2014年9月2日火曜日

バングラデシュ:商業栽培が始まった害虫抵抗性(Bt)ナスの状況

【要約】 バングラデシュにおいてナス(eggplant/aubergine)は重要な作物です。同国では150,000の極めて小規模な農業生産者が、毎年50,000ヘクタールでナスを栽培しています。同国のナスは、通常の農薬では効果的に防除できないナスノメイガ(FSB)の被害を常に受け、多くの場合で収穫ロスが発生していました。害虫が大量に発生した際には、生産者は農薬を場合によって1日おきに、収穫までに80回も散布せねばならず、これは生産者、消費者、環境にとって大きな問題をもたらしています。
2013年10月30日、バングラデシュ政府は歴史的な決断によって遺伝子組換えの害虫抵抗性(Bt)ナスの種子増殖と、初期的な商業栽培を認めました。2014年の春からはBtナスの栽培が始まり、4種類のBtナスの苗が州政府農業省から配布され、合計約2.6ヘクタールで栽培されています。2015年までには、害虫抵抗性を持つナス5品種が作られる予定です。またバングラデシュ政府は、今後5年以内に、国内の20地区にわたるナス栽培面積50,000ヘクタールのの40%にあたる20,000ヘクタールにBtナスを導入する予定です。
これまでに行われた試験結果では、Btナスの利用によって収量が30%増加し、殺虫剤散布回数が70-90%削減され、1ヘクタール当たり1,868ドル(約18万6,800円)の経済メリットが示されています。これは、国民一人当たり年間所得が700ドルに過ぎないバングラデシュにおいて、大きな金額です。Btナスの利用によって、バングラデシュのナス生産者150,000人には2億ドル(200億円)の経済メリットがもたらされ、消費者もまた、汚れが少なく、品質が良く、より手ごろな価格でナスを手に入れられるようになります。

ISAAA Brief vol.47-2014 Executive Summary
The Status of Commercialized Bt Brinjal in Bangladesh
Download Full Brief

米国:アメリカを作った木

【記事要約】 アメリカ栗の木は、かつては米国東部の森林の大半を占める樹木でしたが、20世紀前半に中国から(下記訳者註参照)侵入した菌が原因の病気により、現在では絶滅の危機にあります。
過去数年間、米国の植物科学者たちは伝統的な交雑手法を用いて、病気の影響を受けないアメリカ栗品種を開発しようとしてきましたが、なかなか良い品種の開発は出来ませんでした。しかし、コムギ由来の遺伝子を導入することで病気への抵抗性を持つ遺伝子組換えアメリカ栗の木を開発する方法が見つかりました。
この遺伝子組換えアメリカ栗は、過去数年間、野外栽培試験が行われています。米国の環境保護庁、農務省の認可が得られれば、この遺伝子組換えアメリカ栗は野外で栽培されるでしょう。この取り組みは、遺伝子組換え技術を用いて絶滅の危機の種を救う初めてのものです。

(訳者註:Bloomberg View の記事原文では、「中国から侵入した」とありますが、実際には日本から侵入したというのが通説です(下記Scientific American のウェブサイトを参照))

2014年7月4日/Bloomberg View
The Tree That Made America
2014年2月18日/Scientific American
The American Chestnut's Genetic Rebirth 

米国:遺伝子組換え作物は、どのようにして米国で普及したのか

【記事要約】 米国農務省(USDA)が最近発表したデータは、この10年以上の間、どのようにして遺伝子組換え作物が米国の農業で拡大したかを示しており、うち幾つかのデータは抜粋して検討する価値がある。

  • 米国で栽培されるトウモロコシ、ダイズ、ワタは、いずれも93%以上が遺伝子組換え品種である。
  • 除草剤耐性、害虫抵抗性が、最もポピュラーなGMの形質である。
  • 米国の加工食品の70%において、遺伝子組換え作物が利用されている。
    • 米国のスーパーマーケットで販売されている加工食品の60-70%において、甘味料、ダイズレシチンなど、遺伝子組換え作物由来の原料が使われている。米国で消費される砂糖の約半分が遺伝子 組換え由来であり、加えて、チーズを作る際に用いられる酵素や、乳牛のお乳を良く産生させるホルモンでも、遺伝子組換えが使われている。
  • 世界の全農地の12%において、遺伝子組換え作物が栽培されている。
  • 遺伝子組換え作物の普及速度は低減しつつある。
    • 遺伝子組換え作物の栽培の大部分は、米国、アルゼンチン、ブラジル、カナダ、インドの5大国で行われており、その普及度はこれらの国で既に非常に高くなっており、普及速度は低減しつつある。 米国の場合、トウモロコシ、ダイズ、ワタは、実質的にほとんど全てが遺伝子組換え品種になっている。

2014年8月12日/Vox
How GMO crops conquered the United States

英国:オメガ-3脂肪酸を産生する遺伝子組換え植物の試験、収穫を間近に控える

【記事要約】イギリスでは、オメガ-3脂肪酸の持続的供給源をつくるための植物の栽培試験が完了に近づいて います。
これは、遺伝子組換え技術を用い、魚油の成分を多く含有する遺伝子組換え植物を作るという、 画期的な取り組みです。この遺伝子組換え植物は、世界中で問題となっている水産資源の乱獲を緩和し、またオメガ-3脂肪酸の供給源として、水産資源に比べて効率的な供給源となる可能性 があります。
この研究はイギリスのハートフォードシャーにあるローザムステッド研究所で行われており、この研究所では長鎖オメガ-3脂肪酸を産生する遺伝子組換えのナガミノアマナズナ(Camelina sativa)の栽培試験を行ってています。栽培試験は今年の4月、イギリス環境食糧地方省(DEFRA)によって開始が認められました。この遺伝子組換えナガミノアマナズナは、8月末に収穫されデータが収集される予定です。

 2014年8月6日/Dailymail
 First GM plants to produce omega-3 oil almost ready for harvest: Trial could lead to alternative source of fish oil in the future

2014年8月5日火曜日

日本モンサント株式会社:「2014年度 遺伝子組み換え作物見学会のご案内」

日本モンサント株式会社では、毎年恒例の遺伝子組み換え作物の見学会を、弊社研究農場(茨城県稲敷郡河内町)で実施しております。現在、ラウンドアップ除草剤をまいて雑草だけを効率的に防除できるGMダイズ(除草剤耐性)と、作物自体が害虫への抵抗性を持っているために殺虫剤の使用量を減らすことができるGMトウモロコシ(害虫抵抗性)を試験栽培しており、見学会に多くのお客様をお迎えしております。
見学会は9月中旬まで開催予定です。是非この機会をご活用いただき、GM作物を実際に見ていただき、GM作物に関する情報収集の場としてご活用いただきますよう、ご案内申し上げます。

 お申込み方法、詳細は、弊社ホームページをご覧ください。

日本モンサント株式会社「2014年度 遺伝子組み換え作物見学会のご案内」

モンサント・カンパニー、2014年度第3四半期の決算を発表

モンサント・カンパニー(ニューヨーク証券取引所:MON)6月25日、2014 会計年度第3 四半期の堅調な業績を発表し、従来発表していた2014 会計年度の業績について、予想レンジの上限を引き上げました。また主力事業や、新たなプラットフォームの潜在力を踏まえ、2019 会計年度末までにオンゴーイングベースのEPS を少なくとも2 倍にする目標を発表しました。また、最新の長期業績見通しを踏まえて新たに100 億ドルの自社株買いの承認を発表しました。

モンサント・カンパニーからのプレスリリース全文(英文)

米国のトウモロコシ、ダイズ、ワタの作付け動向

USDA(米国農務省)は6 月30 日、2014 年の米国内農作物の作付け状況に関する発表を行いました。2014年度に米国で作付けされたトウモロコシのうち、GM品種の占める割合は前年度から3%増加して93%になりました。またダイズは1%増加して94%に、ワタは6%増加して96%となっています。
詳細は下記URLよりご覧ください。

 「2014年、ダイズの作付面積は過去最高、トウモロコシ・ダイズ・ワタいずれにおいても遺伝子組み換え品種が占める割合が前年より増加」 

フィリピンの遺伝子組換え作物栽培

◆ フィリピンの遺伝子組換え作物栽培(1)/増収と拡大
 フィリピンの遺伝子組換え作物栽培(2)/ゴールデンライスへの期待
 フィリピンの遺伝子組換え作物栽培(3)/飽食者の奢りを憂う
(いずれも、株式会社香雪社「Food Watch Japan」、日比野守男氏(ジャーナリスト)寄稿記事より)

【記事冒頭: 全文はFood Watch Japan ウェブサイトからご覧下さい】
 「GM作物というと、わが国では一般消費者の間で危険視する傾向が強く、商業栽培は行われていないが、生産者、研究者の側から見ると、全く異なった様子が浮かび上がってくる。アジアで唯一、国を挙げてGMトウモロコシを商業栽培し、トウモロコシの輸入国から輸出国に転じたフィリピンの現状を報告する」(続きは下記URLからご覧下さい)。

2014年7月16日/Food Watch Japan - 農業・食品・外食にたずさわるプロの新しい視点

フィリピンの遺伝子組換え作物栽培(1)/増収と拡大
フィリピンの遺伝子組換え作物栽培(2)/ゴールデンライスへの期待 
フィリピンの遺伝子組換え作物栽培(3)/飽食者の奢りを憂う 

乾燥耐性のGM品種、世界的に広がり始める

【記事要約】
2013年には、世界の1億7,520万ヘクタールでGM作物が栽培されました。米国では2013年、枯草菌Bacillus subtilis由来の改変低温ショックタンパク質B(cspB )を発現し、GM技術で初めて乾燥耐性を持たせたトウモロコシ品種MON87460 (訳者註:ジェニュイティ・ドラウトガード・トウモロコシ)が商品化され、米国の2,000人の農業生産者によって、50,000ヘクタールで栽培されました。インドネシアも、細胞膜を保護するグリシンであるベタインを蓄積させるコリンデヒドロゲナーゼ(betA)を発現する、乾燥耐性のGMサトウキビ品種を認可しています。乾燥耐性GMサトウキビ、トウモロコシ、小麦、イネの圃場試験がアルゼンチン、インド、エジプト、南アフリカ、ケニヤ、ウガンダで行われています。

 2014年4月8日/NATURE BIOTECHNOLOGY

英国:GM作物の利用により、環境や農業生産者へのベネフィットが継続

【記事要約】
英国PGエコノミクス社(PG Economics)の年次報告書では、17年目となるGM作物の商業利用により、農業生産性と所得が顕著に改善し、同時に環境影響の少ない農業生産が達成されたことが報告されています。今回の報告書では、具体的に下記のベネフィットが報告されています。

  1. 不耕起・減耕起栽培により、耕起のための農業機械の 燃料利用が削減され、また土壌中にCO2がトラップされたため、農業生産活動に由来する温室効果ガス排出が1996〜2012年の累計で二酸化炭素換算で270万トン削減されました。270万トンとは、1,190万台の自動車が1年間に排出する二酸化炭素に相当します。
  2. 農薬の使用量が1996〜2012年の累計で50万3,000トン(重量比率で8.8%)削減されました。
  3. 害虫抵抗性の利用によって、1996-2012年の間でトウモロコシの単収が10.4%、ワタの単収が16.1%増加しました。
  4. 除草剤耐性作物の利用により、ダイズ、ナタネにおいて、幾つかの国で雑草防除効果が改善し、単収の増加が見られ、作物生産量の向上が図られました。アルゼンチンでは、(訳者註:除草剤耐性の利用で容易になった)不耕起栽培の採用により、小麦、ダイズの二毛作が新たに可能になるなど、農業生産に貢献しています。 
  5. GM作物の利用による作物生産量の増加は、1996-2012年の累計で、ダイズが1億2,200万トン、トウモロコシが2億3,100万トン、ワタ1,820万トン、ナタネ660万トンに達しました。
  6. GM作物により単収が向上したため、農地が1,510万ヘクタール(訳注:耕作放棄地を含む日本の全農地面積454万ha の3.3倍に相当する面積)増えたのと同等の、生産量増加が達成されました。(ダイズ490万ヘクタール、トウモロコシ690万ヘクタール、ワタ310万ヘクタール、ナタネ20万ヘクタールに相当)。1,510万ヘクタールとは、米国全農地の9%、ブラジル全農地の24%、EU諸国の穀物栽培面積の27%に相当します。 
  7. GM作物を利用する世界1,730万人農業生産者の所得が、2012年単年で188億ドル(約1兆8,800億円、平均して1ヘクタール当たり117ドル(11,700円))増加しました。また、1996-2012年の累計の増加は1,166億ドル(11兆6,600億円)です。
  8. GM作物の高い収量のベネフィットを最も享受しているのは、開発途上国の農業生産者であり、その多くは資源に恵まれない小規模農業生産者です。
  9. 農業生産者所得の増加1,166億ドル(11兆6,600億円)は、先進国、開発途上国それぞれにおいて、半々ずつ達成されています。 
  10. GM作物を利用するために農業生産者が追加で支払っている費用は合計56億ドル(5,600億円)と、GM作物を利用することで農業生産者が得ている利益244億ドル(2兆4,400億円)の23%です。このため、農業生産者としては、GM作物の利用のために1ドルと投資すると3.33ドル(333円)の利益があり、GM作物の利用は魅力的な投資となっています。
  11. GM作物を利用することで農業生産者が得ている利益は、開発途上国では1ドルの投資に対し3.74ドル(374円)、先進国では3.04ドル(304円)となっています。この差は、先進国と比べた開発途上国におけるGM作物による平均的な利点の大きさに加え、知的財産権の規定や実施の弱さを反映しています。

2014年5月6日/PG economics 社プレスリリース(英文)

2014年4月11日金曜日

モンサント・カンパニー、FORTUNE誌の選ぶ「2014年度世界で最も賞賛される企業」に選ばれる

モンサント・カンパニーは、FORTUNE 誌が選ぶ「2014年世界で最も賞賛される企業」に選ばれました。FORTUNE 誌が選ぶ「世界で最も賞賛される企業」のリストは、企業調査と、上級執行役員、取締役、アナリストによる専門家評価に基づいています。リストにある企業は、革新性と良質な製品に始まり、才能のある人材の保有や社会と環境に対する責任も含めた分野の項目が評価されたものです。

さらに詳しくは、下記のURLをご参照下さい。

日本モンサント株式会社ウェブサイト
モンサント・カンパニー、FORTUNE誌の選ぶ「2014年度世界で最も賞賛される企業」に選ばれる 

日本モンサント株式会社:「よくある質問Q/A」内容追加のお知らせ

弊社ウェブサイトの「よくある質問Q/A」において、以下の2点の質問と回答を追加しました。

 Q. 遺伝子組み換え作物(トウモロコシ)を長期にわたって動物(ラット)に食べさせたら、発がん性や死亡率の上昇などの毒性が認められたと聞きましたが、本当ですか?
A. 2012年9月、フランスのセラリーニ教授らは、学術誌Food and Chemical Toxicology上において、「除草剤耐性遺伝子組み換えトウモロコシをラットに2年間与えたところ、がんの発生や死亡率の上昇など毒性が確認された」と発表しました。しかし、この研究結果を世界各国の食品安全評価機関が科学的に精査したところ、実験計画の不備など多数の問題点が指摘されたため、世界各国の食品安全評価機関は、セラリーニ教授らが実験に用いた遺伝子組み換えトウモロコシの安全性について、これを再評価する必要性はないと結論付けています。
また、セラリーニ教授らの発表を掲載した学術誌は、世界中の多くの科学者から同誌に疑義が寄せられたことを受けてセラリーニ教授らの発表内容を再度精査し、その結果、セラリーニ教授らの論文を削除しました。 
さらに詳しくは、以下をご覧下さい。
http://www.monsanto.co.jp/question/02/08/

Q. 遺伝子組み換え作物の食品安全性評価では、動物を用いた長期毒性試験は行われていないのですか?
A. 国際基準に基づいた安全性審査では、決められた安全性評価項目のデータで明確に安全性を示すことが出来る場合には動物を用いた毒性試験のデータは要求されませんが、明確な安全性を示すことが出来ない場合には、動物を用いた毒性試験(急性毒性、亜急性毒性、慢性毒性、生殖に及ぼす影響、変異原性、がん原性、及び腸管毒性などに関する試験)などのデータが要求され、これらのデータに基づいて安全性評価が行われます。 
さらに詳しくは、以下をご覧下さい。
http://www.monsanto.co.jp/question/02/09/

GM作物に関する質問窓口、“GMO answers” のご案内

モンサント・カンパニーなど、植物バイオテクノロジーに携わる企業が協力して、遺伝子組み換え作物に関する質問の受付窓口ウェブサイト「GMO Answers」を開設して運用を始めました。GMO answers では、遺伝子組み換え作物に関するあらゆる質問を世界中からWeb上で受け付けており、100名を越える科学者や専門家による分かりやすく回答を提供しています。

 GMO answers (英語)

GMO answers では、2014年4月8日時点で、591の質問に対する返答が個別に掲載されていますが、これまでに寄せられた件数が多い上位10件(下記をご参照下さい)については、近日中に整理されて、再度回答が掲載される予定です。

 GMO Answer に寄せられた質問、上位10件(Top 10 GMO Answers That Consumers Want) 

  1. 遺伝子組み換え作物はガンの原因となるのですか?
  2. 遺伝子組み換え作物は、アレルギーの増加の原因となっているのですか?
  3. 遺伝子組み換え作物は、大企業が農業生産者に強制して栽培させているのですか?
  4. 遺伝子組み換え作物は、食品の価格上昇の原因となっているのですか?
  5. 遺伝子組み換え作物は、オーガニック作物なのですか?
  6. 遺伝子組み換え作物は、なぜ長期にわたり食べた際の健康への影響試験が行われていないのですか?
  7. 遺伝子組み換え作物は、農薬使用量の増加の原因となっているのですか?
  8. 遺伝子組み換え作物の開発に携わる企業は、遺伝子組み換え食品の表示に対してなぜ反対しているのですか?
  9. 遺伝子組み換え作物は、ミツバチやチョウが死んでいる原因なのですか?
  10. 家畜が遺伝子組み換え作物を食べた場合、畜産品に残留するのですか?

Top 10 GMO Answers That Consumers Want 

上記質問への回答が掲載された際には、再度ご案内させていただきます。

国際アグリバイオ事業団(ISAAA):2013年遺伝子組換え作物の商業栽培に関する年次報告についてプレスリリース

ISAAA(国際アグリバイオ事業団)は2月23日、「2013年遺伝子組換え作物の商業栽培に関する年次報告」についてプレスリリースしました。同年次報告書では、2013年の主な点として、
  1. 世界の遺伝子組み換え作物の栽培面積が前年比3%増の1億7,520万ヘクタールに達したこと、
  2. うち54%が開発途上国における栽培で(2012年は52%)、開発途上国での増加傾向が継続していること、
  3. 複数の形質をあわせもつスタック品種の普及が持続していること、
  4. 世界で遺伝子組み換え作物を栽培する農業生産者は前年に比べ70万人増加して1,800万人に達し、このうちの90%以上、約1,650万人が開発途上国の資源に乏しい小規模生産者であること、
などが報告されています。

 ISAAA Brief 46-2013: Press Release 

なお、このISAAAの年次報告のに基づいて、日本モンサント株式会社ウェブサイト(国別栽培状況、世界の作付面積)を更新しましたので、下記URLをご参照下さい。

米国:ゼネラルミルズ社、「遺伝子組み換え不使用」に原料を切り替えても、商品の売上に変化はなし

【記事要約】
2014年1月に米国の食品メーカーであるGeneral Mills社は、朝食用シリアルの「Cheerios」の原料として、今後は遺伝子組換え由来の成分を利用しないことと発表しました。しかし同社の最高経営責任者の Ken Powell(ケン・パウエル氏)は3月19日のAP通信社との電話インタビューにおいて「予想していた通りではあるが(訳注:遺伝子組み換え原料の利用をやめた事により)売り上げが増加することはなかった。遺伝子組み換えはほとんどの顧客にとって本当は懸念事項ではない」と説明しています。

 2014年3月19日 / The buffalo news (AP)Cheerios Get No Lift from GMO Switch 

米国:ゴールデンライスに反対するなら、ビタミンA欠乏による健康問題に責任を持つべき

【記事要約】
世界では、ビタミンAの欠乏によって数百万人が命を失い、数千万人が失明などの疾病に苦しんでいます。これを解決するために(訳注:フィリピンの国際イネ研究所により)開発されたゴールデンライスは、規制認可プロセスの完了を除いて、直ぐにでも実用化できる段階にあります。しかし遺伝子組み換え技術への反対活動が影響しているため、いまだに実用化されていません。
ドイツミュンヘン工科大学、米国カリフォルニア大学の2人の農業経済学者が、ゴールデンライスへの反対活動によって失われた「価値(=健康な生活)」ついて試算したところ、2002年以降、インド一国だけで「障害調整生命年」が142万4,000、失われているとの結果になりました(訳注:障害調整生命年=障害、病気による早死によって失われた一人あたりの健康な生活年数×該当人数)。この数字にはビタミンA欠乏による死亡者だけでなく失明などの健康障害も含んでおり、この犠牲者の大多数は子供です。

 2014年3月15日 / Scientific American (英語)
Golden Rice Opponents Should Be Held Accountable for Health Problems Linked to Vitamin A Deficiency

アフリカ:16品種の乾燥耐性トウモロコシが利用可能に

【記事要約】
ケニヤなどのアフリカ諸国では、乾燥条件化でも収量を維持できるトウモロコシ 16 品種(訳注:遺伝子組み 換えではなく、DNA マーカー育種と従来品種で作られた品種)が、農業生産者が利用できるようになりました。 モンサント・カンパニーも技術協力している官民共同プロジェクト WEMA(アフリカ向け水有効利用トウモロコ シ)は、2013 年以降、DroughtTEGO というブランド名で乾燥耐性のトウモロコシハイブリッド品種を商品化して います。
DroughtTEGO ブランドのひとつであるWE1101 品種は、2013 年にケニヤで試験的に栽培され、通常品種で 1 ヘクタール当たり 1.8 トンの収量しかない雨不足の状況下で 4.5 トンの収量を記録しました。WE1101 の種子 72 トンが、既にケニヤの種子メーカーから農業生産者に販売されています(注)。

2014年3月19日 /Soyatech.com 
(注) WEMAでは、遺伝子組み換え技術を用いた乾燥耐性トウモロコシも開発中しており、現在はケニヤ、 ウガンダ、南アフリカなどで栽培試験が実施され、2017 年に商業利用される見通しです。
ISAAA Brief 46-2013: Press Release 

海外各国に見る、遺伝子組み換え作物の栽培の動向(第12回 スペイン)

スペインは、ヨーロッパにおいて先駆的な遺伝子組み換え作物栽培国です。1998 年に害虫抵抗性 Bt トウモ ロコシの栽培利用を開始して以降、16 年の間に次第に普及して、2013 年には、国内の全トウモロコシ栽培 面積の 44 万ヘクタールのうち、過去最高となる約 31%、13 万 7,000 ヘクタールで遺伝子組み換えトウモロコ シが栽培されました。害虫抵抗性トウモロコシの栽培がもたらした農業生産者のベネフィットは 2012 年一年 で 3,720 万ドル(1 ドル 100 円計算で約 37 億円)、利用が開始された 1998 年から 2012 年までの累計で 1 億 7,600 万ドル(176 億円)と推定されています。
現在では、害虫抵抗性の遺伝子組み換え種子について、10 の種子会社から 200 以上のハイブリッド品種 が商業栽培用に提供されています。今後については、害虫抵抗性トウモロコシのさらなる普及、除草剤耐性 など新形質の認可、そして、遺伝子組み換え作物の栽培農業生産者とその他の農業生産者の、「共存」な どに対する政府の積極的、かつ粘り強い取り組みにかかっていると報告されています。

出典:ISAAA Briefs, No.46 p.175-179 (2013)

2014年2月20日木曜日

モンサント・カンパニー、「2014 年世界で最も持続可能性の高い 100 社」に選出される

モンサント・カンパニーは、カナダ、トロントを拠点とする出版社 Corporate Knights(コーポレートナイツ)社が選定する「2014 年世界で最も持続可能性の高い 100 社 (Global 100 Most Sustainable Corporations in the World: Global 100)」に選出されました。モンサント・カンパニーはランキング全体では 37 位に選出され、米国企業としては 5 位、素材産業としては世界 5 位に選出されました。消費エネルギー量、温室効果ガス排出量、廃棄物量、リーダーシップの多様性(女性役員の割合)、イノベーション能力(研究開発投資)において高く評価されてのランクインとなりました。

モンサント・カンパニーからのプレスリリース全文は以下からご覧いただけます(英文)。 
http://news.monsanto.com/press-release/corporate/monsanto-company-recognized-2014-global-100-most- sustainable-corporations-wo

モンサント・カンパニー、アフリカ向け水有効利用トウモロコシ(WEMA)プロジェクトへの取り組みに 関して 2013 年 ND-GAIN(ノートルダム大学・グローバル適応指標)企業賞を受賞

気候変動に対する脆弱性や、その影響に対する回復力を備えることで、地球規模の課題を分析する指標であるND-GAIN(NotreDameGlobalAdaptation Index: ノートルダム大学のノートルダム・グローバル適応指標)において、モンサント・カンパニーはアフリカ向け水有効利用トウモロコシ(WEMA)プロジェクトの取り組みが評価され、この指標に基づき設置された同賞を受賞しました。毎年授与される同賞は、気候変動に対処する能力関する意識向上への貢献、科学技術開発、活動に対して授与されます。

モンサント・カンパニーからのプレスリリース全文は、以下からご覧いただけます(英文)。 
http://news.monsanto.com/recognition

モンサント・カンパニー、2014年度第1四半期の会計決算を発表

モンサント・カンパニー(ニューヨーク証券取引所:MON)は、2014 会計年度第 1 四半期の決算を発表しました。米国における好調な受注状況や、南米で商品化され 300 万エーカーで作付けされている Intacta RR2PROTM (害虫抵抗性+ラウンドアップ・レディー2 イールドダイズ)など大豆事業が過去最大規模となり順調なこと、また研究開発プラットフォームでは育種、バイオテクノロジー、生物農薬、統合農業生産システム(Integrated Farming Systems®)、など新分野を含めて過去最高の 29 件のプロジェクトで開発フェーズが進んだと発表しています。

モンサント・カンパニーからのプレスリリース全文は以下からご覧いただけます(英文)。 http://news.monsanto.com/press-release/financial/solid-first-quarter-results-monsanto-confirms-full-year- guidance-global-busi

バングラデシュ:Bt Brinjal(ナス)商業栽培が開始される

【記事要約】
バングラデシュでは、遺伝子組み換え(GM)のBt Brinjal(害虫抵抗性ナス)の商業栽培が公式に始まりました。従来品種のナスでは、最大で1栽培シーズンに80回の農薬散布が必要でしたが、Btナスは農薬散布の必要がありません。従来品種ではナスノメイガ(FSB: Fruit and shoot borer)により50%から70%の損失を被ることがありましたが、Bt遺伝子の導入により、Btナスはナスノメイガへの 耐性を持っています。Bt Brinjal(ナス)の栽培開始によって、バングラディシュはGM作物を商業栽培する29番目の国となりました。

 2014年1月22日 / The daily Star(英語)
Cultivation of Bt Brinjal begins

国際連合:21紀半ばまでに、世界の食糧生産を持続可能な形で70%増加させる必要性を報告

【記事要約】
国際連合と提携団体が発表した報告書によると、2050年に96億人まで増加する世界の人口を養うには、世界の食糧生産をカロリーベースで70%増加させる必要があります。この70%を補うには、農村地域での貧困、森林伐採の制限、農業由来の温室効果ガス削減に対処する機会を設けるべきだ、と世界資源研究所所長Andrew Steer氏が述べています。また、「世界資源報告書: 持続可能な食糧の未来を創造する」報告書では、既存の農業用地を活用して収量を増加させ、家畜生産性を向上させることが、森林保全や温室効果ガス放出削減において不可避であると述べられています。

2013年12月13日 / UN News Centre(英語)
World must sustainably produce 70 per cent more food by mid-century UN report

中国:2013年の大豆輸入量は史上最高を記録

【記事要約】
中国の大豆輸入量は、前年から10%以上増加して6,340万トンの最高記録に達しました。中国の国家穀物油糧情報センター(National Grain and Oils Information Center)によれば、旺盛な搾油需要から中国国内で20の搾油工場の建設が予定されています。中国において、輸入大豆は国内需要の80%以上を担い、中国国内の大豆生産はその地位を輸入大豆にとってかわられた状況となっています。

 2014年1月17日 / Soyatech (英語)
China 2013 Soybean Imports to Record High of 63.4 Million Tons

2013年12月25日水曜日

台風被害を受けたフィリピンへの支援について

モンサント・カンパニーは、台風被害を受けたフィリピンの被災者の方々の支援のため、フィリピン赤十字社に10万ドル(1,000万円)を寄付いたしました。被災された方々に支援が速やかに行き届き、一日も早く復旧、復興されますことを心よりお祈りいたします。

Monsanto Pledges Multi-Stage Support to Aid Philippines, Local Farmers Devastated by Typhoon
http://news.monsanto.com/press-release

モンサント・ビーチェル-ボーローグ国際奨学金プログラムの2013年度受賞式と2014年度の募集について


次世代の世界的なイネ、小麦の育種分野における研究者の育成を目指した、モンサント・ビーチェル-ボーローグ国際奨学金プログラム(MBBISP)の授賞式が、10月15日アイオワ州デモインにて行われました。5年目となる同プログラムでは、新たに10カ国から女性7名、男性5名、計12名の若手育種家が選出され、これでこれまでの受賞者は25 カ国、64 名に及んでいます。また、モンサント・カンパニーのMBBISP への拠出額は累積で1,300 万ドル(1ドル98円換算で、約12億7,400万円)となり、2016年まで継続する予定です。

モンサント・カンパニーからのプレスリリース全文は、以下からご覧いただけます(英文)。

http://news.monsanto.com/press-release/giving/monsantos-beachell-borlaug-international-scholars-program-awards-12-fellowships

なお、2014年度のMBBISP申込期間は、2013年11月1日から2014年2月1日までとなっております。

2014年度の申込みなど、MBBISPプログラムについて詳しくお知りになりたい方、あるいは応募されたい方は、以下をご参照下さい。応募をお待ちしております。

ビーチェル‐ボーローグ国際奨学金プログラム
2014年度 書類受付期間: 2013年11月1日~2014年2月1日迄
日本語: http://www.monsanto.co.jp/responsibility/sustainable-ag/mbbisp-program/
英語: http://www.monsanto.com/improvingagriculture/Pages/beachell-borlaug-international-scholars-program.aspx

モンサント・カンパニーのCCD(蜂群崩壊症候群)への取り組み

モンサント・カンパニーは、ミツバチの健康に関する新たな取り組みを、クリントン・グローバル・イニシアチブ会合の場で発表しました。この取り組みは、Key Stone Center、米国蜂蜜生産者協会( American Honey Producers Association )、米国養蜂協会(American Beekeeping Federation)、世界自然保護基金(WWF)など、関係者と協力して行っているものです。養蜂関係者によれば、CCD(蜂群崩壊症候群)の影響により、2006年から毎冬30パーセント以上のミツバチの群が消失しています。この取り組みでは、
  1. ミツバチの栄養状態の改善、
  2. ミツバチに影響するダニやウィルスを防除する新しい技術への研究投資、
  3. 農薬がミツバチに与える影響の科学的な解明と、農薬の適切な利用方法の農業生産者、養蜂業者への周知、
  4. 養蜂業者への経済的な支援、
を可能にすることが主な優先課題となります。

モンサント・カンパニーからのプレスリリース全文は以下からご覧いただけます(英文)。

http://news.monsanto.com/press-release/research-and-development/monsanto-announces-clinton-global-initiative-commitment-actio

世界食糧賞受賞のRobert Fraley博士、イリノイ大で植物科学分野の女子学生を支援するための奨学金制度に受賞賞金を提供

モンサント・カンパニーと上級副社長兼最高技術責任者であるRobert T. Fraley(ロブ・フレーリー)博士が共同して、イリノイ大学の植物科学分野の女子学生を対象としたFraley-Borlaug(フレーリー・ボーローグ)奨学金制度を設立しました。この奨学金制度は、植物育種とバイオテクノロジーを専攻するイリノイ大学の女子学生を支援するものです。初回寄付金として総額25万ドル(約2,450万円)が提供されます。Robert T. Fraley(ロブ・フレーリー)博士は世界食糧賞の賞金を提供しています。

モンサント・カンパニーからのプレスリリース全文は以下からご覧いただけます(英文)。

http://news.monsanto.com/press-release/giving/world-food-prize-laureate-dr-robert-fraley-donate-award-support-advancement-wom

英国:Food and Chemical Toxicology Journal誌がセラリーニ氏の論文の削除を発表

【記事要約】
出版社であるElsevier社は、科学誌Food and Chemical Toxicology Journal に2012年11月に掲載した、Gilles-Eric Séralini(セラリーニ)教授らの論文「Long term toxicity of a Roundup herbicide and a Roundup-tolerant genetically modified maize (ラウンドアップ除草剤およびラウンドアップ耐性遺伝子組み換えトウモロコシの長期毒性について)」を削除する発表しました。同誌は、この論文のピアレビュープロセス、実験データを再検討した結果、ラウンドアップおよび遺伝子組み換え作物と実験ラットの死亡率・腫瘍発生との関連性を結論付けるには動物数が少なく、ラットがもともと腫瘍を発生しやすい種類であったことなどから、同誌の掲載基準を満たしていない、と説明しています。

2013年11月28日 / Elsevier(英語)
http://www.elsevier.com/about/press-releases/

米国:遺伝子組み換え食品が安全で、持続可能な環境を作り出すことを示す2,000を越える理由

【記事要約】
イタリアにあるペルージャ大学の生物学者Alessandro Nicoliaが率いるイタリアの科学者グループがGM(遺伝子組み換え)食品の安全性と環境影響に関する1,783件の論文を要約し、「現在までのところGM作物が重大な危険をもたらさした例はない」と結論付けました。
これらの1,783件の論文は、独立した非営利団体BiofortifiedのデータベースGENERA ( Genetic Engineering Risk Atlas ) に統合される予定です。GENERAは2012年に公開され、GM作物に関する遺伝学、家畜飼料学、環境や栄養に対する影響などの分野の査読付き学術論文が登録されています。現在650件以上が登録されていますが、統合によって2,000件を超えるデータベースになります。またその大半の1,000件の論文が、独立した科学者による研究です。
発表したイタリアの科学者グループは「GMO(遺伝子組み換え生物)が特別な脅威という証拠は無く、GMOに対する不信感は心理的影響、政治的影響、間違った論争がもたらしている」と結論付けています。

2013年10月14日 / Forbes(英語)
http://www.forbes.com/sites/jonentine/2013/10/14/2000-reasons-why-gmos-are-safe-to-eat-and-environmentally-sustainable/

ガーナ:遺伝子組み換えササゲ豆の試験栽培が開始される

【記事要約】
ガーナ、トロン地区ニャプカラでは、小規模農業生産者の生計を向上させ、同国の食料確保に貢献すると期待される、害虫抵抗性の遺伝子組み換えササゲ豆の圃場試験が始まりました。
サバンナ農業研究所のIbrahim Dzido Atokple博士によると、「農薬では効果的に害虫を防除できないため、ササゲ豆の農業生産者は相当な収穫量を失っています。これはアフリカの抱える大きな問題です」と述べています。 また同博士によると、この研究はオーストラリアの研究機関とAATF(アフリカ農業技術基金) の官民共同プロジェクトによって実施され、ガーナのほか、ナイジェリア、ブルキナファソの複数の研究施設で試験が行われています。AATFのプロジェクトマネージャーであるAddae博士は、ササゲ豆をガーナの主要穀物と説明しています。

2013年9月19日 / Ghana Business News (英語)
http://www.ghanabusinessnews.com/2013/09/19/gmo-field-trials-for-cowpea-begin-in-northern-ghana/

米国:遺伝子組み換えスイートコーンは殺虫剤使用を削減

【記事要約】
1996年以降、Btトウモロコシ(デントコーン)は家畜の飼料、コーンミール、コーンスターチ、その他の製品の原料として広く使用されています。また、Btスイートコーンの品種は1990年代後半から市販されていますが、栽培面積は比較的少ない状況です。
The Journal of Economic Entomologyに掲載された新しい研究では、Btスイートコーンは、従来のトウモロコシよりも殺虫剤の使用量が少なく、環境により優しいことが示されています。
コーネル大学で昆虫学を専門とするAnthony Shelton教授によると、Btスイートコーンは収量性に優れ、農作物の市場出荷基準を満たすために必要な農薬散布回数が減少ています。2010年のニューヨーク州における実験では、Btスイートコーンでは、無農薬でも99から100パーセントの穂が市場に出荷できる状態であったのに対し、Non-Btスイートコーンの場合は、従来通り8回殺虫剤を散布しても市場に出荷できるのは18パーセントに過ぎず、全く散布しない畑では6パーセントにも及びませんでした。
Btタンパク質を持たせた野菜の利用は、殺虫剤使用量を大きく削減し、殺虫剤使用による農業生産者の農薬暴露リスクや、環境リスクを減らすことが可能です。

2013年10月7日 / Science Daily(英語)
http://www.sciencedaily.com/releases/2013/10/131007094508.htm

2013年10月10日木曜日

弊社ブログ更新のお知らせ(「遺伝子組み換え作物見学会」のブログ)

日本モンサント株式会社は、今夏も遺伝子組み換え作物の見学会を実施しました。その際の作物の生育状況、参加者の皆様から頂いた感想などを、写真と共に弊社のブログで紹介しております。是非一度、ご覧下さい。

日本モンサント株式会社「遺伝子組み換え作物見学会」のブログ

モンサント・カンパニー、Forbes誌の「革新的企業100社」の34位に選出

この度、モンサントカンパニーは米国のForbes誌において「革新的企業100社」の34位に選出されました。 この評価では、企業が現在携わっているビジネス(製品、サービス、市場)をもとに、投資家が株価の将来性を予測する「イノベーション・プレミアム」という独自の指標によってランキングが作成されています。また、株式時価総額 10億ドル(1ドル=99円として約990億円)以上、売上高の2.5%以上をR&Dに費やし、7年間の公開データがあることが評価対象企業としての条件となっています。

2013年8月21日 / Forbes (英語)
http://www.forbes.com/innovative-companies/

モンサント・カンパニー、モンサント・ビーチェル-ボーローグ国際奨学金プログラム(MBBISP)へ、新たに300万ドル(約3億円)の拠出を発表

モンサント・カンパニーは、次世代の世界的なイネ、小麦の育種分野における研究と研究者の育成を目指した、モンサント・ビーチェル-ボーローグ国際奨学金プログラム(MBBISP) に新たに300 万ドル(約2億9,700万円)を拠出すると表明しました。これまでにMBBISP プログラムは、21 カ国の52 名の学生を支援してきました。今回の追加拠出を合わせると、MBBISP へのモンサントの拠出額は合計1,300 万ドル(約12億8,700万円)となり、2016年まで継続する予定です。なお、2014年度の申込期間は、2013年11月1日から2014年2月1日までとなっております。

モンサント・カンパニーからのプレスリリース全文は以下からご覧いただけます(英文)。
http://news.monsanto.com/press-release/sustainability/monsanto-company-commits-additional-3-million-continue-international-sc

2014年度の申込み等、MBBISPプログラムについて詳しくお知りになりたい方は、以下を参照下さい。

ビーチェル‐ボーローグ国際奨学金プログラム(英語)

2014年度 書類受付期間: 2013年11月1日~2014年2月1日迄
http://www.monsanto.com/improvingagriculture/Pages/beachell-borlaug-international-scholars-program.aspx

スペイン 遺伝子組み換えトウモロコシ栽培面積が20%増加

【記事要約】
スペイン農業省の試算によれば、2013年の遺伝子組換えトウモロコシ(MON810)の栽培面積は、対2012年比で19%増の138,543ヘクタールとなりました。これはスペインのトウモロコシ栽培面積(424,491ヘクタール)の約3分の1に相当する面積です。

2013年8月16日 / Farmers Weekly (英語)
http://www.fwi.co.uk/articles/16/08/2013/140574/spanish-gm-maize-area-increases-by-20.htm

フィリピン「遺伝子組み換えイネ(ゴールデンライス)を破壊したのは誰か」をめぐる真実 (環境活動家マーク・ライナス氏寄稿文)

【寄稿文要約】
 2013年8月に、ニューヨークタイムズ、ニューサイエンティスト、BBCニュースなどのメデイアにおいて、「フィリピンで400人もの怒った農民が、遺伝子組み換えイネ(訳注:ビタミンA含有量を増加させた、ゴールデンライス)の試験圃場を破壊した」というニュースが報道されました。
しかし、その内容は事実とは異なるもので、実際には、「IRRI(International Rice Research Institute: 国際稲研究所)でのイベントに参加するためにバスでやってきた農民がうろたえる横で、遺伝子組み換えに反対する活動家達が穀物を破壊した」というものでした。
ゴールデンライスの試験は、フィリピンの国際稲研究所(IRRI)や公的機関により実施されるプロジェクトであり、将来的には農家へ種子が無償提供され、種子の増殖と栽培が奨励される予定でした。しかし「ゴールデンライスは多国籍企業がフィリピンのコメ市場を乗っ取るのを促すために生産されている」との陰謀説を主張する活動家組織もあり、グリーンピースも「ゴールデンライスは健康面で問題がある」と主張してこの破壊行為を支持しましたが、実際リスクがあるという証拠は何もありません。

このゴールデンライスの試験圃場の破壊は、意味もない多くの死者を生み出す事になるかもしれません。

ゴールデンライスは、遺伝子組み換え技術を使ってビタミンAの前駆体であるベーターカロチンを生産するよう改良されたもので、黄金色をしています。コメに頼って生活する何百万もの貧困諸国の人々は、食事からビタミンAを摂ることが出来ないため、ビタミンA欠乏症により、失明し、死に至っています。世界保健機構(WHO)によると、毎年25万人から50万人の子供が、食事から十分なビタミンAを摂ることができないために失明し、その半分が12か月以内に死に至っている推定しています。また、ビタミンA欠乏症は免疫機能を低下させるため、下痢や麻疹、肺炎のような他の要因からの総合的な死亡率をも引き上げています。これらのビタミンA不足による疾病の犠牲者は、年間で約100万人、一日当たりに換算して約2,700人、そのほとんどが5歳以下の子供であると、推測されています。
世界的なビタミンA欠乏症の解決には、食事の多様化、カプセル状のサプリメントの提供、そして食物の栄養価の強化も大切な戦略である事は、IRRIのホームページにも記載されています。しかし、カプセル状サプリメントの場合、三か月ごとに子供に与えなければならず、物流面で大きな課題となり単独では機能しません。アメリカ科学振興協会の前会長であるニーナ・フェドロフは「ゴールデンライスは、想像できるもっとも直接的な方法、すなわち主食を通して重要な栄養問題を解決しようとするものだ」と述べています。

今回の破壊活動により、圃場試験のやり直しが必要となれば、ゴールデンライスの上市は、何か月も遅れることになるでしょう。活動家たちがさらに妨害を行ったり、プロジェクトを邪魔する戦略をとってくると、それ以上に遅れる可能性もあります。これら活動家たちによって、ゴールデンライスの上市が遅れることになれば、どれくらいの数の子供たちが余計に死ぬことになるでしょうか?遺伝子組み換えに反対する活動家たちがプロジェクトの邪魔をせず、予定通りに計画が進めば、ゴールデンライスはフィリピンで早ければ二年で、その直後にバングラデシュ、インドネシアで入手できるようになります。

遺伝子組み換え作物に反対する活動家が将来的に成功を収めれば、その成功は、これら東南アジアの各地で人目につかず、人里離れた貧困地域で苦しみながら死んでいく子供たちの墓石に刻まれることとなるでしょう。

マーク・ライナス (環境活動家、元GM反対活動家)
2013年8月26日 / Slate (英語)
http://www.slate.com/blogs/future_tense/2013/08/26/golden_rice_attack_in_philippines_anti_gmo_activists_lie_about_protest_and.html

海外各国に見る、遺伝子組み換え作物の栽培の動向(第11回 ブルキナファソ)

アフリカ西部に位置するブルキナファソは、人口が158万人、その93%が農業従事者という農業国で、GDPにおける農業の割合が28%を占めています(訳注:日本は同1%(1))。
2012年は、ブルキナファソの農家にとって遺伝子組み換え(害虫抵抗性: Bt )ワタ利用の5年目となりました。同国のワタの栽培面積約615,800ヘクタールですが、そのうち51%にあたる約313,800ヘクタールで遺伝子組み換えワタが利用されており、2011年の247,000ヘクタールから27%増加しています。

【従来品種のワタと比較した、遺伝子組み換えワタのベネフィット比較(2)

  • 単位面積あたりの収量が約20%増加
  • 殺虫剤使用回数の減少(6回の散布から2回の散布)、及び労働力の削減
  • ヘクタール当たり収益が50%、金額にして95.35ドル(約9,500円)増加
  • ブルキナファソ全体で推定3,000万ドル(約29.7億円)の農業利益の向上はGDPを上昇させ、利益のうち53 - 67%が農業生産者へ還元(2009-2011年の実績からの試算)



(1)農林水産省 GDP(国内総生産)に関する統計  
(2)ISAAA Briefs, No.44 p.140-144 (2012)

2013年8月19日月曜日

弊社ウェブサイト「遺伝子組み換え小麦に関する情報」開設のお知らせ

オレゴン州の小麦生産者の一圃場で遺伝子組み換え小麦が発見された件については、現在、米国農務省(USDA)による調査が進行中ですが、 モンサント・カンパニーはこの調査に全面的に協力すると同時に日本政府の調査等にも全面的に協力しております。
また、モンサント・カンパニーおよび日本モンサント株式会社では、この件に関し、以下のウェブサイトを設けて情報提供をしておりますので、ご案内いたします。

モンサント・カンパニーウェブサイト:Monsanto and GM Wheat(英語)
日本モンサント株式会社ウェブサイト:遺伝子組み換え小麦に関する情報(日本語)

モンサント・カンパニーRobert・T・Fraley(フレーリー)博士が、2013 年世界食糧 賞を受賞(2013年6月19日付けプレスリリース抜粋)

米国国務省で開催された2013年世界食糧賞の発表記念式典において、モンサント・カンパニーの最高技術責任者(CTO)であるRobert T.Fraley(ロブ・フレーリー)博士が、同賞に選出されました。Fraley 博士の受賞は、植物バイオテクノロジー分野で彼と彼のチームが先駆的に成し遂げた研究と、その成果を農業分野における先進的な育種と作物の改良に適用した事に対してのものです。
世界食糧賞は、ノーベル平和賞を受賞した故Norman Borlaug(ノーマン・ボーローグ)博士によって1987 年に設立され、世界の食糧の質、量あるいは供給を改善することによって、人類の発展に貢献した個人を表彰するための世界でも最高位にある国際的な賞です。Fraley博士は今秋行われる世界食糧賞の授賞式で賞を受賞します。この授賞式はアイオワ州のデモインで10月16日から18日まで開催される、ノーマン・E・ボーローグ国際シンポジウムと同時に行われます。詳しくは以下をご覧下さい。

モンサント・カンパニーのRobert・T・Fraley(フレーリー)博士が2013 年世界食糧賞を受賞

「遺伝子組み換え作物見学会」のブログ 開設のお知らせ

このたび日本モンサント株式会社では、毎夏に行っている遺伝子組み換え作物の展示試験栽培、及び見学会を紹介するブログを開設しました。

日本モンサント株式会社「遺伝子組み換え作物見学会」のブログ
http://monsanto-hojo.blogspot.com/

このブログでは、遺伝子組み換え作物(及び比較のための非遺伝子組み換え作物)の生育や、見学会の様子、参加者の皆様から頂いた感想などを、写真と共に順次ご紹介して行きます。 
今後、コンテンツを充実させて参りますので、是非知り合いの方や遺伝子組み換え作物にご興味をお持ちの方へご紹介下さい。

英国:スーパーマーケット大手4社が、家禽への遺伝子組み換え飼料の利用を許可

【記事要約】
英国の大手スーパーマーケット4社であるTesco (テスコ)、Sainsbury's(セインズベ リー)、Marks and Spencer(マーク&スペンサー)、CO-OP(コープ)は、非遺伝子組み 換え飼料利用の保証が困難になったため、販売する鶏肉や卵を産する鶏に非遺伝子組み換 え飼料だけを使用するという保証を撤回しました。同国の大手スーパーのうち、Asda(ア スダ)と Morrisons(モリソン)はすでに家禽製品へのGM飼料の利用を認めており、Wait rose(ウェイトローズ)だけが遺伝子組み換え飼料の使用禁止を継続しています。

2013年4月12日 / Farmers Guardian Tesco to permit GM feed in poultry rations(英語)

米国:アイダホ州のフライドポテト大手企業が、遺伝子組み換えジャガイモの認可を申請

【記事要約】
フライドポテトの最大手のひとつである、アイダホ州のJ.R. Simplot company (J.R. シ ンプロット・カンパニー) は、遺伝子組み換えジャガイモの承認を申請しました。この遺伝子組み換えジャガイモでは、黒い斑点の発生が減り、調理時のアクリルアミドの生成が減少します。アクリルアミドはジャガイモなどでんぷんを含み高温で調理される多くの食品中に生成され、ヒトには神経毒であり、動物実験では発がん性が疑われています。
なお、J.R. Simplot companyは長年に渡りMcDonalds(マクドナルド)チェーンにフライドポテトを供給しています。

 2012年5月6日  Boise State Public RadioSimplot says it has made a better potato (英語)

インドネシア:遺伝子組み換えサトウキビの大規模栽培に向けた進展

【記事要約】
インドネシア遺伝子組み換え製品バイオセーフティー委員会(KKHPRG)は、インドネシア 国営プランテーション農場、サトウキビプランテーション研究センター(P3GI)、Jember 大学の専門家らが開発した遺伝子組み換え乾燥耐性サトウキビの商業栽培を承認しまし た。この遺伝子組み換え乾燥耐性サトウキビは、現在、野外試験が行われています。
 委員会のメンバーの一人であるBambang Purwantara博士は、「遺伝子組み換えを用いた初 めての主要作物が、乾燥耐性サトウキビである事を誇りに思います」と述べた上で、遅く とも来年中には作付けされる見通しと説明しています。
 KKHPRGは他にも、同じくインドネシア国内で開発された除草剤耐性の遺伝子組み換えサト ウキビの品種についても審査を行っています。

 2013年5月20日 / The Jakarta PostDevelopment underway for first transgenic sugarcane plantation (英語)

海外各国に見る、遺伝子組み換え作物の栽培の動向(第10回 フィリピン)

フィリピンでは2003年からGMトウモロコシの栽培が始まり、2012年には75万ヘクタールと、 世界12番目の規模で栽培されています。GMトウモロコシの比率は毎年増加傾向にあり、ト ウモロコシ全体の栽培面積が毎年約5パーセントずつ増加するなか、GMトウモロコシは201 1年と比較して2012年では16パーセント増加し、トウモロコシ全体の栽培面積に対して201 2年で59パーセント(2011年:51%)を占めています。 

◇2012年にフィリピンで栽培されているGM作物


  • 害虫抵抗性トウモロコシ
  • 除草剤耐性トウモロコシ
  • 害虫抵抗性/除草剤耐性トウモロコシのスタック品種


 1) 遺伝子組み換えトウモロコシの利用に伴う農業生産者のベネフィットは、2003年から2 011年までの累計で2億6450万ドル(約264億円)、2011年単年を見ても9,360万ドル(約93 億6,000万円)と推定されています。2007年から2008年にかけ9つの地域で実施された調査 では、遺伝子組み換えトウモロコシの収量は、雨季で4-7パーセント、乾季で3-9パーセン ト増加したと報告されています。ISAAA Briefs, No.44 p.125-130 (2013)

2013年4月23日火曜日

英国:GM作物、1996から2011年における世界の社会経済および環境に対する影響

【記事要約】
英国PGエコノミクス社(PG Economics)の経済学者Graham Brookes氏とPeter Barfoot氏は、GM作物が過去16年間(1996~2011年)に経済・環境に及ぼした影響を累積的に定量化した最新の研究を発表しました。研究によると、世界のGM作物の導入により1996年から2011年の間に農薬の使用量が47万3,000トン、CO2排出量は188万6,000トン削減されました。188万6,000トンのCO2とは、83万8,000台の自動車が1年間に排出するCO2の量に相当します。またGM作物の利用により収量が増加し生産コストが低下する事で、16年の間で982億ドル(約9兆5,200億円 1ドル98円換算)のベネフィットが農業生産者へもたらされました。

<この研究結果のサマリーについては、後日、弊社のホームページに日本語訳を掲載予定ですので、掲載後に再度ご案内します>
2013年4月22日 PG Economics Limited
http://www.pgeconomics.co.uk/page/35/

乾燥耐性をもつGenuity ®Drought Guard™ハイブリッド、2013年に米国市場へ展開

モンサントは、3月22日の「世界水の日」にちなんで、2013年に乾燥耐性を持つGenuity DroughtGuard ハイブリッド トウモロコシを米国市場に展開すると発表しました。DEKALB®の乾燥耐性トウモロコシは1970年から販売されていますが、Genuity Drought Guard ハイブリッドは交配育種と農業技術、遺伝子組み換え技術の組み合わせにより、乾燥状況下でも安定収量を期待できます。この商品は、平均1エーカーあたり70~130ブッシェル(約1.8~約3.3トン)の収量しか見込めない西部グレートプレーンズの生産者にメリットを提供することを目標にしています。なお、ここ数年の米国におけるトウモロコシの平均収量は、1エーカーあたり約150ブッシェル(約3.8トン)です。今シーズンは、西グレートプレーンズを対象に初の展開を行う予定です。
2013年3月20日 Genuity Drought Gard Hybrids Launching in the U.S. in 2013
http://www.monsanto.com/products/Pages/droughtgard-hybrids.aspx?WT.mc_id=1_droughtgard(英語)

モンサント・カンパニーがCorporate Citizens Best100に選ばれました

今年で13年目となるCorporate Responsibility (CR) MagazineのCorporate Citizensのベスト100にモンサント・カンパニーが選ばれました。この評価はコンサルティング会社であるIW Financial groupが7つの要素、環境、気候変化、人権、慈善活動、雇用関係、財務、統制において透明性と業績をもとに、ラッセル1000指数(米国における株式時価総額の約92%に相当する)に含まれる企業を対象として査定をおこないました。評価にあたったIW Financial groupは、この調査により企業活動の開示と透明性の向上が促進され、企業と投資家が各指標の重要性を認識しつつあると述べています。
2013年3月9日CR Magazine
http://www.thecro.com/(英語)

米国:全米大豆基金財団、高オレイン酸大豆の開発に資金を投入

【記事要約】
2006年米国トランス脂肪酸の表示義務化に伴い、大豆油産業は他の食用油にシェアを奪われ始めました。そこで全米大豆基金財団は、2020年を目処に高オレイン酸大豆の種子を大豆栽培面積の80%の地域で利用できるようにすることで、シェアを奪回する目標を掲げました。2013年には、高オレイン酸大豆を開発しているデュポン社とモンサント社に対し開発費および市場開拓費用として、合計800万ドル(約7億8400万円)を投入するとしています。高オレイン酸大豆の油は高温状態での安定性が高く、自動車産業や潤滑油産業にも適しているとされています。また、モンサント社の高オレイン酸大豆Vistive ®Gold(ビスティブ ゴールド)は、トランス脂肪酸ゼロ、従来の大豆油と比べて60%以下の飽和脂肪酸を含むといった特性があり、2014年に米国からの輸出が可能になる世界各地の認可を目指しています。
2013年3月12日 Farm Industry News
http://farmindustrynews.com/business/united-soybean-board-infuses-millions-development-high-oleic-soybeans

イタリア:イタリア人の55%がGMの研究を支持し、52%がGM食品を喜んで買う

【記事要約】
ミラノを拠点とする研究所 Institute for Studies on Public Opinion(ISPO)の調査によると、回答者の55%が、自国でGM(遺伝子組み換え)の研究を継続することは有用であるとし、回答者の52%が、将来GM食品を喜んで買うとの結果が得られました。また、好意的な回答の理由として、GM食品のもつ健康上の利点(48%)、続いて、良好な環境が持続できること(37%)、低価格(27%)が続き、その一方で回答者の4分の1が、いかなる条件の下でもGM食品を購入しないとしています。また、回答者の多く(52%)は、GM製品の販売が合法であれば、GM作物の栽培も合法であるとしています。さらに、回答者の56%は、イタリアの農業者がGM作物の栽培を禁止されているのに、他国の農業者がGM作物を栽培し、イタリアで販売することを許可されている状況に不公平感を抱いているとしています。
2012年11月28日 Futuragra
http://www.futuragra.it/index.php?option=com_content&task=view&id=247&Itemid=115 (英語)

米国:ヨーロッパのために育種され、アメリカで育つGMテンサイ

【記事要約】
 欧州委員会共同研究センター( JRC; Joint Research Center )のKoen Dillen氏らは、除草剤耐性テンサイが経済や環境に与える影響の調査を米国にて行いました。調査の結果、ここ2年間で米国における除草剤耐性テンサイが占める栽培面積の割合は、テンサイ栽培面積全体 ( 約49万ヘクタール ) の95%まで到達し、除草剤の使用が40%減少、1ヘクタールで257ドル ( 約25,000円 ) 収益が増加していたことが分かりました。また、著者らはこれらの利点を勘案し、もともと欧州生まれのテンサイが欧州に逆輸入されると予測しています。

2012月12月1日 New Biotechnology vol.30 Issue 2 P131-135 http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1871678412008618 (英語)

海外各国に見る、遺伝子組み換え作物の栽培の動向(第9回 ボリビア)

南アメリカ大陸に位置するボリビアは小さな国ですが、大豆生産においては世界8位の国です。遺伝子組み換え大豆においては、RR®(ラウンドアップ・レディ)大豆が、2011年に910,000ヘクタール栽培されており、これは大豆の栽培総面積に対して92%に相当します。また、2008~2011年でRR大豆の栽培面積の成長率は約50%と、急速な拡大を示しています。政府からの奨励もない中、この様な拡大が見られたのは、RR大豆が従来の大豆よりも高収益が得られるからと考えられています。以下に費用と収益の比較表を示します。
また、あまり知られていませんが、ボリビアでの種子産業は組織化が進んでいるため、認証済みの種の使用が多く、2008年には認証済みの種が75%まで流通しています。従来どおり小規模農業者は大豆の種を自家採種していますが、近年GM種の利点から小規模農業者の間でも、認証済みの種が受け入れられる傾向にあります。
【RR大豆と従来大豆の費用と収益の比較(ヘクタール当り)】
項目 その他の大豆 RR大豆
収量(t/ha)
1.47 1.91
価格($/t)
409.32 398.59
収入($/ha)
600.26 780.83
経費($/ha)
 種
23.46 26.78
 農薬
41.53 32.25
 散布作業人件費
4.98 5.03
 その他の人件費
3.5 2.25
 その他の変動費
114.29 114.11
純利益
412.5 600.41
純利益差額
187.91(約18,415円)

 参考文献:
  1. ISAAA Briefs, No.44 p.138-140 (2012)
  2. AgBioForumI, A Case of Resistance: Herbicide-tolerant Soybeans in Bolivia, Paz et al

2013年3月7日木曜日

モンサント・カンパニー、A Thomson Reuters 2012 Top 100 Global Innovator(トム ソン・ロイター・2012年グローバル・イノベーター・トップ100)を受賞しました (2012年12月4日発表)

モンサント・カンパニーは、Thomson Reuters(トムソン・ロイター)が選ぶ「Top 100 グローバル・イノベーター 2012」を農業・林業部門において受賞しました。この賞は、世界で最も革新的な企業/研究機関を選出するもので、4つの評価軸、「特許数」、「成功率」、「特許ポートフォリオの世界的な広がり」、「引用における特許の影響力」を審査基準とし、世界で最も革新的な企業/研究機関を選出しています。モンサント・カンパニーの受賞にあたっては、遺伝子組み換え作物において、バイオテクノロジーとゲノム技術を種子と除草剤に応用して、農業生産者を支援したとして高く評価されました。

2012年12月4日 THE WORLD’S TOP 100 MOST INNOVATIVE ORGANIZATIONS (Thomson Reuters) http://nxw01.jp/g.php/5Zo315YZcf1R1XwXeY(日本語) http://nxw01.jp/g.php/5Zo315YZcf1R2AwXe8(英語)

バイテク情報普及会がマーク・ライナス氏(Mark Lynas)スピーチ全訳を掲載しまし た

英国の作家で環境保護運動家のマーク・ライナス氏(Mark Lynas)が、オックスフォード農業会議でスピーチで、長年にわたり、遺伝子組み換えに対する反対運動に係ってきたことを謝罪し、世界中で注目を集めたことは前回、海外トピックとしてお知らせしましたが、このほど、バイテク情報普及会が以下のサイトで、スピーチの全訳を掲載しましたので、お知らせします。

2012年1月31日
バイテク情報普及会英国の環境保護運動家マーク・ライナス氏のスピーチ全訳

モンサント・カンパニーが2013 NAFE Top 50 Companies for Executive Women 2013に選ばれました

全米女性企業役員協会(NAFE; The National Association for Female Executives)は選定にあたり、従業員、幹部、重役、高額所得者、主要部部長、CEOへの提案権限、取締役といった指標において、女性従業員が占める割合を基準としています。

モンサントでは、経営幹部の30%を女性が占め、女性従業員に対してもリーダーシップ訓練プログラムや、メンタープログラム、女性独自の情報提供グループや教育支援といった、自己啓発プログラムを提供しています。

2013年2月5日
Working Mother Media (NAFE) 

モンサント・カンパニー、米国公衆衛生キャンペーンの模範企業34社に選ばれました

米国では野菜消費拡大に向け、「Fruits & Veggies More Matters ―果実と野菜をもっと多く摂取することが重要―」と呼びかける食育事業が展開されており、民間連携部門において1991年に非営利団体である健康増進青果財団(PBH; Produce for Better Health Foundation)が設立されました。モンサントはPBHから野菜育種事業での支援を高く評価され、模範企業に選出されるのは今回で2度目となります。

2012年度 模範企業リスト(PBH) 

ISAAA(国際アグリバイオ事業団) 遺伝子組換え作物の商業栽培に関する年次報告(2012年)についてプレスリリース

ISAAA(国際アグリバイオ事業団)は、2月20日、2012年の世界の遺伝子組換え作物の商業栽培状況についてプレスリリースを行いました。

1996年に遺伝子組換え作物の商業栽培が始まって以来、全世界で遺伝子組換え作物の栽培面積は拡大し、2012年には、1996年当時の170万ヘクタールから、100倍もの1億7000万ヘクタールに増加しています。

プレスリリースの内容(英語・日本語)につきましては、こちらをご覧下さい。

2013年2月21日 バイテク情報普及会
ISAAA(国際アグリバイオ事業団)2月20日 プレスリリース 

インド:首相が感情論を廃し科学的議論を求める

【記事要約】
Btナスの商業栽培について国民的議論により決定されたモラトリアム(一時停止)以来、混乱の続くインドですが、沈黙を守ってきたManmohan Singh(マンモハン・シン)首相が、第100回インド科学会議で、「遺伝子組み換えや原発など複雑な問題は感情的要素を廃し、科学的に議論すべきである。インドでは国民所得の持続的な増加を目指しており、科学技術を利用して貧困層との格差を是正することに焦点を当てなければならない」と述べています。

2013年1月3日 THE HinduAgriculture needs scientific debate, not emotion 

ブラジル:遺伝子組み換え作物導入による増収、今後10年も持続が見込まれる

【記事要約】
ブラジル農業コンサルタントCeleres社による「第6回 ブラジルにおけるバイオテクノロ ジー導入が与える経済・社会環境への影響に関する報告書」によると、50ヘクタールの害 虫抵抗性トウモロコシ栽培農家では、1996年に遺伝子組み換え作物を導入して依頼、収量 増加により合計100,400ドル(1ドル90円として約900万円)の増益となっています。国内 で試算される今後10年間の見込み収益は、遺伝子組み換え作物を導入することで1,182億 ドル(約10兆円)、またその82%が農業生産者に還元されると予測しています。この好調 な伸びは、遺伝子組み換えトウモロコシ導入の成功が1つの理由として挙げられています。
ブラジル種子生産者協会(ABRASEM: The Associacao Brasileira de Sementes e Mudas) の会長は、世界的な需要増加を見込んで、競争力のある農業生産を持続することがより重 要になってくると語っています。

2013年1月23日 PR NEWS Wire
Biotechnology guaranteed US$ 100 K to average Brazilian corn growers in four years, according to ABRASEM 

海外各国に見る、遺伝子組み換え作物の栽培の動向(第8回 中国)

中国では1986年から遺伝子組み換え作物の研究が始まり、遺伝子組換え作物の研究開発を 積極的に推進してきました。現在商業栽培が許可されている遺伝子組み換え作物は、綿花、 パパイヤ、トマト、ポプラ、ピーマン、ペチュニアなどです。(3) 

◇ 2012年 中国国内の遺伝子組み換え作物状況(1) 


・パパイヤ(ウィルス抵抗性): 

2007年から商業栽培されており、現在99%が遺伝子組み 換えパパイヤとなっています。栽培面積は、2010年から15%増加して現在5,300ヘクタール です。

 ・Btワタ(害虫抵抗性): 

1997年から最も栽培されている遺伝子組み換え作物です。その 面積はインド、アメリカに次いで世界第3位、また2011年にはBtワタの導入率は71.5%と、 過去最高を記録しました。増加傾向の背景には、導入後殺虫剤の約 80%、金額にして 1 ヘクタール当たり年間 1,200~1,500 元(1元15円として約18,000円~22,500円)が節約で きるようになった、という収益増加があります。その結果農家の間での需要が高まり、19 99 年頃から大規模に栽培され始めました。 

・Btイネ(害虫抵抗性): 

現在、開発中です。世界一の米生産国で1億7,800万トンを生産、 今後の人口増加ににともない2030年までに2億3,500万トンの需要が見込まれているため、 商品化が急務とされています。

 <補足>

 中国における農業の特徴は、700 万人の小規模農業生産者(農地面積平均 0.5ヘクター ル)を中心とする成長率の大きさで、2000年50万ヘクタールだった遺伝子組み換え作物栽 培面積は、現在約8倍の390万ヘクタールに至っています。また、アメリカ、アルゼンチン、 カナダ、オーストラリア、メキシコと並んで、遺伝子組み換え技術の「創始国」と呼ばれ ており、遺伝子組み換え作物の技術力は、研究開発や圃場試験の段階において世界をリー ドする水準にあります。

 参考文献:
(1)ISAAA Briefs, No.43 p.95-96 (2012)
(2)農林水産省「中国における遺伝子組換え作物の導入と今後の見通し」(PDF)
(3)中国農業科学院植物保護研究所「中国農業遊学情報システム」(2010/09)

2013年1月17日木曜日

モンサント・カンパニー、遺伝子組み換え乾燥耐性トウモロコシ、DroughtGard TM (ドラウトガード)の圃場試験結果を含む、2012年の製品実績データを発表

モンサント・カンパニーの最高技術責任者(CTO)のRobb Fraley (ロブ・フレーリー)博士が、世界で始めての遺伝子組み換え乾燥耐性トウモロコシ、DroughtGard TMの圃場試験結果を含む、モンサント・カンパニーの製品、研究開発パイプラインの2012年実績データを発表しました。
DroughtGard™は、厳しい乾燥に見舞われた2012年栽培シーズンの試験でも高成績を上げ、販売予定の米国西部グレートプレーンズにおいて、競合する他社製品と比較してエーカー(約4,046.9㎡)当たり5ブッシェル(約136kg)以上高い収量を上げました。 また、2009年から一般商業栽培が始まった Genuity(R) Roundup Ready 2 Yield(R)(ジェニュイティ・ラウンドアップ・レディー2 イールド)大豆は、 第一世代のRoundup Ready(R)大豆に比べて収量面での優位性が拡大しており、全米でエーカー(約4,046.9 ㎡)当たり4.5 ブッシェル(約122.5kg)以上も高い収量を達成しました。
また、グリホサートに加えジカンバに対する耐性も付与して、防除が難しい雑草やグリホサートに抵抗性を持つ雑草の防除も可能にしたRoundup Ready(R) Xtend Crop System(ラウンドアップ・レディー・エクステンドクロップシステム)や、種子の収量潜在能力を最大限に発揮させる精密な播種栽培管理法であるIntegrated Farming SystemsTM (インテグレーティド・ファーミングシステム:統合農業システム)など、弊社の研究開発パイプラインの進捗状況や試験データ実績を公表しました。

詳しくは以下をご覧下さい。
日本モンサント株式会社プレスリリース: 「好調な収穫結果が、作物の収量増を牽引する業界リーダーとしてのモンサント・カンパニーを実証」
また、乾燥耐性トウモロコシの栽培試験データに関しては、以下、米国モンサント・カンパニーのホームページ(英文)から詳細をご確認いただけます。
ROOT DIG DEMONSTRATES DEEPER ROOTS, STRONG YIELD ADVANTAGE WITH DEKALB® DROUGHT-TOLERANT CORN 

モンサント・カンパニーが「世界で最も働きがいのあるグローバル企業」世界ランキングにランキングベスト25

モンサント・カンパニーは、Great Place to Work(R) Institute が選ぶ「働きがいのあるグローバル企業世界ランキングベスト25 社」に、14 位で選ばれました。これはモンサント・カンパニーの卓越した企業風土と、「グローバルな就職先」としての評価に対して与えられたものです。
Great Place to Work (R) Instituteは、世界45カ国以上で「働きがいのある会社(Great Place to Work(R) 」を世界共通の基準で調査分析し、一定の基準に達した会社を各国ごとにベストカンパニーとして発表しています。今回発表された「働きがいのあるグローバル企業」世界ランキングベスト25社は、以下の日本語のウェブサイトでもご確認いただけます。
2012年11月15日 「働きがいのあるグローバル企業」世界ランキング発表 (GPTWジャパンHP )  
詳しくは以下をご覧下さい。
モンサント・カンパニーが「世界で最も働きがいのあるグローバル企業」世界ランキングベスト25にランクイン

イギリス:環境活動家Mark Lynas(マーク・ライナス)氏がOxford Farming Conferenceでこれまでの反遺伝子組み換え(GM)活動について謝罪

【記事要約】
1月3日、オックスフォード大学で行われたThe Oxford Farming Conferenceにて、The God Speciesの著者で、反遺伝子組み換え(GM)活動で知られる環境活動家のMark Lynas氏は、これまで反GM活動に関わってきたが、GMテクノロジーは飢餓や環境対策の上で不可欠な技術であると謝罪しました。
同氏は陳謝の理由について、「真実の『科学』を発見したという単純な理由によるものであり、こうした経験を経て、より優れた環境保護運動家になれた、と思っています」と述べています。
Lynas氏はスピーチの中で、同氏がGM技術について誤解したまま科学的なレビューを経た論文等を確認することなく、反GM活動を行ってきたこと、実際に資料を確認したところGMに関する逸話は環境家の間の都市伝説(※訳者註)のようなものであると気づいたこと、実際にはGM作物は農薬を減らすこと、GM技術は大企業だけに利益があると考えていたが実際には農業に必要なコストや労力の削減等につながっており、商品価値があるため利用が広がっていること、試行錯誤の繰り返しでゲノム全体を動かす従来の品種改良に比べて、数個の遺伝子だけを動かすGM技術はより正確で安全であること、などを指摘しました。
また、2050年までに、耕地面積はほとんど変わらない中で、限られた水や肥料等で、約95億人もの人々の食料を生産しなければならない現実を考えたとき、環境保全型の持続可能な農業にGM技術は有用であり、むしろ活動の目的に照らして環境保護家がこの農業技術に反対する理由が分からないと述べています。

※広く口承される噂話のうち、現代発祥で根拠が曖昧・不明であるもの(広辞苑より) 

2013年01月04日各掲載記事
New York Times: http://tinyurl.com/revkin-lynas
Los Angeles Times: http://tinyurl.com/LATimes-Lynas
Nature Conservancy: http://bit.ly/TXXgzL
Discover Magazine: http://tinyurl.com/Discover-Lynas
Fox News: http://tinyurl.com/FoxNews-Lynas
Keith Kloor/Bloomberg:  http://bloom.bg/V4AYOS
Michael Specter/The New Yorker: http://nyr.kr/11azLJc 
【参考】
オックスフォード大学でのMark Lynas氏発言要旨(英語)と動画

スペイン:遺伝子組み換えトウモロコシを利用する農家の経済ベネフィットは、国内全体で1,100万ユーロ(約11億5,000万円)、1ヘクタール当たり95ユーロ(9,975円)と報告

【記事要約】
スペイン国内で害虫抵抗性の遺伝子組み換えトウモロコシを栽培する農業生産者において、この利用により得られた経済的ベネフィット(売上高の増加)は、2012年の一年間で1,100万ユーロ(1ユーロ=105円換算として約11億5,000万円)以上になる事が、Spanish Journal of Agriculture 誌(SJAR)の報告によって明らかとなりました。同報告書は、遺伝子組み換えトウモロコシ利用による売上高増加は、平均で1ヘクタール当たり95ユーロ(同9,975円)と報告しています。
スペインの農業生産者は過去15年間、遺伝子組み換えトウモロコシを活用しており、2012年には過去最高となる113,006ヘクタールで遺伝子組み換えトウモロコシが栽培されました。これはスペイン国内のトウモロコシ栽培面積の30%に相当します。

2012年11月8日 / EurActic.com
The additional gross margin of Spanish farmers that cultivated GM maize during 2012 was over 11 million Euros

イスラエル:世界のエネルギー需要を満たすための、遺伝子組み換え技術を用いた樹木育種と大規模栽培

【記事要約】
 イスラエルの Future Gene社は、通常よりも太く、早く成長する遺伝子組み換えユーカリ の利用により、化石燃料の代替となるユーカリ油によるエネルギー生産が可能と考えてい ます。同社はこれまでの11年間、多くの遺伝子組み換えユーカリやポプラをイスラエル、 中国、ブラジルで、1区画100ヘクタールの規模で野外試験栽培を実施しています。同社の 遺伝子組み換えユーカリは従来の品種に比べて20-30%成長が早く、1年間に5メートルの 速度で成長するため、5年半の間に約27メートルの高さに成長します。
 現在ブラジルでは、同社の遺伝子組み換えユーカリが、商業栽培に向けた規制認可プロセ スの最終段階にあります。生物多様性影響評価書の最終版がブラジル政府に提出され、問 題なく認可された場合、2015年までにこの遺伝子組み換えユーカリの商業栽培が認められ る予定です。 

2012年11月15日 / guardian
The GM tree plantations bred to satisfy the world's energy needs

海外各国に見る、遺伝子組み換え作物栽培の動向  第7回:カナダ

カナダでは1996年から遺伝子組み換え作物の商業栽培が始まり、現在は1,040万ヘクタール(2011年)と、世界で5番目の規模で栽培されています。今回はカナダにおける遺伝子組み換え作物の利用状況をご紹介します。

◇ 2011年にカナダ国内で栽培された遺伝子組み換え作物

  •  ナタネ(除草剤耐性):カナダのナタネの栽培面積の約96%が遺伝子組み換え品種(1)
  • 大豆(除草剤耐性):カナダの大豆の栽培面積(主産地のオンタリオ、ケベック州の合計)の約81%が遺伝子組み換え品種(1) 
  • トウモロコシ(害虫抵抗性、除草剤耐性、スタック品種):カナダのトウモロコシの栽培面積(主のオンタリオ、ケベック州の合計)の約93%が遺伝子組み換え品種(1)
  • テンサイ(除草剤耐性):カナダのテンサイの栽培面積の96%が遺伝子組み換え品種(1) 


<日本の食生活とカナダの農業との繫がり>

食用カノーラ油の原料となるナタネの国内生産量は、わずか年間1,950トンです(2)。一方で海外からは年間232万トンのナタネを輸入していますので、日本のナタネ自給率は推定で0.08%と、需要のほぼ全量(99.9%以上)を海外に依存している状況です(2)。輸入ナタネの中でもカナダ産が226万トンと輸入97%を占めていますので(2)、日本で流通、利用されるカノーラ油の約97%が、カナダ産のナタネ由来であると推定され、その96%(ナタネ需要量の93%)が遺伝子組み換えナタネと推定されます。
揚げ物、焼き物など、私たちは日々の食事にカノーラ油をよく使いますので、ナタネの供給が滞れば、私たちの食事に支障が出ることが予想され、遺伝子組み換えナタネが日本の豊かな食卓に欠かせない存在となっていると言えます。

(1)ISAAA Briefs, No.43 p.87-92 (2012)
(2)農林水産省「平成23年産なたねの作付面積及び収穫量(子実用)」
(3)財務省貿易統計(2011全期)

2012年11月7日水曜日

モンサント・ビーチェル‐ボーローグ国際奨学金プログラム、2013年度募集開始のお知らせ

モンサント・カンパニーでは、「持続可能な農業(Sustainable Agriculture)」の取り組みの一環として、イネやコムギ育種を志す学生を対象にした奨学金制度を創設しています。この奨学金はイネ育種、小麦育種分野において博士号取得を目指す学生が対象で、1940~60年代に世界の穀物生産を倍増させた「緑の革命」の生みの親として著名な、イネ、小麦育種家のヘンリー・ビーチェル博士、ノーマン・ボーローグ博士に敬意を表して創設されました。

モンサント・ビーチェル‐ボーローグ国際奨学金プログラムは、以下の2点を目標としています。

  1. 農業分野における将来の指導者として力を発揮できる、優れたイネ、小麦育種家の育成支援
  2. 特に発展途上国において公的研究機関が行っている重要なプロジェクト、ミッションを経験する機会を、若手研究者へ提供すること

2013年度の奨学金を希望する方の応募は、2012年11月1日から2013年2月1日まで受け付けています。以下で募集要項(日本語)をご覧いただけますので、関心のある方はぜひご一読下さい。

モンサント・ビーチェル ‐ ボーローグ国際奨学金プログラム (日本語ページ)
http://www.monsanto.co.jp/responsibility/sustainable-ag/mbbisp-program/

モンサント・カンパニーと遺伝子組み換え作物について「よくある質問QA」

モンサント・カンパニーや遺伝子組み換え作物について、よくあるご質問、また報道やインターネット上などで誤解に基づく情報が多いものについて、分かりやすく解説する新コーナー「よくある質問QA」を開設し、ご好評をいただいております。遺伝子組み換え技術の基礎知識、安全性、メリット、利用・普及状況、モンサントのビジネスなどについて、項目別にコンパクトにまとまった解説がご覧いただけます。ぜひご利用ください。

【例】
- 遺伝子組み換えを使っていると表示された食品を見たことがないのはなぜですか?
- 「遺伝子組み換えではありません」と表示しているのは、危ないからですか?


こちらからご覧いただけます。
http://www.monsanto.co.jp/question/

オーストラリア:偶発的に見付かった遺伝子組み換え小麦、従来品種に比べ収量が30%増

【記事要約】
オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の研究者は、小麦のデンプン特性の向上を目的とした研究の中で実施した温室試験において、対象品種に比べて面積あたり収量(単収)が30%多い遺伝子組み換え小麦系統を観察しました。CSIROのBruce Lee 博士はプレスリリースで「圃場試験で十分な収量増を達成できれば、このことは世界規模での食糧生産に大きなインパクトを与えるだろう」と述べています。

2012年10月5日 / The Western Producer
Accidental GM wheat surprises with 30 percent yield hike
http://www.producer.com/2012/10/accidental-gm-wheat-surprises-with-30-percent-yield-hike/

ヨーロッパ連合(EU):スペインのカタロニア州では、遺伝子組み換えトウモロコシ導入率が米国の農家を超える

【記事要約】
今年スペインでは、過去最大となる11万6,000ヘクタール(昨年対比19.5%増)の遺伝子組み換えトウモロコシが作付けされました。これはスペイン国内のトウモロコシ作付け面積の30%に相当します。特にカタロニア州では遺伝子組み換えトウモロコシが人気で、同州のトウモロコシ作付けの90%が遺伝子組み換え品種となっており、これは米国平均の88%(2012年)の数字を上回っています。
なお、ポルトガルにおける遺伝子組み換えトウモロコシの作付面積も前年比20%増加し、9,278ヘクタール(同国のトウモロコシ作付け面積の6.6%)となっています。

2012年10月9日 / Agrimoney.com
Catalan farmers keener on GM corn than US peers
http://www.agrimoney.com/news/catalan-farmers-keener-on-gm-corn-than-us-peers--5079.html

アフリカ、ガーナ:遺伝子組み換え作物の圃場試験が来年にも開始

【記事要約】
ガーナでは今年2月に遺伝子組み換え作物の輸入/研究に関する法律が国会を通過し、南アフリカ、ブルキナファソ、エジプト、ケニヤといった、既に遺伝子組み換え作物に関する法律が整備され、遺伝子組み換え作物を輸入したり、栽培しているアフリカ諸国の仲間入りをしました。これを受け同国内では遺伝子組み換えイネ(窒素有効利用、乾燥耐性)、ササゲ豆(害虫抵抗性)、サツマイモ(必須アミノ酸強化)の隔離圃場試験の申請が進められています。これら3作物の試験は技術諮問委員会(Technical Advisory Committee)における審査が終了したことから、試験認可の結論が近日中に出される予定です。

2012年10月24日 / fastmoving.co
Ghana to begin GMO testing
http://www.fastmoving.co.za/news/supplier-news-17/ghana-to-begin-gmo-testing-2318 

参考:グローバルニューズクリップ Vol.99 「ガーナ:バイオセーフティー法が成立」
http://monsanto-japan.blogspot.com/2012_02_24_archive.html

海外各国に見る、遺伝子組み換え作物栽培の動向(第6回 インド(下))

前号では、インドでBtワタが普及した事により、ワタ生産量や単収、輸出量がどの様に変化したのかをご紹介しました。今回はBtワタの普及によりインドの農業生産者、農村経済にどの様なメリットがもたらされたのかをご紹介します。

ワタの単収増加による、農村における雇用創出

Btワタ導入後、単収が増加して収穫量が増えたため、収穫(筆者註:インドでは手作業による収穫が主流)や収穫後の調整(ゴミの除去等)の作業が増加しました。これにより、Btワタを導入した地域では農村に新たな雇用が生まれています。インドでは収穫、収穫後の調整は主に女性が活躍する作業であるため、Btワタ導入による雇用創出は女性 において特に顕著であり、インド全体では、Btワタ利用によって農村の女性雇用が4億2,400万日・人増加し、女性の雇用労働者の賃金単価は、1ヘクタール当たり55ドルから82ドルと55%増加したと報告されています(1)

ワタの栽培コスト、農家収益の変化

1ヘクタール当たりのワタの栽培コスト(収穫後の作業に必要な人件費を含む)、生産物売上高、純利益をBtワタ導入前、導入後で比較すると、栽培コストは導入前、導入後で67.68 %増加しました。これはBtワタを用いる事で収穫量が増加し、収穫等の作業に要する人件費が増えた事が影響しています(注)。しかし収穫物の売上高が94.06%増加したため、最終的な生産者の純利益は375 %増加しており、生産者はBt作物の利用によ って大きな収益増加を成し遂げています(2)。この純利益の増加は農場経営規模と相関関係がなく、小規模生産者/大規模生産者の両方にメリットをもたらしています (2)
(注)栽培コスト増加の内訳は、人件費(52.69 %)肥料費(10.84 %)種子代(9.61 %) 機械(8.86 %)となっています(2) 

農薬使用量の低減と、生産者の農薬中毒事故の減少

Btワタ導入後、ワタ主要害虫オオタバコガの被害が減少したため、ボールワーム防除剤の市場規模(金額ベース)は2004-2010年の間に85%減少しました(1)。また農薬使用 量、使用回数の減少により、生産者における農薬中毒事故が減少しました。Non-GM、Btワタそれぞれを栽培する生産者の報告では、1栽培シーズン平均の中毒事故の報告数は、Non-GMワタ生産者で平均1.6回、Btワタ栽培で0.19回です。Btワタの普及により最低でも年間240万回の中毒事故が未然に回避されていると報告されています(1)

Btワタを栽培した農家の意識調査

ワタ生産者からの聞取りを分析した結果、94 %の生産者がBtワタの単収が従来品種に比べて多いと回答し、87 %が収益も多いと回答しました。また全体のの76 %がBtワタ導入により農薬使用量を、71%が農薬購入費用を削減できたと回答しています(2)

Btワタ導入による収益増加分は、何に使われたか

Btワタ導入による収益増加の使い道を聞取り調査したところ、調査対象の85%が子供への教育投資、77 %が食生活の充実、75%が家族の健康に関する支出、70%がレクリエーションや社会活動に利用したと回答しています(2)


(1) ISAAA Briefs, No.43 p.51-87 (2012)
(2) STUDY ON SOCIO-ECONOMIC IMPACT ASSESSMENT OF BT COTTON IN INDIA http://farmersforum.in/policy/study-on-socio-economic-impact-assessment-of-bt-cotton-in-india/

2012年10月12日金曜日

モンサント・カンパニー、米国Forbes誌において「アメリカで最も革新的な企業 10社」に選ばれる

このたび、モンサント・カンパニーは米国Forbes誌において「アメリカで最も革新的な 企業10社」に選ばれました。

「アメリカの最も革新的な企業10社」:The Ten Most Innovative Company In America, 9. 05. 2012, Forbes
http://www.forbes.com/sites/samanthasharf/2012/09/05/the-ten-most-innovative-companies-in-america/

 Forbes誌は10社の選定にあたり、「アメリカでも最も革新的な企業は、多様性に富み、東 西を問わず米国各地から生まれ、オープンソースソフトウェアからヘルスケアに至るま で、様々な分野で業界をリードしています。これら革新的な企業に共通する点は、既に 出来上がった業界標準に満足することなく、進化を続けようと熱望している事にあります。これらの企業では、技術革新とは受動的なものでは決してありません」と述べてい ます。 

モンサント・カンパニーは上記の記事の中で、以下の様に紹介されています。

モンサント・カンパニー: 遺伝子組み換え大豆、綿、トウモロコシの種子を開発 米国ランク9位、世界ランク16位
12ヶ月の売上成長:18.6 %、5年間の総利回り:8.3 % http://www.forbes.com/pictures/ffgh45glm/9-monsanto/#gallerycontent

モンサント・カンパニー、2011年 企業の社会的責任(CSR)及びサステナビリティ レポートを発表

モンサント・カンパニーは、「2011年の企業の社会的責任(CSR)およびサステナビリティ報告書(Corporate Social Responsibility and Sustainability Report)」を発表しました。この報告書は、投入資源を削減しつつ、単位面積当たりの作物収量を増加 し、人々の生活を向上するため努力している世界中の小規模・大規模農業生産者のニー ズを支えるモンサント・カンパニーの取り組みの進捗状況、及び課題を詳しく記述したものです。具体的には、弊社のビジネス展開に加えて、2050年に人口が90億人へ増加す ると予測される中、世界の食糧需要を満たすために、農業生産上の問題解決に向けて弊社がパートナーとどのように協力しているかを重点的に取り上げています。

このCSR報告書のポイントは、弊社ホームページにて日本語訳をご覧いただけます。
http://www.monsanto.co.jp/news/release/120806.html
また、本報告書の全文またはその要約は以下からご覧いただけます。(英語) http://www.monsanto.com/sustainabilityreport

モンサント・カンパニーと遺伝子組み換え作物について「よくある質問QA」

モンサント・カンパニーや遺伝子組み換え作物について、よくあるご質問、また報道や インターネット上などで誤解に基づく情報が多いものについて、分かりやすく解説する 新コーナー「よくある質問QA」を開設し、ご好評をいただいております。遺伝子組み換 え技術の基礎知識、安全性、メリット、利用・普及状況、モンサントのビジネスなどに ついて、項目別にコンパクトにまとまった解説がご覧いただけます。ぜひご利用ください。 

【例】
 - 遺伝子組み換え技術と従来の品種改良は何が違うのですか?
 - 遺伝子組み換え作物は食べて安全ですか?
 - 将来どのような遺伝子組み換え作物が商品化される可能性がありますか?

こちらからご覧いただけます。
http://www.monsanto.co.jp/question/

スーダン:ブラジルと提携して遺伝子組み換えワタを導入

【記事要約】
スーダン農務省は、ブラジルとの提携によりスーダン国内へ遺伝子組み換えワタを導入 したことを発表しました。農務省の報告では、遺伝子組み換えワタの栽培は、特にラハド地方、スキ地方を中心に、複数の地域で成功しています。

2012年9月6日 / Fiber2fashion News Desk
Sudan introduces GM cotton in partnership with Brazil
http://www.fibre2fashion.com/news/textile-news/newsdetails.aspx?news_id=115435

ブラジル:2012-13年は、遺伝子組み換え種子の使用が12%増加

【記事要約】
ブラジルの農業コンサルタントCeleres社の調査によると、2012-13作物栽培年度におけ るブラジル国内の遺伝子組み換え作物の総作付面積は、前年度より12.1%増加して9,040 万エーカー(約3,600万ヘクタール)になる見込みです。そのうち遺伝子組み換え大豆 の作付け面積は、前年度より11.7%増加して5,900万エーカー(約2,390万ヘクタール) で、ブラジル国内で栽培される大豆の88.1%を占める見通しです。遺伝子組み換えトウ モロコシの作付面積は前年度より13.1%増加して2,990万エーカー(1,200万ヘクタール )と、ブラジル国内で栽培されるトウモロコシの74%を占める見通しです。

2012年8月7日 / The Progressive Farmer Brazil GMO Use to Grow 12% in 2012-13 Season http://www.dtnprogressivefarmer.com/dtnag/common/link.do?symbolicName=/ag/blogs/template1&blogHandle=southamerica&blogEntryId=8a82c0bc38fe7cec013901b6501b0024

海外各国に見る、遺伝子組み換え作物栽培の動向 第5回:インド (上)

Btワタが導入された2002年以前のインドでは、高い作物栽培コスト(特に高価な殺虫剤 の購入コスト)と作物生産性の低さから、灌漑設備が整っていない地域を中心に多くの 生産者がワタの栽培意欲を失い、ワタ栽培を縮小したり、離農する状況が続いていまし た。それが2002年のBtワタ導入以降、生産者は次第にワタ栽培へ回帰し、2002‐2011の 10年間にインドのワタ栽培は急回復、急成長を成し遂げました。今回と次回では、Btワ タの導入以降インドのワタ栽培がどの様に変化したのか(今回)、Btワタの導入が生産 者や農村経済に、どの様なメリットをもたらしたのか(次回)を紹介します。

  • インドのワタ栽培総面積の推移とBtワタの普及
    • インド国内のワタ総栽培面積は、2002年の約760万ヘクタールから2011年には約1,210万 ヘクタールへと倍増しました。その中でもBtワタの栽培面積は2002年の5万ヘクタール から2011年には1,060万ヘクタールへと急拡大し、2011年時点でインド国内のワタ栽培の 88%がBtワタとなっています。またBtワタを利用する生産者数も、2002年の5万人から201 1年には約700万人へと急増しました。
  • Btワタ導入後の、ワタ総生産量の変化
    • インド国内のワタ総生産量は、2001年の1,580万ベール(1ベール=約170kg)から、201 1年には3,120万ベールへと倍増しています。なお2012年には3,550万ベールと過去最高 を更新する見込みです。 
  • Btワタ導入後の、ワタ単収の変化
    • インド国内のワタ単収は2001年の308 kg/ヘクタールから2007-08年の567 kg/ヘクター ルまで増加しました。2008年以降は、ワタ栽培限界地域(降雨量が少ない等、収量の低 い地域)での栽培が増加したにも関らず、全体として約500 kg/ヘクタールの収量を維 持しています。2012年の収量平均は499kg /ヘクタールと見通されています。
  • Btワタ導入後のインドのワタ輸出量の変化
    • インドは、Btワタの導入によって生産量を飛躍的に増加させたことから、この10年間で ワタの純輸入国から純輸出国へと転じました。インドのワタ輸出量は2001年の5万ベー ルに対し、2011年には約550万ベールと100倍以上に増加しています。
 Btワタはこの10年の間に国内へと普及し、インドのワタ生産や輸出を一変させました。 Btワタが普及したのには、何より生産者にメリットがあり、彼らの支持を得られたから に他なりません。次回はBtワタが生産者や農村経済にもたらしたメリットを紹介し、Bt ワタが普及した理由をご説明します。

(参考文献) ISAAA Briefs, pp.51-87 (2012)

2012年9月7日金曜日

モンサント・カンパニー、2011年 企業の社会的責任(CSR)及びサステナビリティレポートを発表

モンサント・カンパニーは、「2011年の企業の社会的責任(CSR)およびサステナビリティ報告書(Corporate Social Responsibility and Sustainability Report)」を発表しました。この報告書は、投入資源を削減しつつ、単位面積当たりの作物収量を増加し、人々の生活を向上するため努力している世界中の小規模・大規模農業生産者のニーズを支えるモンサント・カンパニーの取り組みの進捗状況、及び課題を詳しく記述したものです。具体的には、弊社のビジネス展開に加えて、2050年に人口が90億人へ増加すると予測される中、世界の食糧需要を満たすために、農業生産上の問題解決に向けて弊社がパートナーとどのように協力しているかを重点的に取り上げています。

このCSR報告書のサマリーは、弊社ホームページにて日本語訳をご覧いただけます。 http://www.monsanto.co.jp/news/release/120806.html

また、本報告書の全文またはその要約は以下からご覧いただけます。(英語) http://www.monsanto.com/sustainabilityreport

モンサント・カンパニーと遺伝子組み換え作物について「よくある質問QA」

 モンサント・カンパニーや遺伝子組み換え作物について、よくあるご質問、また報道やインターネット上などで誤解に基づく情報が多いものについて、分かりやすく解説する新コーナー「よくある質問QA」を開設し、ご好評をいただいております。遺伝子組み換え技術の基礎知識、安全性、メリット、利用・普及状況、モンサントのビジネスなどについて、項目別にコンパクトにまとまった解説がご覧いただけます。ぜひご利用ください。

【例】

  • 遺伝子組み換え作物は人工的な作物ではないのですか?
  • 日本での商業的栽培は禁止されているのですか? 
  • ターミネーター種子を販売しているのですか? 


こちらからご覧いただけます。
http://www.monsanto.co.jp/question/

国連・OECD:収量増加率の低下に対処するため、遺伝子組み換え作物を支持

【記事要約】
世界の農業生産の伸び率は、ここ数十年のあいだ年率2%で推移してきましたが、利用できる肥料、水、農地などの制約が増大しているため、次の十年には伸び率が1.7%に低下する見込みです。国連(UN)と経済協力開発機構(OECD)は、減速傾向にある収量の増加率を上げる手段として遺伝子組み換え技術を利用することを支持する共同声明を発表しました。この声明では、最近、最も急速に普及した農業技術である遺伝子組み換え技術を採用する農業生産者が、持続可能な農業生産性向上を実現するであろうと述べています。 また、遺伝子組み換え作物のメリットとして、投入資源(訳注:水、肥料など)の削減、収量と作物生産の改善などに寄与する事で「農業生産者の支出を抑制し、収入を増加」できるとした上で、「ビタミン含有強化など消費者に直接メリットのある次世代遺伝子組み換え作物も期待される」と述べています。

2012年7月11日 / Agrimoney
UN, OECD back GM crops, to counter yield slowdown
http://www.agrimoney.com/news/un-oecd-back-gm-crops-to-counter-yield-slowdown--4741.html 

OECD-FAO 共同声明原文(英語)
OECD-FAO Agricultural Outlook 2012-2021 (上記新聞記事に該当する記述はP.76)
http://www.keepeek.com/Digital-Asset-Management/oecd/agriculture-and-food/oecd-fao-agricultural-outlook-2012_agr_outlook-2012-en

英国:3分の2が遺伝子組み換え作物試験を「支持する」へ劇的な変化

【記事要約】
The Independent紙において公開された世論調査の結果、遺伝子組み換え作物の栽培試験に対して調査対象の3分の2が「支持する」と回答し、英国世論が肯定的な変化を示しました。農業生産者が農薬の使用量を削減できる可能性を持つ遺伝子組み換え作物の栽培試験を政府が推進するべきかどうかを調査したところ、64%が「賛成」、27%が「反対」、9%が「わからない」と回答しました。また、今回の調査結果では、性別によって回答に顕著な差があることがわかりました。男性よりも女性の方が栽培試験を警戒する傾向にあり、一方で男性は70%が「試験を推進するべきだ」と回答し、女性は58%にとどまりました。なお、世代や社会的立場、地域による差はほとんどありませんでした。

2012年7月25日 / The Independent (London)
Dramatic Change As Two-Thirds Now Support GM Crop Testing
http://www.independent.co.uk/news/uk/politics/dramatic-change-as-twothirds-now-support-gm-crop-testing-7973432.html

英国:遺伝子組み換え作物の長期的給餌試験の結果、悪影響はなし

【記事要約】
英国ノッティンガム大学が行なった長期(90日から2年間)の動物実験において、遺伝子組み換え作物を含む飼料は、遺伝子組み換え作物を含まない飼料と栄養学的に同等であり、実験動物に悪影響を与えないことを示しました。この研究では、遺伝子組み換え品種のトウモロコシ、ジャガイモ、ダイズ、コメ、ライ麦を飼料として用い、家畜の健康に関するデータを精査しています。

この報告書では、実施された24の動物実験すべてにおいて、実験動物への悪影響は確認されず、調査項目中に統計的な有意差はありませんでした。また、OECDのガイドラインに準じた90日の長期給餌試験は、遺伝子組み換え作物が飼料として動物に与える影響を評価するのに妥当であるとしています。

2012年7月19日 / The Poultry Site News
 No Long-Term Effects of Feeding GM Diets
http://www.thepoultrysite.com/poultrynews/26296/no-longterm-effects-of-feeding-gm-diets

海外各国に見る、遺伝子組み換え作物栽培の動向 第四回:アルゼンチン (下)

前回に引き続き、アルゼンチンにおける遺伝子組み換え作物栽培の現状をお伝えします。今回は遺伝子組み換え作物の導入以来15年間(1996-2011年)でアルゼンチンが得た経済的ベネフィットについてご紹介します。

◇遺伝子組み換え作物の導入による経済的ベネフィット

遺伝子組み換え作物の導入以来15年間にアルゼンチンが得た経済的利益は723億USドル(1ドル=80円換算で5兆7,840億円)に達します(1)。その内訳は以下の通りです。
  • 遺伝子組み換え大豆(除草剤耐性):導入によってもたらされた経済的利益は、全体で651億USドル(5兆2,080億円)です。そのうち72.3%は農業生産者に、21.3%は課税として政府に、6.5%は農業技術(種子・除草剤)の提供者に還元されています。
  • 遺伝子組み換えトウモロコシ(害虫抵抗性・除草剤耐性の掛け合わせ品種):導入によってもたらされた経済的利益は、全体で53億USドル(4,240億円)です。そのうち68.2%は農業生産者に、11.4%は課税として政府に、20.4%は農業技術(主に種子)の提供者に還元されています。
  • 遺伝子組み換えワタ(害虫抵抗性・除草剤耐性の掛け合わせ品種):導入によってもたらされた経済的利益は、全体で18億USドル(1,440億円)です。そのうち96%は農業生産者に、4%は農業技術(種子・除草剤)の提供者に還元されています。
  • 上記の通り、アルゼンチンでは遺伝子組み換え作物導入から15年間で723億USドルの経済的利益が達成されました。その経済的利益の72.6%という大きな割合が農業生産者へ還元され、農業生産者の収益改善に大きく寄与している事が分かります。なお、国や技術提供者にも経済的利益が分配されていますが、技術提供者の経済的利益は小さいものでした。 

◇今後の遺伝子組み換え作物の栽培について

今後アルゼンチンでは、遺伝子組み換え大豆の掛け合わせ品種(害虫抵抗性+除草剤耐性)や、乾燥耐性小麦の利用を目指しています。それぞれの潜在的な利益をシミュレーションした結果、来季からこれらを利用できると仮定した場合で、次の十年の間に大豆は91億~260億USドル(7,280億~2兆800億円)の経済的利益、小麦は5.2億~19億USドル(416億~1,520億円)の経済的利益になることが試算されています(1)。


(1) ISAAA Briefs, pp.45-51 (2012)
(2) Trigo EJ. Fifteen Years of Genetically Modified Crops in Argentine Agriculture (2011)


 (次回は、インドにおける遺伝子組み換え作物栽培の動向について報告いたします。)

2012年8月3日金曜日

遺伝子組み換え作物見学会のお知らせ

日本モンサント株式会社では、7月下旬から8月下旬にかけて、毎年恒例の遺伝子組み換え作物の見学会を弊社研究農場(茨城県稲敷郡河内町)で実施いたします。

遺伝子組み換え作物は日本の食生活に欠かせないものになっていますが、日本国内での商業栽培は行われていないため、実際に栽培されている作物を見る機会はほとんどない状態です。

見学会では、世界各地で広く栽培され、国内でも安全性の認可を取得し、穀物として輸入・利用されている遺伝子組み換え大豆とトウモロコシが実際に栽培されている様子をご覧いただけます。この機会に是非、遺伝子組み換え作物の利点を目で見て、肌で感じていただければと思います。

お申込み方法、詳細は、弊社ホームページをご覧ください。
2012年度 遺伝子組み換え作物圃場見学会のご案内 http://www.monsanto.co.jp/biotech/info/experiment/120613.html

モンサント・カンパニーと遺伝子組み換え作物について「よくある質問QA」

 モンサント・カンパニーや遺伝子組み換え作物について、よくあるご質問、また報道やネット上などで誤解に基づく情報が多いものについて、分かりやすく解説する新コーナー「よくある質問QA」を開設し、ご好評をいただいております。遺伝子組み換え技術の基礎知識、安全性、メリット、利用・普及状況、モンサントのビジネスなどについて、項目別にコンパクトにまとまった解説がご覧いただけます。ぜひご利用ください。

【例】


 こちらからご覧いただけます。
よくある質問QA
http://www.monsanto.co.jp/question/

ニュースリリース USDA(米国農務省) 2012年の米国内農作物作付け状況に関する発表

USDAのリリース(2012年6月29日)から

USDAは6月29日、2012年の米国内農作物作付け状況およびトウモロコシ・大豆・ワタの遺伝子組み換え品種に関する作付け状況について発表を行いました。ワタでは遺伝子組み換え品種の割合が4%増加しました。また、トウモロコシ・ワタではスタック品種(掛け合わせ品種)の伸びが堅調です。

 ◇2012年 米国のトウモロコシ・大豆・ワタ作付け面積と遺伝子組み換え品種の割合

  • トウモロコシの作付け面積合計は、約3,901万ヘクタール (前年比5%増)

    そのうち遺伝子組み換え品種が占める割合は、88% (前年と変わらず)
  • 大豆の作付面積合計は、約3,080万ヘクタール (前年比1%減)

    そのうち遺伝子組み換え品種が占める割合は、93% (前年比 1%減)
  • ワタの作付け面積合計は、約510万ヘクタール (前年比12%減)

    そのうち遺伝子組み換え品種が占める割合は、94% (前年比 4%増)


 詳細は、弊社ホームページのニュースリリースをご覧ください。
http://www.monsanto.co.jp/news/release/120717.html  
USDAのレポート(英文)はこちらでご覧になれます。
http://usda.mannlib.cornell.edu/MannUsda/viewDocumentInfo.do?documentID=1000

EU:食品原料における未承認GM作物の微量混入を容認へ

【記事要約】
欧州委員会は、輸入穀物に含まれる未承認GM作物について0.1%までの混入を容認する法案を年度末の成立を目指して提出する予定です。昨年、欧州委員会は飼料用途で輸入される穀物に限って、未承認GM作物原料の混入を0.1%まで容認する事を決定していましたが、今回の法案は食品用途の穀物にも適用するものです。欧州委員会は、世界的な穀物流通の中で、EUへ輸入されるすべての食料・飼料に対してGM作物の混入を防ぐことは非現実的であることを理由に挙げています。ドイツの農務大臣Ilse Aigner氏は、この法案について、「未承認GMOのゼロトレランス政策を撤廃する可能性のある法案には反対を表明する」と発言していますが、輸入業者や欧州の食品製造業者は、国際的な供給網の中でEUへの輸入穀物に未承認のGMOが含まれないことを保証することがますます困難になっているため、この規制緩和は輸入食品への混乱を避けるためには必要であると話しています。

 2012年6月11日 / Reuters
EU Plans To Let Traces Of Unapproved GMOs In Food
http://in.reuters.com/article/2012/06/11/eu-gmo-food-idINL5E8HB9Q320120611

中国:Btワタの利用が益虫の増加に貢献

【記事要約】
中国の研究で、Btワタの栽培が農薬使用量の削減につながり、さらに益虫の増加を促すことが科学誌「Nature」で報告されました。研究の結果、Cotton Bollworm殺虫剤の年間散布回数は最多で11回(1993年)でしたが、Btワタを導入することで3回(2010年)にまで削減できました。また、Btワタの栽培によって近隣のダイズ、落花生、とうもろこしの畑に生息する、アブラムシを捕食するクモやカゲロウの生存率が高まり、結果的に近隣の畑の害虫防除にも役立ったことが判明しました。これらの結果は、20年におよぶ調査によって明らかにされたものです。

2012年6月13日 / Business World
Gene-Modified Cotton Aids Pest-Killing Insects, China Study Says Bloomerg Businessweek
http://www.businessweek.com/news/2012-06-13/gene-modified-cotton-aids-pest-killing-insects-china-study-says
 (参考文献)
Yanhui L, Kongming W, Yuying J, Yuyuan G, and Nicolas D. Widespread adoption of Bt cotton and insecticide decrease promotes biocontrol services. Nature (2012) http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/full/nature11153.html?WT.ec_id=NATURE-20120614

米国:アメリカ医師会(AMA)、遺伝子組み換え食品に特別な表示の必要なしと声明

 【記事要約】
 アメリカ医師会(AMA)は、GM食品が従来の食品と比較して成分に差異がなく健康的リスクを示す証拠はないことから、「GM食品に対する特別な表示を支持しない」という声明を出しました。また、AMAはGM食品の商品化に事前の安全性評価は必要であることを付け加えています。AMA理事会のPatrice Harris博士がLos Angels Timesにコメントを寄せています。 
(訳注:アメリカ医師会(AMA)は、米国の医師および医学生で構成され、医の倫理原則および関連する司法上の問題点について分析・調査・整理を行ない、ガイドラインを作成・提示する組織です)

 2012年6月21日 / Los Angeles Times
GMO foods don’t need special label, American Medical Assn. says
http://articles.latimes.com/2012/jun/21/news/la-heb-gmo-foods-medical-association-20120620

海外各国に見る、GM作物栽培の動向  第三回:アルゼンチン (上)

アルゼンチンは世界でも有数のGM作物栽培国のひとつです。アルゼンチンのGM作物生産量は米国・ブラジルに続いて15%を占めており、世界第3位を誇ります。1996年に除草剤耐性大豆の栽培を開始したことを皮切りに、現在では食料・飼料用に21種類のGM作物を栽培しています。 

◇2011年にアルゼンチン国内で栽培された主要なGM作物

  • 大豆:除草剤耐性:国内栽培の約100%がGM品種 (1) 
  • トウモロコシ:害虫抵抗性、除草剤耐性、スタック品種:国内栽培の約85%がGM品種で、そのうち9割がスタック品種 (1) 
  • ワタ:害虫抵抗性、除草剤耐性、スタック品種:国内栽培の約98%がGM品種で、そのうち8割以上がスタック品種 (1) 


<<筆者補足>> アルゼンチンでは、1996年以降のGM作物の急速な普及に伴い、国内の穀物生産が急増しました。大豆を例にとると、GM大豆の栽培が始まった1996年の大豆生産量1,225万トンに対して、2010年には約4.5倍の5,267万トンまで増加しています(1)。アルゼンチンの大豆生産が急拡大した理由には、除草剤耐性大豆の利用により不耕起栽培、少耕起栽培(雑草防除に、従来必要な播種前の耕起を省略した栽培方法。土中の栄養や水分の保全に貢献できる一方で、雑草防除が難しいという一面もある)が容易となり、その結果、一年の間に小麦‐大豆の二毛作ができる(従来は一年に一作)地域が拡大したことが挙げられます。アルゼンチンでは、除草剤耐性大豆の普及により、小麦‐大豆二毛作が可能な地域が増え、同国の大豆生産量を急増させる大きな要因となりました (2)。

(1)  ISAAA Briefs, pp.45-51 (2012)
(2) Trigo EJ. Fifteen Years of Genetically Modified Crops in Argentine Agriculture (2011) 

(次回は、ひきつづきアルゼンチンにおけるGM作物栽培によるベネフィットについて報告します。)

2012年6月21日木曜日

遺伝子組み換え作物見学会のお知らせ

日本モンサント株式会社では、7月下旬から8月下旬にかけて、毎年恒例の遺伝子組み換え作物の見学会を弊社研究農場(茨城県稲敷郡河内町)で実施いたします。
遺伝子組み換え作物は日本の食生活に欠かせないものになっていますが、日本国内での商業栽培は行われていないため、実際に栽培されている作物を見る機会は殆どない状態です。
見学会では、世界各地で広く栽培され、国内でも安全性の認可を取得し、穀物として輸入・利用されている遺伝子組み換え大豆とトウモロコシが実際に栽培されている様子をご覧いただけます。この機会に是非、遺伝子組み換え作物の利点を目で見て、肌で感じていただければと思います。
お申込み方法、詳細は、弊社ホームページをご覧ください。
2012年度 遺伝子組み換え作物圃場見学会のご案内 http://www.monsanto.co.jp/biotech/info/experiment/120613.html

モンサント・カンパニーと遺伝子組み換え作物について「よくある質問QA」を新設

モンサント・カンパニーや遺伝子組み換え作物について、よくあるご質問、また報道やネット上などで誤解に基づく情報が多いものについて、分かりやすく解説する新コーナー「よくある質問QA」をこのたたび開設しました。遺伝子組み換え技術の基礎知識、安全性、メリット、利用・普及状況、モンサントのビジネスなどについて、項目別にコンパクトにまとまった解説がご覧いただけます。ぜひご利用ください。

【例】

こちらからご覧いただけます。
http://www.monsanto.co.jp/question/

「遺伝子組み換え作物:1996年から2010年における世界の社会経済および環境に対する影響」

英国PGエコノミクス社(PG Economics)の経済学者グラハム・ブルックス氏とピーター・バーフット氏は、遺伝子組み換え作物が過去15年間(1996~2010年)に経済・環境に及ぼした影響を累積的に定量化した、最新の研究を発表しました。
研究によると、1996年以降、世界の遺伝子組み換え作物の導入により、農薬使用量は重量ベースで43万8,000トンの大幅な削減が見られ、CO2排出量は年間860万台の自動車のCO2排出量に相当する1,930万トンの削減となりました。この他、収量増加に伴う世界の穀物生産量の増加や生産コストの減少に伴う農業生産者のベネフィットなどが報告されています。
この研究結果のサマリーの日本語訳を弊社ホームページに掲載をいたしました。
http://www.monsanto.co.jp/data/benefit/120604.html

PGエコノミクス社 原文リリースページ
http://www.pgeconomics.co.uk/page/33/global-impact-2012

モンサント・カンパニー、2012年会計年度の業績予測を上方修正

モンサント・カンパニーのニュースリリース(2012年5月30日)から

モンサント・カンパニーは北米での種子販売シーズンを終え、好調な第3四半期の売上げに伴い、2012年会計年度の業績予測を再び上方修正しました。
南米では、ブラジルで、予想を上回るトウモロコシの栽培面積と売上げの好調が続いています。北半球では、東ヨーロッパでのモンサント・カンパニーの主力事業におけるエリア拡大と成長が、予想を上回りました。
基幹市場の米国では、早春からの大豆とトウモロコシの総栽培面積の増加が推進力となりました。モンサント・カンパニーの代表取締役会長、社長兼CEO(最高経営責任者)のヒュー・グラントは米国での堅調な例として、緩衝区を削減できるジェニュイティ®ブランドのトウモロコシ製品群の当初予測を超える作付け面積と、収量が高い第2世代の除草剤耐性大豆、ジェニュイティ®ラウンドアップ・レディ2イールド®大豆の作付面積が予想範囲の上限を達成したことを挙げています。
詳しくは以下のニュースリリースをご覧ください。

Monsanto Increases Fiscal Year 2012 Earnings Guidance, Projecting Up To 25 Percent Ongoing Earnings Growth; Free Cash Flow Guidance At High End Of Previous Outlook
Strong Wrap Up of Global Seed-Selling Seasons Highlights Additional Business Strength, Drives Full-Year Upside
http://monsanto.mediaroom.com/2012-05-30-Monsanto-Increases-Fiscal-Year-2012-Earnings-Guidance-Projecting-Up-To-25-Percent-Ongoing-Earnings-Growth-Free-Cash-Flow-Guidance-At-High-End-Of-Previous-Outlook

モンサント・カンパニー、アフリカの農業の発展のために5,000万ドルを拠出

モンサント・カンパニーのニュースリリース(2012年5月18日)から

モンサント・カンパニー代表取締役会長、社長兼CEO(最高経営責任者)のヒュー・グラントは5月18日、農業戦略の新たなビジョンとG8の「食料安全保障及び栄養摂取のための新同盟」の取り組みとして、アフリカ農業の持続的な発展の支援のため、今後10年間で5,000万ドル(約40億円)拠出すると発表しました。世界経済フォーラムと共同でThe Chicago Council on Global Affairsが主催した2012年のG8食糧安全保障サミットの1日シンポジウムの中で発表されました。
支援策の一つとして、モンサント・カンパニーは、生産性向上に向けた技術の開発促進と同時に、アフリカ農業のバリューチェーンの完備強化に向け、生産者、民間企業、政府、市民団体等との連携を目指します。
詳しくは以下のリリースをご覧ください。

Monsanto Announces $50 Million Commitment To African Agricultural Development At Symposium On Global Agriculture And Food Security
http://monsanto.mediaroom.com/2012-05-18-monsanto-announces-50-million-commitment-to-african-agricultural-development-at-symposium-on-global-agriculture-and-food-security

米国・アフリカ:米大統領が企業からのアフリカ農業支援金を要請

【記事要約】
メリーランド州キャンプ・デイビッドで開催されるG8サミットを控えて、米国のバラク・オバマ大統領は、アフリカにおける食糧安全保障と栄養問題改善のために、穀物メジャーのカーギルや、モンサントなどの種子会社を含む45社の民間企業に対して、約30億ドル以上のアフリカの農業支援のための投資を求めました。(筆者補足:日本モンサント株式会社からのインフォメーションでご紹介したモンサント・カンパニーがアフリカ農業支援のために5,000万ドル拠出を発表した旨のリリースは、この要請を受けたものです)

2012年5月19日/Bloomberg
Obama Calls for Africa Aid as Companies Pledge $3 Billion
http://www.bloomberg.com/news/2012-05-18/obama-food-speech-puts-rising-global-hunger-threat-on-g-8-agenda.html

フィリピン:遺伝子組み換えトウモロコシ栽培が定着

【記事要約】
東南アジア唯一のGMトウモロコシ栽培国として10年目を迎えたフィリピンでは、害虫被害から作物をを守り収量を確保し、殺虫剤を60%も削減できたことから農業生産者の人気を博し、栽培面積が10年間で6倍以上に増大しました。最初はGMトウモロコシへの反対運動もありましたが、この実績と農家からの圧倒的支持を前に、最近では沈静化して来ています。

2012年4月18日 / Business World
Genetically modified corn taking root among farmers
http://www.bworldonline.com/content.php?section=Agribusiness&title=Genetically-modified-corn-taking-root-among-farmers&id=50183

カナダ:茶色くならない遺伝子組み換えリンゴの栽培承認申請

【記事要約】
カナダ、ブリティッシュコロンビア州のOkanagan Specialty Fruits社は、茶色くならない遺伝子組み換えリンゴの栽培と販売を承認するようカナダと米国の政府に申請しました。カットしても数週間、切り口がきれいなままで、収穫時の外観のダメージも少なくなると期待されています。

 2012年5月25日 / Gizmodo
Welcome to the Future, Where Our Apples Never Brown
http://gizmodo.com/5913255/welcome-to-the-future-where-our-apples-never-brown

海外各国に見る、GM作物栽培の動向  第二回:ブラジル (下)

ブラジルは米国に続き世界第2位のGM作物栽培国です(1)。同国では、ブラジル種子生産者協会会長がGM作物の利用に関し「近く100億人を突破する世界の人口を養う必要性を考えると、ブラジルが世界の穀物庫の地位を高めることが欠かせない。新たな農地を切り拓くことなく生産を増やすには、農業バイオテクノロジーへの投資が最も理にかなった進路」と述べるなど、官民共にGM作物の利用や、研究開発が進んでいます(2)。 ブラジルの公的研究機関である、農牧研究公社(EMBRAPA)は、コメと並びブラジルの主食であるインゲンマメににおいて、GM技術によってウィルス病耐性を持たせた品種(BGMV耐性インゲンマメ)を独自開発し、国内での商業生産認可を去年9月に取得しました(1)(2)。このBGMV耐性インゲンマメは発展途上国の公共研究機関が単独開発した世界初の作物で、種子増殖が進み次第、数年以内に商業栽培が開始される見通しです(1)。 このBGMV耐性インゲンマメは、国が研究開発を主導/実用化、商品化した、初めての主食作物となるかもしれません。 

(1)ISAAA Briefs 43 (2012)
(2)ブラジル種子生産者協会(ABRASEM)プレスリリース 利益多い遺伝子組み換え作物 ブラジル業界団体が調査
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201204133756/
(3)EMBRAPA http://www.cenargen.embrapa.br/_comunicacao/2011/cenargenda/cenargenda62_en_2011.html