子組み換え作物の栽培大国となったインドやオーストラリア、中国をはじめ、フィリピンでも栽培が拡大している他、インドネシアやベトナムなど、東南アジアの途上国での栽培に向けた動きも注目されます。

今回は、モンサント・カンパニー(本社・米国ミズーリ州)のシンガポール支社から、アジア担当者を招き、各国の栽培実績なども交えながら最新の状況をお話しいたします。 是非、ご参加ください。

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日本モンサント株式会社 セミナー
テーマ: 遺伝子組み換え作物をめぐるアジアの最新情報
-アジアの人口増と食糧問題にバイオテクノロジーが果たす役割 -
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■講演者: Dr. Harvey L. Glick (ハービー L・グリック) ※同時通訳付
Senior Director, Asia Regulatory Policy & Scientific Affairs, Monsanto Company
モンサント・カンパニー 規制政策・学術部長 アジア担当

■日 時: 2012年 2 月 29 日(水)14時00分~15時30分(終了予定)
■ 会 場: ベルサール八重洲
〒103-0028 東京都中央区八重洲1-3-7 八重洲ファーストフィナンシャルビル2F
TEL: 03-3548-3770
URL: http://www.bellesalle.co.jp/bs_yaesu/

■当件に関するお問い合わせ ・お申込み先
日本モンサント株式会社 広報部 佐々木 / 内田
Tel:03-6226-6081

第10回:アフリカ向け水有効利用トウモロコシ(WEMA)プロジェクト

モンサント・カンパニーでは、発展途上国における農業生産性向上、農業生産者の生活改善を目指し、様々なパートナーシップに参加しています。そのひとつが、アフリカ向け水有効利用トウモロコシ(WEMA)プロジェクトです。(United in Growth P.23)
http://www.monsanto.com/SiteCollectionDocuments/2010-csr-report.pdf

サハラ以南のアフリカ(Sub-Saharan Africa)では、水不足や気候不順が特に高頻度で発生し、農業生産に大きな影響を与えています。WEMA(Water Efficiency Maize in Africa)プロジェクトとは、こうした困難の克服に役立つ種子を開発、普及するために2008年に設立されました。WEMAプロジェクトには、モンサント・カンパニー、国際トウモロコシ・コムギ改良センター(CIMMYT)の他、ケニヤ、モザンビーク、南アフリカ、タンザニア、ウガンダの研究機関が参加しています。モンサント・カンパニーは、乾燥耐性トウモロコシ技術、高度な育種技術をWEMAプロジェクトに無償供与しています。乾燥耐性トウモロコシが普及することで、中程度の干ばつが発生した際に、従来比較で20-35%の収量増加が見込まれ、飢餓に窮する多くの地域住民の食糧確保が見込まれています。

WEMAプロジェクトについては、中心メンバーである弊社のDr. Natalie DiNicola(ナタリー・ディニコラ博士)を招き、2009年10月にセミナーを開催いたしました。その際の資料は、以下からご覧いただけます。

日本モンサント株式会社HP:日本モンサントのセミナー情報
http://www.monsanto.co.jp/news/seminar/index.html

ガーナ:バイオセーフティー法が成立

【記事要約】
ガーナでは、バイオセーフティー法案に対して大統領が承認を与えました。これによりガーナ国内では、遺伝子組み換えを含むバイオテクノロジーを利用した食用作物の生産が認められます。

アフリカ農業研究フォーラム(FARA)で、サブサハラ地域でのバイオテクノロジーの安全な管理を推進するSABIMAプロジェクトのコーディネーター であるWalter Sandow Alhassan教授は、「今回の法案はガーナ国内で横断的にバイオテクノロジーやバイオセーフティーに関する支援活動を行ってきた成果である」と述べています。
ガーナバイオセーフティー委員会のメンバーであるYaa Difie Osei博士はガーナ通信社の取材に対し、アフリカが直面する多くの課題に対して、バイオテクノロジーの利用は非常に役立つだろうと述べ、遺伝子組み換え技術は作物収量の向上だけでなく、害虫抵抗性形質を通じて生産者の農薬購入費用を抑制したり、作物栄養分を強化したり、また農作物の保存性向上に貢献する可能性があると説明しています。
サバンナ農業研究所でマメノメイガに抵抗性を持つササゲ(訳註:和名は大角豆、マメ科の食用/飼料/緑肥用作物でアフリカ、アジアで多く栽培されている)の開発プロジェクト責任者である Ibrahim D. Atokple博士は今回の法案に関し「ガーナ国内の研究機関はいつでも研究所で実験を始める準備が出来ており、長年抱いていた夢がついにかなった」と述べています。

2月18日/VIBE Ghana
Ghana now has Biosafery law
http://vibeghana.com/2012/02/18/ghana-now-has-biosafery-law/

オーストラリア:耐塩性を改善した遺伝子組み換え大麦

【記事要約】
オーストラリアの研究者グループは、従来品種より70%も耐塩性が強化された大麦を、遺伝子組み換え(GM)技術を用いて開発しました。オーストラリア植物機能ゲノムセンターは、少なくとも十年間は実現不可能と考えられてきたこれらの大麦新品種の試験を進めています。
同センターのStuart Roy博士はこのGM大麦品種について、ビクトリア州や西オーストラリア州など同国の南部において特に有用な可能性があると述べており、「このGM品種は従来品種よりも、中程度の塩ストレス条件下において20-30%、高条件下では50-70%、収量が多い」と説明しています。
なおこの研究はオーストラリア政府と穀物研究開発機構(The Grains Research and Development Corporation:GRDC)の資金提供を受けています。
2012年1月30日/ABC rural
GM barley increases salinity resistance
http://www.abc.net.au/rural/news/content/201201/s3418458.htm

イスラエル:海水でも生育する遺伝子組み換え植物

イスラエルで農業バイオテクノロジーを手がけるRosetta Green社は、より長期間の、より厳しい干ばつに耐える植物を作る技術を開発しました。同社は、厳しい気候条件に耐えて収量を維持できる新しい作物の開発を目標としています。
イスラエルに本拠地を置くRosetta Green社はモデル植物(タバコ)に、淡水ではなく海水で潅水して生育調査を行いました。同社が開発した遺伝子組み換え品種のタバコは、従来品種とは対照的に、海水で潅水する条件下でも生育しました。同社CEO(最高経営責任者)のAmir Avniel氏は「昨今、頻繁に発生する干ばつは世界を悩ませています。乾燥地帯は土中水分の塩分濃度が高く、乾燥地帯で農地を拡大するには、干ばつや塩水灌漑下でも生育する作物の開発が必要です」と述べています。
同社のCTO (最高技術責任者)であるRudy Maor氏も「現在、世界中の農地を集めても陸地全体の10%に過ぎません。砂漠などの条件の良くない地域で生育する植物の開発は、人口が増加し続ける世界に食糧を供給するために不可欠です」と説明しています。
Amir Avniel氏は今回の研究成果について、乾燥条件下でも収量を維持し、さらに現在は農業に適さない広大な地域においても農業生産が可能になる技術を提供する第一歩として大きな前進であると説明しています。

1月17日 Islaeli Innovation News No Camel
Genetically Modified Plants To Resist Intense Drought
http://nocamels.com/2012/01/genetically-modified-plants-to-resist-intense-drought/
関連記事:
Growing Forests In The Desert  (砂漠に森を育てる)
http://nocamels.com/2011/11/growing-forests-in-the-desert/
Green 2000 Teaches Agricultural Techniques To Nigeria, Sudan (ナイジェリア、スーダンでの農業技術指導)
http://nocamels.com/2011/10/green-2000-teaches-agricultural-techniques-to-nigeria-sudan/

食品の安全性や報道に関する、サイトのご紹介

今号は、バイオ関連情報を科学的に、わかりやすく発信し、対話の場を提供するNPO法人「くらしとバイオプラザ21」を、イベント案内をかねて再びご紹介します。

くらしとバイオプラザ21では「私達の生活に欠かせないバイオテクノロジーについて、プラスの情報もマイナスの情報も公平に提供し、市民、消費者とのコミュニケーションを図りつつ、理解と信頼を築く事」を目標とし、生協や企業、ジャーナリストなど様々な人が集う場(コンシューマーズカフェやバイオカフェ)や、農場見学会の実施、また小冊子「メディアの方に知っていただきたいこと」発行などの活動をしています。
来月3月9日(金)のバイオカフェでは、昨年暮れに日本での認可が取れたハワイの遺伝子組み換えパパイヤ「レインボー」を試食しながら、「ウイルスからハワイのパパイヤ産業を救った遺伝子組換えパパイヤ」という題目でバイオカフェが開催されるそうです。詳しくは以下のページをご覧下さい。

くらしとバイオプラザ21
http://www.life-bio.or.jp/index.html
バイオカフェ・開催予定
3月9日(金)「ウイルスからハワイのパパイヤ産業を救った遺伝子組換えパパイヤ」
講師:アメリカ大使館農務部 佐藤卓氏、於:茅場町 サン茶房
http://www.life-bio.or.jp/biocafe/index.html
メディアの方に知っていただきたい事
http://www.life-bio.or.jp/topics/topics461.html

2012年1月20日金曜日

モンサント・カンパニーの乾燥耐性トウモロコシ(MON 87460)、及び、低飽和脂肪酸、高オレイン酸ダイズ(MON 87705)の米国農務省(USDA)の認可について

モンサント・カンパニーが商品化を進めている乾燥耐性トウモロコシ(MON 87460)、および低飽和脂肪酸、高オレイン酸ダイズ(MON 87705)に関して、米国内での一般圃場栽培を認める認可が、米国農務省より出されました。今回のUSDAの認可により、これら作物の一定の管理の下での農業生産者の試験栽培や、播種用の種子生産が可能となります。
乾燥耐性トウモロコシ(MON 87460)はドイツに本社があるBASF社との共同開発商品であり、遺伝子組み換え技術を用いた初めての乾燥耐性作物です。乾燥状態が頻発する地域において、乾燥による収量減少のリスクを軽減する事が期待されています。
低飽和脂肪酸、高オレイン酸ダイズ(MON 87705)は、遺伝子組み換え技術によりダイズ油分のオレイン酸含有量を増加させ、飽和脂肪酸含有量を減少させたダイズ品種です。オレイン酸はオリーブ油・キャノーラ油などに多く含まれ、善玉コレステロールは減らさずに、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを減少すると言われています。詳しくは以下のプレスリリース(英文)をご覧下さい。

USDA Deregulates Monsanto’s First-Generation Drought-Tolerant Trait for Corn
http://monsanto.mediaroom.com/usda-deregulates-drought-tolerant-corn 
Monsanto’s Vistive Gold Soybean Trait Receives USDA Deregulation 
http://monsanto.mediaroom.com/vistive-gold-usda-deregulation

第9回:水資源の有効利用に関する成果を生産者と共有する施設 “Monsanto Eater Utilization Learning Center ”

モンサント・カンパニーでは、乾燥耐性を持たせた遺伝子組み換え作物の研究開発だけでなく、作物栽培における水利用の向上を図り、農業生産者を支援する取り組みを行っています。今号では、この取り組みをご紹介します。(United in Growth P.15)
http://www.monsanto.com/SiteCollectionDocuments/2010-csr-report.pdf

モンサント・カンパニーは2009年、ネブラスカ州ゴーセンバーグに水資源利用研修センター(Water Utilization Learning Center)を開設しました。この施設は、弊社内に蓄積された専門知識、技術、研究成果を農業生産者と共有するために開設されました。600万ドル(1$=77円換算で4億6,200万円)を投じたこの施設は、農業分野における初めての水資源利用研究・学習の専門施設で、先端的な作物栽培手法や灌漑システムを展示できるように設計され、農業生産者との双方向コミュニケーションを可能とします。また展示内容は、新しい技術や農業手法の実践が、どれ位作物栽培の水資源利用効率を改善するかにフォーカスした内容となっています。さらに詳しくは、以下をご覧下さい。

日本モンサント株式会社ニュースリリース(日本語)
モンサント・カンパニー、農業分野初の水資源利用研修センターをオープン ー 農業生産者の生産性改善を支援する研究を重視 (2009年6月16日)
http://www.monsanto.co.jp/news/release/090706.html

水は、農業生産にとって非常に重要な資源です。水の利用効率を改善は、農業の生産性を改善すると同時に、持続可能な農業にとって不可欠であるとモンサント・カンパニーは考えます。

アルゼンチン:ArgenBio研究報告書「遺伝子組み換え作物を利用したアルゼンチン農業の15年 」概要

アルゼンチンの民間組織ArgenBioのEduardo J. Trigo 氏は、アルゼンチン国内で15年間遺伝子組み換え作物を商業利用した事による、同国の農業生産者、経済、雇用などへの影響や、今後の新しい遺伝子組み換え作物の利用によるメリットを算出した報告書を発表しました。同報告書の主な内容は以下の通りです(詳しい内容は、後日弊社HPに掲載いたします)


【記事要約】
・1996年に遺伝子組み換え作物がアルゼンチンに導入されました。現在、アルゼンチン国内で栽培されるダイズの100%、トウモロコシの86%、ワタの99%が遺伝子組み換え品種です。

・遺伝子組み換え作物の栽培による同国内での経済的ベネフィットの累計(1996-2010年)は723億ドル(約5兆5,600億円)であったと推定されます。

-このうち、除草剤耐性ダイズがもたらしたベネフィットは651億ドル(約5兆円)で、72.3%が農業生産者、21.3%が国家財政(輸出関税、税金等)6.5%が技術(種子、除草剤)の提供者へ還元されたと推定されます。

-遺伝子組み換えトウモロコシ(害虫抵抗性、除草剤耐性、それらの掛け合わせ品種合計)がもたらしたベネフィットは53億ドル(4,081億円)で、68.2%が農業生産者、11.4%が国家財政、20.4%が技術提供者へ還元されたと推定されます。

-遺伝子組み換えワタ(害虫抵抗性、除草剤耐性、それらの掛け合わせ品種合計)がもたらしたベネフィットは18億ドル(1,386億円)で、96%が農業生産者、4%が技術提供者へ還元されたと推定されます。

・アルゼンチンが遺伝子組み換えダイズを導入していなかったと仮定すると、2011年時点の大豆国際価格は、14%高いものになっていたと推定されます。

・遺伝子組み換え技術の利用によって、同国内で182万人の雇用が創出されたと推定されます。

・不耕起栽培の実施によって、土壌成分の保全、エネルギー効率改善が実現し、環境メリットが実現されました。

・除草剤耐性、害虫抵抗性のを併せ持つ(掛け合わせ)ダイズ品種が利用可能になった場合、今後10年間にもたらされるメリットは推定で91億~260億ドル(7,007億~2兆円)と推定されます。

・乾燥耐性のコムギが利用可能になった場合、今後10年間にもたらされるメリットは推定で5~19億ドル(385~1,463億円)と推定されます。

2011年11月/Argen Bio
ArgenBio プレスリリース(英文)
http://www.argenbio.org/adc/uploads/15_years_Press_release_of_GM_crops_in_Argentina.pdf
フルレポート(英文)
http://www.argenbio.org/adc/uploads/15_years_Executive_summary_of_GM_crops_in_Argentina.pdf

インド:Btワタの使用で農薬が減り反収は増加

【記事要約】
インドの農業担当国務大臣のHarish Rawat氏は、インドで害虫抵抗性(Bt)ワタを導入した事により、インドのワタ生産の単収が2001年の309kg/haから、2010年に495kg に増加したとインドの下院議会(Lok Sabha)で報告しています。同氏は、Btワタ導入の最大のメリットは、殺虫剤のコストの削減(ワタ生産費に占める殺虫剤コストの割合が2001年の46%から、2006年には26%、2009、2010年には21%へ減少)であると述べています。Btワタを栽培する事による農業生産者メリットは、収量の増加と農薬使用量の削減により、マハラシュトラ州では1ヘクタール当たり6,000~10,000ルピー(1ルピー=1.5円として9,000~15,000円)、パンジャブ、グジャラート、ハリアナ州では同12,000~14,000 ルピー(18,000~22,500円)と報告されています。
またRawat氏は、マハラシュトラ州ナグプールにあるインド中央綿花研究所が監修した調査結果を引用し、Btワタは害虫(オオタバコガ)の被害を防ぐ一方で、非標的昆虫や鳥類、魚類、牛、ヤギ、土壌微生物に対しては無害である事を、国会で報告しています。

2011年12月19日/JAGRAN POST
Bt cotton helped in reducing pesticide use, increasing yield
http://post.jagran.com/bt-cotton-helped-in-reducing-pesticide-use-increasing-yield-study-1324209704

食品の安全性や報道に関する、サイトのご紹介

今号では、「食のコミュニケーション円卓会議」をご紹介します。
「食のコミュニケーション円卓会議」は、主婦、研究者、企業人等が集い、食の問題について、円卓を囲むようなフラットな立場で、実りのあるコミュニケーション活動(学習会・意見交換など)を行い、得られた成果を、意見や提案、提言などの形で、広く人々へ繋ぐ活動を展開しています(同会HPより)。
「食のコミュニケーション円卓会議」では、最新の遺伝子組み換え作物の開発動向、食品への放射線照射など、食に関わる勉強会や公開講座を定期的に開催している他、パブリックコメントへの意見提出や意見表明などが活発に行われています。

食のコミュニケーション円卓会議HP
http://food-entaku.org/index.htm

次回の公開講座
2012年2月18日(土) 14::00~16:00
江東区古石場文化センター 第3研修室
テーマ:遺伝子組換え農作物や、スギ花粉症治療イネについて
http://food-entaku.org/kouza/food-entaku20120218.pdf